二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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第15話 《ラフィンコフィン》の残党

やっぱりこいつら《ラフィン・コフィン》の奴等か!

 

だが、一体どうやってペイルライダーを殺したんだ?

 

まさか、本当にあの銃で殺したって言うのか?

 

「なぁ、こいつも殺していいよな?」

 

「……タイミング的には……問題ない」

 

タイミング?どういうことだ?

 

「おい、こいつは俺がやる」

 

死剣が俺の下に歩み寄りガンブレードを掲げる。

 

「お前を殺す。それだけを夢見て生きてきた。ここで、復讐を果たさせてもらうぞ」

 

復讐だって?

 

何のことだ?

 

そう思ってると、ガンブレードが俺に振り下ろされる。

 

体は麻痺してまだ動けない。

 

俺は死を半ば覚悟し、眼を閉じる。

 

だが、その攻撃は横からの襲撃者によって阻まれた。

 

「うおおおおらああああああああ!!」

 

ライフル銃に銃剣を付けたアヤメさんが、ガンブレードを弾き、俺を助けてくれた。

 

「チッ!仲間かよ!くらいな!」

 

ナイフを持った男が、アヤメさんを刺そうとする。

 

だが、

 

「うおおおおおおおお!」

 

光剣を持ったキリトさんが、《ウォーパル・ストライク》を放ちながら、突っ込んでくる。

 

「うをっ!?」

 

男は後ろに仰け反り攻撃を躱す。

 

そして死銃は遠くからの狙撃を回避していた。

 

きっとシノンさんだろう。

 

「レイン!無事か!?」

 

「は、はい」

 

キリトさんが俺を庇うように前に立つ。

 

「よお、久しぶりだな。ザザ」

 

アヤメさんは死銃に向かってそう言う。

 

「俺を……覚えていたか……アヤメ」

 

「その喋り方と、そんな趣味の悪い恰好する奴なんて貴様しかいない」

 

「銃の世界で……銃剣を使うとは……相変わらず……槍しか能の無い奴だ」

 

「はっ!そういうお前こそ、お得意のエストックじゃなくていいのか?」

 

「ふん……おい……こいつは……俺がやる」

 

死銃もといザザは、残りのメンバーに声を掛ける。

 

「俺もアヤメとは戦いたいが、仕方がねぇ。ここはザザに譲ってやるよ」

 

「なら、俺と遊べよ。ジョニー・ブラック」

 

「おお!なんだよ、《黒の剣士》様!オレの事覚えてたのかよ!」

 

「最初に会った時は誰かが分からなかったが、その喋り方と、戦い方で思い出した」

 

キリトさんは不敵に笑いながらも、光剣を持つ手に力を込める。

 

「いいぜいいぜ!遊ぼうぜぇ!」

 

ジョニーは子供のように笑い、ナイフを器用に回転させる。

 

「待て」

 

今にも戦いだしそうな雰囲気の中、死剣は声を上げる。

 

「いくら俺たちでも、元攻略組三人相手はきつい。それに遠くには優秀な狙撃手もいるようだ。下手をすれば俺たちが全滅する」

 

「なるほど……一理ある」

 

「んだよ!しらけるじゃねぇか!ま、ここでくたばるのも詰まらねぇし、今回は従ってやるよ」

 

ザザは銃を懐にしまい、ジョニーも持ってたナイフをホルスターに収める。

 

死剣もガンブレードを腰のホルスターに収め、コートで隠す。

 

「待て!」

 

俺は走り出そうとしてる死剣に向けて声を上げる。

 

死剣は立ち止り振り返る。

 

「どうして、俺を狙う?」

 

「……貴様が仇からだ、それだけだ」

 

そう言って、死剣はザザ、ジョニーと共に森の中に向かって走って行った。

 

「三人共、大丈夫!?」

 

シノンさんが大きなライフル(へカートだっけ?)を背負ってやって来た。

 

「ああ、問題無い」

 

「それにしても、アイツ等何者よ?」

 

「……死銃と死剣、そしてそいつらの協力者と言ったところか」

 

「死銃と死剣?でも、あれは噂じゃ」

 

「だが、見ただろ。あいつがペイルライダーを殺すのを」

 

「そんな………信じられない。ゲームで人を殺せるなんて。ううん、それ以前にその話が本当なら死銃は、自分の意志で殺してるってことでしょう?そんな人がGGOに……VRMMOにいるはずがない。私は認めたくない。PKじゃなくて、本当の殺しをするVRMMOプレイヤーがいるなんて」

 

「いるんだ。死銃、そして協力者の男は、かつてあるVRMMOで人を大勢殺した。相手が死ぬと分かっていながら剣を振り下ろした。ペイルライダーを撃った時と同じように。そして、俺たちも…………」

 

アヤメさんがそこで言葉を終わらせると、シノンさんは何かを察したらしい。

 

おそらく、俺たちがSAO生還者だって分かったんだろう。

 

「シノン、このまま大会が終わるまで安全な場所に隠れてくれ………って言っても無駄か」

 

「当たり前でしょ!そんな《立て籠もりリッチー》みたいな真似できるわけないじゃない!」

 

「なら、ここで別れよう」

 

「え?」

 

「俺たちはこれからあの三人を追う。もしアイツ等の力が本当なら危険だ。これ以上あの銃とあの剣でプレイヤーを殺させたらいけないんだ。だから、シノンはあの三人とあっても戦うな。頼むぞ」

 

アヤメさんの言葉を最後に、俺たちはあの三人を追う。

 

すると

 

「待ちなさい!」

 

シノンさんがへカートを背負って後を追ってくる。

 

「私も行くわ!」

 

「な!?だから、危険だから駄目だって言ってるだろ!」

 

「彼奴らがどこにいるのかも分からないんだから、どの道一緒に居ても同じよ。それに、アンタ、いつもの無謀な戦い方で勝てると思ってるの?あれが通用するのは最初だけよ!」

 

「うっ!」

 

「私が援護して、アンタが接近して倒す。そういう戦い方でしょ。私たちは」

 

シノンさんは拳を突きつけ、アヤメさんの胸を軽く叩く。

 

「………そうだったな。じゃ、援護は頼むぞ、シノン」

 

「ええ、任せて」

 

「なら、俺はジョニーを追う。アヤメはザザを頼んだ」

 

「なら自分は死剣を追います」

 

「よし、レイン、キリト。死ぬんじゃねぇぞ」

 

「お前こそな」

 

「シノンさんを守ってあげてくださいね」

 

一度全員で拳をぶつけ合い、俺たちはそれぞれの標的を目掛けて、分かれた。

 

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