二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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第14話 昼間のいたずらと少女

2024年2月

現在の最前線は61層になり攻略で死者は出なくなった。

ちなみに《アインクラッド解放隊》通称《軍》は25層で大打撃を受け

それ以来攻略はおろかマッピングすらやっていない。

今日も最前線に向かい、いつも通り迷宮区攻略をする・・・はずだったのだが

「ほら、レイン。早く。」

「待てよ。そんなに走るな。」

現在俺達は22層の森の中を歩いている。

服装も普段の装備でなく私服だ。

ここにきた理由はシリカが今日は攻略を休みたいと言ったからだ。

まぁ、最近、攻略ばっかで休む暇が無かったし、今のレベルがお互い73のこともあり、

今日はオフにしてシリカとピクニックに来ている。

無論、フィーとピナもいる。

「ここは空気がおいしいね。」

「仮想世界にそういう概念があるのか疑問だが。」

俺の発言にシリカは不満そうに顔を向ける。

「あのさ、どうしてそういうことを言うの?折角のデー・・・ピクニックなんだから。

少しは雰囲気を考えてよね。」

「そう言われてもな~。」

「ふ~ん、そう言うこと言うんだ。なら、レインにはお弁当あ~げない。」

な!?そ、それは、困る。シリカの弁当が貰えないってのは非常に辛い。

ちなみに今の料理スキル熟練度は943でもうすぐで完全習得する。

「わ、悪かった。ごめん。謝る。」

「う~ん。どうしよっかな~。」

くっ、コイツ遊んでやがる。でも、主導権は向うだし、どうしようもできない。

「頼む!なんでもするから、弁当抜きは勘弁してくれ!」

「へ~、なんでもするんだね。」

「あ、ああ。ただし、俺ができる範囲でな。」

 

「あの~、シリカさん?これがお望みで?」

「そうだけど?」

現在俺は、シリカの言うことを聞いて肩車をしている。

なんか拍子抜けだと思われるがこれが結構恥ずかしい。

更に、シリカは今日、ミニスカートを履いているため太ももが首に当たり妙な体温を感じる。

茅場め~、そこまでリアルに再現しなくてもいいだろ。

・・・・・まぁ、嬉しくないか?と言われれば嬉しいけど。

「ん?どうしたの?」

「いや、なんでもない。」

シリカを肩車しながら森の中を突き進む。

 

「お、湖発見!」

肩車しながら森を歩いていると湖にでた。

シリカを下ろし、湖を調べると魚がいるそうだ。

「ちょうどいいな、ここで、今日の晩飯のおかずを獲っていこう。」

アイテムウインドウから釣竿を取り出し、エサを付けて投げる。

「なら、この辺で休憩だね。」

シリカもアイテムウインドウからレジャーシートと弁当が入った箱を取り出し、座る。

「何か釣れるかな?」

「おいしい魚ならいいけど。」

 

「よし、もう1匹ゲット!」

「すごい!これで、もう13匹目だよ。」

結構獲れたしここらへんでやめとくか。

釣竿を仕舞いレジャーシートの上に座りシリカの弁当を食べる。

「今日はこれだよ。」

シリカが意気揚々にふたを開けるとそこに入ってたのは白いおにぎりだった。

「え!?こ、米!!」

「に、近いものかな。この前、素材アイテムと素材アイテムを調合してたら偶然出来たんだ。

今日、攻略を休もうって言ったのはこれのお披露目をしたいってのもあったんだ。」

ゆっくりと手を伸ばしおにぎりを掴み頬張る。

食べるとまさしくおにぎりみたいな味だった。

「凄い・・・・凄いぞ、シリカ!お前は天才だ!」

「え、えへへ、そうかな。」

その後、シリカと話をしたり、フィーたちに飯を上げたりして時間を過ごした。

食後のお茶をすすり空を眺めていると不意に眠くなってきた。

「ふぁ~~~、シリカ。悪いが少し寝る。適当な時間に起こしてくれ。」

「うん。お休み。」

瞼を閉じ、意識を飛ばし眠る。

良い夢が見れるといいな。

レインSIDE END

 

シリカSIDE

レインが眠って30分が経つ。

ピナとフィーと一緒に遊んでいたが、少し飽きた。

レインを見ると幸せそうに寝ている。

ちょっと、ほっぺを突っついてみると、レインはくすっぐたそうにする。

や、やわらかい。

う~~~~ん、女として少し羨ましい。

「・・・・・・・キスしてもいいかな?」

・・・・・・あれ!?あ、あたし何を考えてるの!?

き、キスって、はぁ―――――――――!?

なんか、レインの寝顔見てたら変な気分になってきた。

駄目だよ!本人が知らないとこでキスするなんて裏切るようなものだよ。

絶対にダメ!

・・・・・・・・・・・・でも

「ほっぺにならいいかな?」

すみません。欲望に勝てませんでした。

「・・・・ん。」

唇がレインのほっぺにあたり、そして、離す。

「・・・心臓、バグバグ言ってる。」

ほっぺにキスしただけなのにすっごい緊張した。

多分、顔、真っ赤だろうな。

「・・・・あたしも寝よう。」

睡眠PKの心配があるけどピナとフィーがいるから大丈夫かな

レインの横に倒れて一緒に寝る体制になる。

もう少し、近づこう。

・・・よし、それじゃあ、お休み。

シリカSIDE END

 

レインSIDE

目が覚めるとシリカが横で眠っていた。ピナとフィーも俺たちの横で

寄り添うように寝ている。

てか、シリカの顔が近い。ちょっと近づけばキスできる距離だ。

・・・まぁ、しないけど。

それにしても、シリカって結構整った顔してるよな。

こりゃ、ファンクラブが出来ても不思議じゃないな。

身をおこし、シリカを起こす。

「シリカ~。起きろ~。」

「う、う~ん。おはよう。」

「もう、夕方だ、帰ろうぜ。」

「え?もう夕方?なら、早く帰らないと。」

レジャーシートを仕舞い、ピナたちを起こして帰る。

「今日は楽しかった。」

「そうだな。」

また、いつかシリカと2人で、いや、フィーとピナを含めて4人か。

4人で来たいな。

そんなことを考えながら、空を見ると急に空に穴ができた。

「ん?」

穴が開いたというより、空間に穴が現れた感じだ。

そして、その穴から少女が落ちてきた。

「レイン!」

「分かってる!」

咄嗟に走り出し、少女を受け止めようとする。

だが、わずかに届かない。

「くっそ――――!届けぇぇぇぇぇ!」

ジャンプをし、滑り込むように少女をキャッチする。

ふぅ、間に合った。

「レイン!大丈夫?」

「ああ、俺は大丈夫だ。それより・・・」

手の中に居る少女は見た感じ6歳ぐらいの年齢だ。

「なんで、こんな子供が・・・」

「考えるのは後だ。取りあえずこの子を家に連れてこう。」

俺は少女を抱え、走るようにしてシリカと47層にあるホームに戻った。




この少女の正体は!?
いつか、明かします。
そして、今回シリカが少し暴走気味でした。
暴走させてすみません。
ですが、シリカとレインはお年頃で思春期が近い、
ですからこういうのがあってもいいかなと思いました。
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