二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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第10話 決意

キリトさんが去った後、他のプレイヤー達はキリトさんの悪口を言いながら

来た道を戻っていった。

その時、アヤメさんとエギルさんがアスナさんに何か話していた。

「アスナさん。アヤメさん達と何話してたんですか?」

「キリト君への伝言を頼まれたの。」

「後を、追うんですか?」

「彼は、死ぬ覚悟があれば来いって言ってたわ。」

そういえば言ってたな。

「レイン君達はどうする?」

どうするってのはついて来るか来ないかのどうするなのだろう。

「俺達はしばらくここにいます。後、すみませんか俺も伝言お願いできますが?」

「いいよ。何?」

 

キリトSIDE

LAのドロップ品《コート・オブ・ミッドナイト》を纏い

第2層へと続く階段を上り続ける。

自ら悪のビーターを名乗りディアベルの名誉と他の元βテスターを守ったが

そのため、今後のボス戦ではどこのパーティーに入れないし

ギルドにも所属はできないだろう。

もっともソロで行くつもりだから関係ないか。

だが、ボス攻略でソロは少しきついかな。

「キリト君。」

名を呼ばれて後ろを振り向くとアスナがいた。

「どうして来た?」

「死ぬ覚悟があるなら来いって言ったのは君でしょ。」

そうだった。

「それで、何の用だ?」

「うん。3人から伝言を頼まれたの。」

3人?

1人はレインとして後2人は誰だ?

「エギルさんから『2層のボス攻略も一緒にやろう。』

 アヤメさんから『お前のおかげでディアベルの意思が守られた。心から感謝する。』

 レイン君からは『すみません。キリトさんに重荷を背負わせてしまって』だって。」

「そうか・・・」

レインの奴・・・気にしなくていいのに

「ねぇ、もしかしてレイン君も」

「アスナ。」

アスナが何かを言おうとしたがそれを遮る。

多分、気づいているだろうができれば口には出してほしくない。

そのことに気付いたのかアスナはゆっくり目を閉じた。

「・・・わかった。もう、何も言わない。

 その代り1つだけ教えて。」

何を聞かれるのだろう?

まぁ、レインのことに関して何も聞かないでいてくれるのだから

大抵のことには答えてやるか。

「どうして、私の名前を知ってたの?」

うん?何を言ってるんだ?

「私、あなたに名前を教えてないのにさっきの戦闘の時、名前を言ってたわ。」

もしかして気づいてない?

「え~とだな。視界の左上にHPバーがあるだろ。

 その下に3つのHPバーがあってその横に名前がある。

 目線だけ動かして見てみろよ。」

そう言うとアスナは目線を動かして確認した。

「あ、本当だ。・・・こんなとこにあったんだ。」

名前に気付き笑い出すアスナに俺は一つの忠告をした。

「アスナ。君はとても強い。

 この先も更に強くなるはずだ。

 だから、・・いつか信頼できる人にギルドに誘われたら断るな。

 ソロプレイにも限界がある。」

そう言うとアスナは真剣な目をした。

「君はどうするの?」

アスナの言葉を聞かなかったことにし、無言でメニューを操作する。

パーティー解散を選択し、アスナたちとのパーティーを解散した。

そして、第2層へと続く門を開いた。

 

キリトSIDE END

 

レインSIDE

アスナさんと別れて数分がたった。

ボス部屋には誰もいない。

俺とシリカの2人しかいない。

壁にもたれながら、上を見上げ続ける。

特に理由はない。

その時、目の前にメッセージウィンドウが現れた。

『KiritoとAsunaがパーティーを脱退しました。』

左上を見るとキリトさんとアスナさんのHPバーがなく

俺とシリカのしかない。

「・・・やっぱり、俺は弱いな。」

自然とそんな言葉が口から漏れ出した。

「どうしたの急に。」

シリカが声をかけてきた。

「ディアベルさんは、元βテスターとして他のプレイヤー達を守ろうとした。

 キリトさんは他の元βテスターを守ろうとしてビーターと名乗ることにした。

 あの2人はとても強いよ。

 力がじゃなくて精神がさ。」

結局、俺は元βテスターとして何ができただろうか。

いや、なにもできてないか。

子供だから仕方がない。

そんな理由なんて言い訳にしかならないな。

そんなんでよくシリカを守るなんて言えたな

本当に守り切れるのか?

「レインってさ、結構1人で悩んで抱え込むタイプだよね。」

「えっ?」

「普通、子供はそんなことまで考えないと思うよ。もう少し楽に考えなよ。」

そう言われてもな。

「楽に考えれたらこんなに悩まないさ。」

シリカに向かってそう言う。

「ん~~~~ならさ・・・あ、あたしを・・守ることだけを考えたら?//」

「はっ!?」

シリカがとんでもない爆弾発言をした気がした。

てか、したよね!?

「いや、ほら、コンビを組んだ時にレインさ、あたしを守るって言ったでしょ。

 ディアベルさんが新規プレイヤーを、キリトさんが元βテスターを守るなら

 レインはあたしを守る。

 取りあえず今はそれだけ考えてみたらどうかな?」

シリカだけを守る・・・か。

そうだな。

今は目先のコイツを守ることだけを考えるか。

「分かった。取りあえず今はそれだけ考える。」

「うん。分かった。」

俺の言葉にシリカはニッコリ笑ってくれた。

「はじまりの町に戻るか?」

「折角だし、少しフィールドを歩こうよ。」

「危なくないか?」

「大丈夫。だって

 

 

 守ってくれるんでしょ?」

 

 

 

守り切れるのか?じゃない

 

 

絶対に守り切るんだ。

 




次回、とうとう使い魔を出します。
早くないです。
時期てきにキリトが《月夜の黒猫団》に入る少し前です。
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