二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

67 / 135
第7話 武器商人

「いや~、スゲぇよ、兄ちゃん!兄ちゃん信じて賭けたかいがあったもんだよ!お陰で、今までの負けた分取り戻せたよ!」

 

「そ、それは良かったですね」

 

グラさんは、大喜びをして俺の背中を叩いて来る。

 

ちなみに、このゲームでの報酬は50万クレジット+3万クレジットだ。

 

結構たまったし、これで装備が買えるな。

 

「じゃあ、俺はこれで」

 

「まぁ、待てよ。一杯奢るから付き合えよ」

 

「は、はぁ」

 

グラさんに誘われ、近くのバーに入る。

 

カウンターに座り、グラさんは酒(アルコール度数0)、俺はサイダーを注文した。

 

「それにしても、あの乗馬技術凄いぜ。現実でもやってるの?」

 

乗馬技術に関してはこれはSAOとALOでの賜物だろう。

 

SAOでは、馬に乗ることが出来て、よく乗っていた。

 

ALOでも、変異魔法を使って大きくなったフィーに乗って迷宮区や、ヨツンヘイムを駆けまわったりしてるので、そこでの経験が生きたんだろう。

 

「いや、他のゲームでちょっと」

 

「ああ、なるほどね」

 

納得した顔をし、酒を飲む。

 

「所で君、初心者だよね。こんなゲームに何しに来たの?こう言っちゃなんだけど、このゲーム結構埃っぽいし、オイル臭いゲームだよ?」

 

「ちょっと、BoBに参加をしようと」

 

「BoBに!?それはちょっと無茶ってもんだぜ!別に出ちゃダメって訳じゃないけどよ、今日はじめたばかりの初心者にはステータス的な問題があるぜ」

 

「あ、これコンバートなんです」

 

「あ、そうなの。なら大丈夫か」

 

それにしても、根性あるな~っと呟き、グラさんは一気にグラスの中の酒を飲み干す。

 

「今の時間は14時か……まだ時間はあるな。付いてきな。いい武器や紹介してやるよ」

 

グラさんのお誘いに誘われ、その武器屋を目指す。

 

付いたのはバラック小屋だった。

 

「爺さ~ん!いるか~!」

 

「そんな大声だすでねぇ!」

 

伸びきったもじゃもじゃの髭に、片目に付いた大きな傷、そして、相手を射殺しかねない瞳をしたお爺さんが現れた。

 

「あ、爺さん。実はさ、こいつの武器を買いに来たんだけど、なんか良い物見つくろってくれよ」

 

「ほぉ~………お前さんが連れてくるとは、この小僧、中々出来る奴なんだな」

 

「ああ」

 

「ちょっと待ってな」

 

そう言うと、お爺さんは小屋の奥に行ってしまった。

 

「あの~、あの人は?」

 

「ああ、あの人はこのGGOで唯一の武器商人《コロッセオ》だ。あの爺さんはGGOで手に入る武器を集めて販売してる。元々は、STR型のプレイヤーだったが、今じゃ、前線から身を引き、現役時代に加勢だ金と手に入れた武器で商人をしてるのさ」

 

「おい、持ってきたぜ!」

 

そう言ってコロッセオさんは、大きなアタッシュケースを持ってきた。

 

「お前さん、STR型だろ?」

 

驚いた。

 

確かに俺はSAOで、両手剣を使ていたからSTRはかなり上げている。

 

それにALOでは、ケットシーで唯一両手剣を使うプレイヤーとしても有名だ。

 

それを一目で見破るとは…………

 

「こいつでどうだ」

 

アタッシュケースの中には、巨大なリボルバー銃があった。

 

「お、おいおい、爺さん!こいつはパイファー・ツェリスカじゃねぇか!」

 

「その通り、世界最強の銃の称号を持つ銃、パイファー・ツェリスカ」

 

コロッセオさんが言うにはパイファー・ツェリスカは600.N.Eという本来は象狩り等に用いられる大型の動物を仕留めるための大口径マグナムライフル弾を使う銃で、その過剰な大きさと重量は拳銃として携行するには全く不向きであり、使用弾薬も拳銃弾として使用するには全く実用的ではない。

6kgという狙撃銃クラスの重量と、銃身に穿たれた8個のガスポートにより.600 N.E.の反動をかなり抑える事に成功しているが、その重量故に通常の射撃姿勢での射撃は困難で、依託射撃(バイポッドやトライポッドに固定すること、または匍匐姿勢で土嚢に乗せる等)が求められる。

 

そのため、形態は拳銃と見做されるが、上記のとおり通常の拳銃の発射姿勢で撃つことは困難であり、現実的な実用性はほぼ皆無に等しく、『世界最強の拳銃』の称号を得るためだけに作られた銃だそうだ。

 

「よく分かんないが、要するに世界最強の銃だが、威力がやばすぎて全く使えない銃ってことですか?」

 

「ざっくりだな。まぁ、ちょっと違うか、そんなとこだ」

 

試しに手に取って見るが、かなり重い、だが、持てないほどじゃない。

 

これなら、エクソロサイスの方がまだ重い。

 

「コロッセオさん。この銃買います。いくらですか?」

 

「ま、コイツの紹介だし、大負けで30万だな」

 

結構高いな。

 

まぁ、これでも安いんだろう。

 

メニューウィンドウを操作し、金を渡す。

 

「後は、サブウェポンだな」

 

「なら、こいつをやるよ」

 

そう言ってグラさんは俺に大振りのナイフを渡した。

 

「ククリナイフ、あの戦い方を見るに、お前は接近戦が得意なんだろう。なら、こいつをやる。俺の愛刀だ」

 

「い、いいんですか?」

 

「ああ、引退した俺にはもう必要ないしな。そいつも、誰かに使われることを望んでるはずさ」

 

「………グラさん」

 

「いや、グラさんって?」

 

「それより小僧。BoBのエントリー時間まであと30分しかねぇぞ」

 

「え!?ヤバッ!」

 

「ねぇ、聞いてる?」

 

「ここを真っ直ぐ行きな。そうすれば、総督府に着ける。おそらく20分で着くだろう。あと、コイツを持ってけ。中に必要なもの一式入ってる」

 

「ありがとうございます!」

 

「ねぇ!無視しないで!」

 

グラさんの言葉を無視し、コロッセオさんかrあ貰ったアタッシュケースを持って、俺は走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく。あの兄ちゃん、俺の話を無視しやがって」

 

「よかったのか?あのククリナイフはお前の象徴みたいなものだろ?…………《グルガナイフの使い手》グラディウス」

 

「へっ!そんな二つ名、もう忘れたよ。老兵はただ消えるのみさ」

 

「はん!格好つけやがって!」

 

「……………頑張れよ。兄ちゃん」

 




武装がやっと決まった!

………………これでよかったのか?

次回はやっとBoB予選戦に入ります!

アヤメさんもやっと出て来ます。

次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。