二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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第1話 はじまりの町での出会い

「リンクスタート。」

 

その言葉を唱え俺は暗闇の世界に飛ぶ。

 

直後、目の前に『βテストのデータを使用しますか?』

 

と、画面が現れた。

 

迷わずに『YES』を選択する。

 

そして、虹色のリングをくぐり俺は降り立つ。

 

「戻ってきた。」

 

そう、戻ってきたのだ。

 

ここに。

 

巨大浮遊城≪アインクラッド≫に。

 

ソードアート・オンラインに。

 

 

 

ソードアート・オンライン

 

通称SAOはナ―ヴギアという頭から顔を覆うヘルメットのような形をしたゲームハードを使う

 

VRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)だ。

 

旧世代のゲームと違いコントローラーもモニターもいらない。

 

ナ―ヴギアを使い脳そのもの直接接続することで使用者の脳にダイレクトに情報を送り込む。

 

更に、五感も全てナ―ヴギアにアクセスできる。

 

そうして仮想世界を実現し、楽しむことができる。

 

これを完全ダイブ(フルダイブ)と表現する。

 

そして、脳から体に伝わる信号は全て遮断・回収される。

 

そうすることで、仮想世界で走っていても現実世界では体は横たわるだけだ。

 

そして、走るという信号をナ―ヴギアが回収しアバターを動かすデジタル信号に変換する。

 

βテストとは正式サービス前の稼働試験で、それに参加した者をβテスターという。

 

βテスターはわずか千人しか募集されずそれに当たった俺はかなり幸運だった。

 

 

 

ゲームの最初のスタート地点の≪はじまりの町≫に着いた。

 

とりあえず、武器屋で武器を買おう。

 

そう考え歩き出した。

 

 

 

無難に片手剣を購入する。

 

βテストの時は両手剣だったが、あれはエクストラスキルだから、使えるのはまだ先。

 

だから、選択可能スキルに出るまでの間はこれを使う。

 

βテストの時の友人と待ち合わせをしているし、そこに向かう。

 

しばらく歩いてると路地裏から声がした。

 

「どいてください!!」

 

女の声だ。

 

「いいじゃんかよ。俺達とパーティー組もうよ」

 

「手取り足取り教えるからさ」

 

「なんなら、パーティー組むだけでもいいからさ」

 

どうやら三人の男が一人の女の子に寄ってたかってるみたいだ。

 

現実世界なら押しぬけることができるが、SAOの町の中は≪犯罪防止コード≫があるためできな

い。

 

それを利用してあんな風に囲うことを≪ブロック≫という。

 

「知り合いと待ち合わせているんです」

 

「なら、その子も一緒にさぁ~」

 

とりあえず男の肩を≪犯罪防止コード≫に引っかかるギリギリの力で掴んだ。

 

「すみません。その子、俺の知り合いなんですけど」

 

知り合いが男だと知り男たちは女の子から離れて行った。

 

「あの、ありがとうございます。助けていただいて」

 

女の子がお礼を言ってきた。

 

女の子は茶髪のストレートヘアーで身長が俺より頭一個分低いぐらいで、かわいい顏をしてる。

 

まぁ、アバターの顔を自分で作れるから大抵現実とのギャップがあるがな。

 

もしかしたら、ネカマの可能性もある。

 

「いいよ。気にしなくて。困ってるときはお互い様さ」

 

片手をあげて応答した。

 

「さっきのは≪犯罪防止コード≫を利用した≪ブロック≫っていう奴なんだ。ああやって金やアイテムをたかったり、ナンパする奴もいるから気を付けて」

 

「へぇ~、そうなんですか。ありがとうございます」

 

女の子は笑顔を浮かべながらまたお礼を言ってきた。

 

中の人がかなり気になる。

 

女の子ならいいな。

 

・・・別に下心は無いよ。

 

「ところで、友人と待ち合わせしてるんだよね。早く行った方がいいんじゃない?」

 

「あ、あれは嘘なんです。そう言ったら、諦めてくれるかなって思って」

 

あぁ、なるほど。

 

確かによく聞く方法だな。

 

「あの~、もしかしてβテスト経験者の人ですか?」

 

「え?あぁ、そうだけど」

 

「やっぱり!!詳しかったからそうかなって思ったんです」

 

結構勘が鋭いな。

 

「もしよければ、少し戦い方について教えてもらってもいいいですか?私、VRMMORPGはこれが初めてなんです」

 

なるほど。ん~まぁ、いいかな。

 

中身が男だろうと女だろうと初心者は放ってはおけない。

 

「いいよ。俺でよければ喜んで」

 

「ありがとうございます。あたし、シリカっていいます」

 

「俺はレイン。よろしく。シリカ」

 

そうして、シリカと握手をした。

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