プロローグ
横から、剣を持った猿が襲いかかってくる。
名前はエイプナイト
鉄の鎧と盾、曲刀を装備したモンスター。
最前線74層でリザードマンに加えて出てくるモンスターだ。
エイプナイトが曲刀にオレンジ色のオーラを纏わせ突進してくる。
単発重攻撃技≪フェル・クレセント≫
曲刀カテゴリに属する上位ソードスキルだ。
前からのリザードマンを相手にしているから、対処できない。
ソロプレイヤーにとって一人で二体の相手はきつい。
だが、俺には頼れるパートナーがいる。
「せやぁぁぁぁぁ!!」
俺の攻略パートナーが横から来たエイプナイトに
短剣用ソードスキル≪カットイン・クロス≫
≪フェル・クレセント≫同様、突進技だが突進した直後の硬直が短く更に、相手を一瞬ディレイさせることができる。
そこから、さらに短剣用ソードスキル≪ダーティーダンス≫を繰り出す。
短剣で7連撃の斬撃を出す技だ。
持っている短剣「エンシェントクリス」はクリティカルの確立が上がる
レアドロップアイテムの武器だ。
それにより、エイプナイトはポリゴンの欠片となって爆散した。
俺は、散っていくポリゴンを横目にリザードマンの剣を上に撥ね退け、両手剣用ソードスキル≪マルチウェイ≫を出し、十文字に切り裂いた。
≪マルチウェイ≫は威力が高いが硬直が長い。
そこに、俺の使い魔 ファントムフォックスのフィーが噛み付き硬直の間を守ってくれた。
「フィー!!下がれ!!」
フィーに下がるように指示をし、
そこから、両手剣用単発重攻撃≪ヴァンダライズ≫をだし、リザードマンの胴を横薙ぎに払い斬り倒した。
「お疲れ」
そう言って俺の攻略パートナーの少女が苦労を労ってくれた。
彼女の名はシリカ
このゲーム ソードアート・オンラインがデスゲームと化してから
苦楽を共にした大切なパートナーだ。
「きゅる♪」
「ふぃー♪」
シリカの使い魔のピナとフィーも労ってくれてるようだ。
「シリカ、さっきは、エイプナイトを倒してくれてサンキュー。ピナも回復ありがとな。フィーもありがとう」
本来使い魔は、主の言うことしか聞かないが、何故かピナとフィーはアルゴリズムから外れた行動をよくする。
まぁ、俺的には生きてる感じがあるから嬉しいけどな。
「じゃあ、エギルさん所で手に入れた素材を買取してもらうか」
「うん」
転移結晶を使えば楽に帰れるが結晶アイテムは店では買えないから節約の為、迷宮区を歩いて帰ることにした。
あれから、もうすぐ2年が経つ。
全てが終わり、全てが始まった、あの瞬間から。