二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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それでは、レインの銃での初勝負になります。

それでは、どうぞ。


第9話 予選トーナメント一回戦

転送された場所は暗闇で、俺は宙に浮いてる六角形パネルの上に立っている。

 

目の前に薄赤いホロウィンドウがあり《Rain VS Aslan》と表示があった。

 

おそらくアスランと読むのだろう。

 

そしてその下に【準備時間:残り58秒 フィールド:失われた廃村】と表示してあった。

 

既に準備は終えてるので、徐々に減っていく数字を眺める。

 

そして、残り時間が0になると再度俺の体を転送エフェクトが包む。

 

すると、憂鬱そうな空の下にある廃れた村の中央にいた。

 

俺は慌てて近くの小屋の中に入り、外の様子を探る。

 

どうやら対戦相手のアスランはまだいないらしい。

 

確かアヤメさんの話ではプレイヤー同士の出現位置は最低でも500ⅿは離れてるらしいから、まだ視界に入らなくてもおかしくはないか。

 

そう考えてると、20ⅿ程の民家の陰に人影が見えた。

 

このフィールドには俺とアスランしかいないから、あれはアスランだろう。

 

背中に仕込んだスクラマサクスを抜き、どのようにして接近し、ぶった斬るか考える。

 

すると、行き成り俺が居る小屋の近くで爆発と爆炎が舞った。

 

何事かと思い、顔を出してみると、アスランがこちらに六連式グレネードランチャーを構えているのが見えた。

 

「マジでか?」

 

冷や汗を流し、俺は小屋から飛び出し走り出す。

 

背後で爆音と爆風が起きながらも必死で走る。

 

走りながらも打開策を考える。

 

でも、思いつかない。

 

威力なら俺のツェリスカの方が遥かに高い。

 

でも、当たらなければ意味がない。

 

取りあえず腰のポーチからスモーク・グレネードを取り出し、後ろに投げる。

 

ボシュッ!っと音が鳴り煙を撒き散らす。

 

すると攻撃が止んだ。

 

その隙に別の民家に飛び込み隠れる。

 

どうすれば…………あ、そう言えば昔の映画で……………これならいけるか?

 

いや、できるはずだ。

 

弾道予測線

 

あれかこのゲームにはあるこれならできる。

 

深呼吸を一回、二回と行い、意を決して飛び出す。

 

飛び出すと、アスランは俺から30ⅿ程離れた位置で周囲を見渡していた。

 

俺は一気に走り出し、アスランとの距離を縮める。

 

俺の存在に気づき、アスランはストックを肩に当てて、照準を絞る。

 

それと同時にグレネード弾が撃ち出される。

 

飛んできたグレネード弾の弾道予測線は俺の手前5ⅿの位置にある。

 

今ここで止まってもどの道、爆風に巻き込まれる。

 

死ななくても、大ダメージは受けるだろう。

 

なら、進むだけだ。

 

足を更に速め、走る。

 

そして、俺と弾道予測線が重なると同時に、グレネード弾が俺の目の前3m程の位置に来てる。

 

そこで、俺は持っていたククリナイフを構える。

 

刀身の側面を傾け、グレネード弾の先の丸みを帯びてる部分に当て、そして、無理矢理、グレネード弾の軌道をずらす。

 

軌道がずらされたグレネード弾は俺の左斜め後方に飛び、民家の壁に当たって爆発する。

 

爆発の余波と、爆破された壁の破片でHPが二割程減るが問題ない。

 

腰のツェリスカを抜き、片手で構える。

 

すると、アスランの胸の中心辺りに緑色の縁が表示される。

 

それを気にも留めず、引き金を引く。

 

するとかなり大きな轟音とフラッシュが起きた。

 

凄い反動が腕に来たが、耐えれない程じゃない。

 

撃鉄を下ろし、再度ツェリスカを撃とうとするが、目の前からアスランは消えていた。

 

いや、消えてない。

 

アスランは俺から50ⅿ以上離れた所で胸に大きな穴を開けて死んでいた。

 

ツェリスカの威力に驚きながらほっと息を吐き、ツェリスカ腰のホルスター、ククリナイフを背中のホルスターに仕舞う。

 

空を見上げるとそこにはコングラチュレーションの表示があった。

 

それにしても、跳弾を使って軌道をずらす、または弾くことが出来るなら、弾を斬ることも可能なはず。

 

次の試合で試してみよう。

 

体を転送エフェクトの青い光に包まれながらそんなことを考えながら、俺は待機エリアに戻った。

 




はい、いかがでしたでしょうか?

グレネード弾を弾くもとい跳弾させる方法で勝ちました。

次からはとんとん拍子で進んで、本戦に突入します。

では、次回もお楽しみに。
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