二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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タイトルはグレーハウンド と読みます。

私が考えたオリジナルギャンブルゲームです。


第6話《greyhound!》

割とイケメンなアバターだから嫌ではないが現実の自分とあまりにもかけ離れているので、少し複雑な気分だ。

 

横で、キリトさんはショックを受けたらしく、自分の姿を見て固まっている。

 

すると、何かを食っていた男が急に走り出し、俺達に近づく。

 

「おおっ、お二人さん運がいいね!そのアバター、F1300番系、そしてM1500番系でしょ!め〜〜ったに出ないんだよ、そのタイプ。どう、今ならまだ始めたばっかだろうしさあ、アカウントごと売らない?二メガクレジット出すよ!」

 

キリトさんは、どうやらもしかしたら自分が女性になってるのではと思い、慌てて胸部を触りだした。

 

「いや、すみません。実は俺達、他のゲームからコンバートなんで、ちょっと売るのはムリでして」

 

男の人に当たり触る鳴く断りを入れる。

 

「うーん、そうか……。ま、気が変わったら連絡してくれ」

 

そう言って透明なカード型のアイテムを押しつけてさって行った。

 

キャラ名、性別、所属ギルド名などが書かれたいわゆる名刺みたいなものだ。

 

隣ではまだキリトさんが落ち込んでいた。

 

「元気出してください、キリトさん。珍しいタイプのアバターなら逆に目立ちますよ。これなら、互いに《死銃》もしくは《死剣》に目を付けられるはずですよ」

 

「………それもそうだな。よし、総督府に行ってエントリーするか」

 

キリトさんを先頭に、俺達は総督府を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

「やばい………道に迷った」

 

総督府を目指して歩いていたはずなのに気が付けば、変な路地裏に着いてしまった。

 

おまけにキリトさんとは何処かで逸れてしまい、非常にまずい。

 

その時、人だかりが目に入り、なんとなく近寄ってみた。

 

「《greyhound》?」

 

「なんだ、兄ちゃん知らないのかよ?」

 

グラサンを掛けたおっさん風のプレイヤーが聞いてきたので頷く。

 

「《greyhound》ってのはGGOでは《Untouchable!》に次ぐ難しいギャンブルゲームでよ。ロボットホースに乗ってコースを一周するだけの単純なルール。コースの長さ1,899.0mで東○競馬場と同じ長さだ」

 

「そんなに単純なのにどうして難しいんですか?」

 

「それはアレを見ろよ」

 

グラさん(命名 俺)が指さした方向を見ると、ロボットホースに乗りながら襲い掛かってくる大型の猟犬型モンスターを銃で撃っているプレイヤーだった。

 

なんとか、銃を撃ちながら猟犬モンスターを倒していたが、弾切れを起こし、リロードしている間に襲われ呆気なく落馬。

 

そこで、ブザーが鳴り、猟犬型モンスターは消滅した。

 

それと同時に、周りのプレイヤーは持っていた紙を捨てたり、破り捨てた。

 

「ほらな。このゲームはプレイヤー本人の乗馬技術が必要だし、それに、あの猟犬型モンスターもいる。モンスターは貸し出しの銃で倒してもいいんだが、弾が切れるとそこまでだ。一応ショットガンやマシンガンもあるが、乗馬しながらそんな反動の大きい銃なんて使える奴なんていないしな。くそ、また摩っちまったぜ」

 

そう言うとグラさんは持っていた紙を破いた。

 

「その紙は?」

 

「ああ、これは馬券だよ。このゲームをプレイしたプレイヤーに俺達ギャラリーが金を掛けるんだよ。そんで、もしゲームクリアできたら、ギャラリーはプレイヤーに賭けた金の倍もらえて、クリアしたプレイヤーはギャラリー全員によって賭けられた金と同額の報酬と、クリア報酬の3万クレジットが貰えるんだよ。ちなみに二回目以降は、最初のタイムより早くクリアするのが条件な」

 

ま、クリアできた奴は今まで一人もいないけどよっと言ってグラさんは面白くなさそうに煙草を吸った。

 

「…………じゃあ、俺やって見ます」

 

「え?ちょ、ちょっと!止めといた方がいいよ!失敗して恥かくだけだよ!」

 

グラさんの忠告を無視し、俺は入口に向かう。

 

参加料金として300クレジット払い、追加料金100クレジットで武器を借りる。

 

色んな銃があるが、俺はそんな中で、一振りの大振りのナイフを手に取る。

 

ナイフを手に、ロボットホースに跨り、ゲートに向かう。

 

周りからギャラリーが声を上げるが、気にせず、前だけを見る。

 

カウントダウンが始まり、そして、ゲートが上がる。

 

それと同時に、馬を走らせる。

 

最初は直線距離。

 

ただ馬を走らせるだけだから、ここは簡単だ。

 

最初の関門はカーブ。

 

カーブの手前で内方姿勢をしっかりつくり、駈歩の歩度をつめて進入。

 

そうすることで、カーブも切り抜ける。

 

だが、次の瞬間、猟犬型モンスターが現れた。

 

最初の一匹が口を開けて。俺に襲い掛かってくる。

 

ナイフを構え、体を少しずらす。

 

すれ違い様に、首を掻っ切る。

 

掻っ切ると同時に、ガラスが砕け散る音が聞こえた。

 

どうやら、そこまで強くはないみたいだ。

 

襲い掛かってくるモンスターを一刀の下、切り捨て、コースを進む。

 

最後のカーブも乗り切り、後は一直線コースのみ。

 

よし、行ける。

 

そう思った瞬間、背後と正面から同時にモンスターが飛び出してきた。

 

正面と背後から同時に襲われたら一溜りもない。

 

前を取るか、後ろを取るか。

 

俺はナイフを後ろに振りかぶり、投げ飛ばす。

 

投擲スキルの《シングルシュート》のような体勢で放ち、素早く飛ばされたナイフはモンスターの眉間に刺さり、モンスターを倒す。

 

背後のモンスターを倒すと同時に、正面のモンスターが牙をむき出し、襲い掛かってくる。

 

ギャラリーから声が上がる。

 

誰もが、俺が終わったと思った。

 

だが、その予想は大きく外れた。

 

「うおおおおおおおおおおお!」

 

俺は、右手の指を揃え手刀の構えを取る。

 

そして迫ってくるモンスターの口に手刀をぶち込む。

 

体術スキル零距離技《エンブレイサー》

 

AGIをフルに使い、STRを利用したシステム外スキルを使い、威力を上げ、モンスターが飛びかかってくるスピードを利用し、攻撃は見事決まった。

 

モンスターは体を崩壊させ、ガラスが砕け散る音を出し、消滅した。

 

そこで、一気に馬のスピードを上げ、ゴールに向かって走る。

 

そして、ゴールに差し掛かり、ゴールを駆け抜ける。

 

盛大なファンファーレと、盛大な拍手によって俺のクリアが決まった。

 

こうして、俺はGGOで二番目に難しいゲームの最初のクリアをしたプレイヤーになった。

 




現れたオリキャラ グラさんはイメージ的に銀魂のマダオ(長谷川さん)です

声も同じ感じです。

そんな感じでお願いします。

では、次回もお楽しみに
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