砂漠エリアを進み、プレアデスを追う。
すると、プレアデスはまるで俺を待っていたかのように立っていた。
「来たか」
「………アンタは誰だ?」
俺は疑問に思ってたことを問う。
「……お前は俺を誰だと思う?」
「……スバルさんの腹心の部下か、それに近い者。そして、スバルさんを殺した俺に復讐しに来た」
「半分正解で半分外れだ、まず復讐ってのあってるが、スバルの為の復讐じゃない、そして、俺は腹心の部下でも、それに近い者でもない」
「俺がスバル本人さ」
「!?………そんなはずはない。スバルさんは、俺がこの手で殺したんだ。生きてるはずが無い」
「なら、教えてやるよ。確かに、俺はあの時、お前の攻撃で死んだ。だが、運よく生き残ることが出来た。ある一人の天才によって」
「天才?」
「須郷伸之」
「!?」
須郷伸之。
ALO事件を起こした張本人で、俺の記憶と感情を操作し、俺を手駒の様に使っていた男。
確かキリトさんと、茅場さんのお陰で須郷を倒し、須郷は警察に捕まったはず。
「須郷伸之は俺の従兄にあたる。あの人と俺は幼い頃から仲が良くてな。俺がSAOに捕らわれた時、あの人は俺のナーヴギアをあの人の会社にある巨大なスーパーコンピューターを接続した。俺のHPが無くなり、ナーヴギアが俺の脳を破壊する時、あるバグを起こし、俺の死を偽造した。結果、俺は死なず、ゲームから解放されるまで意識をナーヴギアに置いたまま、ゲームの行方を見ていたって訳だ」
須郷は茅場さん程じゃないが天才であるのは間違いない。
人間の記憶と感情を操作できるんだ。
ナーヴギアを誤認させるぐらいならできるかもしれない。
「そして、お前はあの人によって記憶と感情を操作されて、あの人の人形のようになっていた。だが、お前は、あの女の手によってALOのシステムから切り離され、あの人はキリトの奴のによって倒された。これも全部、お前とあの女のせいだ!あの人の仇、撃たせてもらうぞ」
スバルさんはガンブレードを構え、《ソニック・リープ》の様にして斬り掛かってくる。
横に転がるようにして、攻撃を躱し、ククリナイフを抜く。
「はあ!」
反撃する前に、今度は《スター・Q・プロミネンス》を使い、俺に当てる直前でガンブレードのトリガーを引く。
《スター・Q・プロミネンス》は片手剣六連撃技、その六連撃全てに、スバルさんはガンブレードに装填されてる弾、六発を全て使う。
衝撃が六回ともククリナイフを襲う。
衝撃がククリナイフを伝い、HPを削る。
まずい。
ククリナイフの耐久値の問題もあるが、それ以上にプレイヤーのスキルが高過ぎる。
俺のアバターがSAOのデータを引きついたALOのアバターのコンバートでも、GGOでの戦闘経験は少ない。
対して、向うは戦いの慣れ方からして、GGOにダイブしてる時間は向うが上だ。
同じ剣でも、向うは得意分野の片手剣、俺は使い慣れた両手剣ではなく大振りのナイフ。
この時点ですでに差が付いてる。
「言っとくが、俺のターゲットはお前だけじゃない」
「……何?」
「お前の女だよ」
!?
「SAOでは、随分とナメられたし、何よりアイツのせいであの人は捕まったようなものだからな。ただじゃ殺さねぇ。お前を殺して、お前の亡骸を見せつけてやる。あの女の絶望に染まった表情が目に浮かぶぜ。その後は、あの女の身も心も全て汚して、散々弄んで最後には、苦しみを与えて殺してやる」
「……せるか」
「あ゛?」
「させるかあああああ!」
ツェリスカも抜き、走り出す。
こいつだけは、絶対に死んでも、殺してやる。
スバルが生きてた理由については見逃してください。
普通なら無理でしょうけど、そこはスルーしてください。
すみません。
次回は、また現実に戻って、病院の話になります。