目を開けると、窓から夕日が差していた。
ALOでは夜だったけど、こっちはまだ夕方だったんだ。
ベッドから体を起こし、夕方の散歩の為家を出る。
散歩から帰ると、お母さんがすでに帰っていた。
なんでも、用事が早く終わってので帰って来れたらしい。
お母さんの晩御飯を食べ、暫くするとお父さんも帰って来た。
そこで、あたしは二人を居間に呼んだ。
「珪子、話って何だい?」
お父さんが早速聞いて来る。
あたしは、口を開く。
「お父さん、お母さん、あたし、今ALOって言うVRMMOをやってるの。ナーヴギアで」
「「なっ!?」」
二人は驚愕の色を顔に浮かべる。
「言っとくけど、やめるつもりはないし、許可を貰うつもりもない。ただ、このことを伝えたかっただけなの」
「珪子!どうして、またVRMMOを!二年間もあんな辛い目にあってたのに!」
「そうよ!それに、ナーヴギアだなんて!」
昔のあたしなら、ここで引き下がってたかもしれない。
でも、今は違う。
力は無いけど、心の強さなら!
「勝手にあの世界での二年間を辛い物だなんて言わないで。確かに辛いこともあった。でも、それ以上にあたしはあの世界で大切なものを見つけれたの」
あたしの言葉に二人は驚いていた。
昔のあたしは臆病でいつも、誰かの後ろにいて、親の言うことは守る子だった。
そのあたしが、自分の意見を親に言えたのだ。
驚かない方がおかしい。
「どうしてALOをプレイしてるのかは言えない。でも、あたしを信じて」
「……………わかった。ALOをやること自体には何も言わない。だが、何故ナーヴギアでやる必要がある?やるならアミュスフィアでもいいんじゃないのか?」
「………あたしがやってることはSAOでのことが関係してるの。あたしにとって、ううん、あたしたちにとってこれを終わらせない限り、まだ、あの事件は続いてるの。だからこそ、あたしはナーヴギアでやる」
「…………わかった。お前のことを信じよう」
「お父さん!」
お父さんがあたしの事を信じてくれた。
「それにしても、あの珪子が自分の意見を言うだなんて、相手はどんな子なのかしら?」
「え?」
お母さん、今なんて言った?
「大切なものって男の子のことでしょ?あの世界で好きな子ができたんでしょ」
「な、な、どうして!?」
「あらあら、うふふ」
「父親として、この場合、娘の成長を喜ぶべきか、それとも、娘に好きな奴ができたことを泣けばいいのか…………どっちだ?」
「お父さん!?」
その日の夜、あたしはお母さんとお父さんに、レインの事を根堀り葉堀り言わせられた。