二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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今日から冬休み!!
がんがんいきます。


第3話 最年少コンビ結成

翌朝、強制起床アラームによって眼が覚めた。

 

隣を見るとシリカはまだ眼が覚めていなかった。

 

「シリカ、起きろ」

 

呼びかけながら肩を揺するとゆっくりとシリカは起きだした。

 

「…夢じゃなかったんだ」

 

その言葉にどれだけのショックと不安があるのかは分からないが

 

昨日よりは幾分か落ち着いたみたいだ。

 

 

 

NPCの店で買った1コルの黒パンと少し値が張る15コルのミルクで朝食を済ませると

 

不意にシリカがこんなことを聞いてきた。

 

「…あたしたち、これからどうなるのかな?」

 

「…茅場の言った通りだ。このゲームをクリアするんだ」

 

「で、でも、もしかしたら、外の人が助けてくれるかも…」

 

シリカの唯一といってもいい希望の言葉。

 

でも、俺は真っ向からそれを否定する。

 

「確かに、外ではなにかしらの対策が行われているはずだ。

 

実際に茅場がメディアにこのことを情報で流していたからな。

 

でも、そうだとしたらそれはいつだ?

 

1ヶ月後?3ヶ月後?1年後?3年後?もしかしたら、10年後かもしれないし、

 

最悪の場合、一生出られないってこともあるんだ。

 

それに…俺たちにそんな沢山の時間は無いと思う…」

 

これは、俺が考えられることで一番最悪なことだ。

 

例え、ゲームで死ななくても肉体的な問題があるはずだ。

 

俺たちの現実での体は今は水を飲むことも食べ物を食べることもできない。

 

病院や施設に移されてチューブからの栄養といろんな機械によって生かされている。

 

それにだって限界があるはずだ。

 

それも、個人差がある。

 

「そ、そんな…」

 

俺の言葉がつらい現実のものでシリカはさらに絶望の色を強くした。

 

「つらいだろうがこれは事実だ。だから、ゲームをクリアする。これが、ここからの一番の脱出方法なんだ」

 

「HPがなくなると死んじゃうんだよ!!それでも、ゲームをクリアするっていうの!!」

 

シリカの声が急に強くなった。

 

俺の言葉が頭にきたのか、それともため込んでた感情が爆発したのか、いや、両方か。

 

「レベルさえ高ければ簡単には死なない。それがレベル制MMOのいいところだ。もっとも、悪いところでもあるが」

 

そこからは沈黙が続いた。

 

シリカはベットに腰かけ俯下をむきながら床を見続け、俺は椅子に腰かけ組んだ手を見続けた。

 

「…俺はゲームをクリアする」

 

 

沈黙を破ったのは俺からだった。

 

その言葉にシリカは肩を震わせた。

 

「…だから、一緒に行かないか?」

 

「え?」

 

自分でも何を言ってるのか分からなかったがその言葉が急に出てきた。

 

「で、でも、アタシは…死ぬのが…怖い。…怖いよ…」

 

シリカは肩を震わせ泣き出した。

 

眼からポロポロと涙がこぼれ落ちてくる。

 

「俺が絶対に死なせない」

 

俺はそんな言葉をシリカにかけていた。

 

その言葉にシリカは顔をあげてわけが分からないような顔をしていた。

 

「俺は元βテスターだ。多くのプレイヤーを守らないといけない。

 

でも、子供の俺にはまだできない。だから、せめて、目の前にいるお前だけでも救いたい。

 

いや、守りたいんだ。約束する何がなんでもお前を守り続ける」

 

よくよく考えるとなんか凄いことをいってる気がするな。

 

俺の言葉にシリカは呆然としている。

 

また、しばらく沈黙が続いた。

 

そして

 

「…あたし、初心者だし、足を引っ張るかも知れない。

 

 ううん、絶対に引っ張る。それに、ゲームのことだってよくは分からない。

 

 それでも、あたしを守ってくれるの?」

 

「あぁ。絶対に守ってやるよ」

 

その言葉で元気を取り戻したのか涙を拭き、

 

「言っとくけど、あたしもただ守ってもらうつもりはないからね。レインが私を守るって言うなら、あたしはレインを守るから」

 

「なら、そうしてもらうか」

 

俺は立ち上がりシリカに手を差し出した。

 

「お前がこの手を掴んだ時から俺たちはパートナーだ。その覚悟はあるか?」

 

俺がにやりと笑いながら聞くとシリカは

 

「望むところよ!!」

 

元気よく掴んで立ち上がった。

 

「じゃあ、改めてよろしくな相棒」

 

「こちらこそ」

 

 

 

こうして、アインクラッドに最年少コンビのパーティーが結成された。

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