二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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第26話 レインVSスバル 決着

ククリナイフとガンブレードが切り結び、火花を散らす。

 

さっきからこんな状態が続いている。

 

ガンブレードのトリガーを引き弾薬を爆発させ、斬撃の威力を上げ、更に衝撃も伝える。

 

それにより、ククリナイフにはかなりのダメージが入っている。

 

耐久値もそろそろヤバイ。

 

スバルさんの剣を押し跳ね除けるようにして弾く。

 

すぐに後ろに後退し、ツェリスカを撃つ。

 

だが、スバルさんはまたしても600N.E弾を叩き斬った。

 

「何発撃とうが、そんな弾一発も当たらねぇよ」

 

ガンブレードに新たな弾を装填し、構える。

 

俺も、ツェリスカに弾を込め、構える。

 

だが、この距離から撃ってもどうせ弾は斬られる。

 

ククリナイフは耐久値の問題が出てる。

 

くそ、どうすれば……………

 

「やっぱ、両手剣とナイフじゃ扱いが違うか?」

 

ガンブレードの腹を掌でぽんぽんと叩き、近寄ってくる。

 

腰のポーチに手を伸ばし、スタングレネードを取り出そうとする。

 

「させるかよ!」

 

俺が取り出す前に、スバルさんは俺に接近し蹴りを入れてくる。

 

蹴りは俺の顎に当たり、仰け反る。

 

手からスタングレネードが零れ落ち、スバルさんに奪われる。

 

「こんな子供だましで、どうにかなると思ってたか?ああ?」

 

倒れた俺の左手を踏みにじり、にやにやとやらしい笑みを浮かべてくる。

 

その笑みがどこか須郷の奴と似ていた。

 

「……は!」

 

「あん?何がおかしい?気でもくるったか?」

 

「いや、須郷の奴に似て、やらしい笑みだな」

 

「………あの人を侮辱するな!」

 

ガンブレードを掲げ振り下ろす。

 

無事な右腕を動かし、足をククリナイフで切り付ける。

 

「うお!?」

 

体勢を崩し、ガンブレードは俺の顔の横の地面に突き刺さる。

 

右足を上げ、スバルさんを蹴り飛ばしなんとか距離を取ることができた。

 

だが、結局は何も変わっていない。

 

くそ、どうすれば……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に帰って来て

 

お兄ちゃん、早く帰って来てね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………そうだった。

 

あの二人の為にも、ちゃんと帰らないとな。

 

俺はゆっくりと立ち上がり、二つの武器を構える。

 

右手が温かい。

 

シリカとユウナが握っていてくれてるみたいだ。

 

ありがとな。

 

必ず無事に帰って見せる!

 

「決着の時だ、スバル」

 

「あ゛?」

 

「使い慣れてない武器だがらって俺を舐めるな。こいつの扱いにはもう慣れた」

 

「はっ!さっきまで劣性だったのはどこのどいつだ?ああん?」

 

「こいよ、お前は俺が倒す」

 

「そう余裕ぶっこいてられるのも今の内だぜ!」

 

スバルさんが走り出す。

 

距離は十メートル。

 

俺も走り出す。

 

そして、俺はククリナイフを上に向け放り投げた。

 

スバルさんは予想外な行動に驚き、眼をそっちにやる。

 

ツェリスカを使い、二発撃つ。

 

だが、奇襲の様な形を取ってもスバルさんはガンブレードで銃弾を斬る。

 

一発だけ。

 

残りの一発はスバルさんの足元の岩に当たる。

 

そして、その弾は跳弾した。

 

跳弾した弾は真っ直ぐスバルさんの顔を目掛けて飛ぶ。

 

スバルさんはギリギリの所で弾を回避する。

 

が、衝撃が強いため、頬を掠っただけで、スバルさんの身体は大きくよろけた。

 

そこで俺はククリナイフを逆手に持ち、踏み込む。

 

勢いよく踏み込んで、逆手に持ったククリナイフを振り上げるように構える。

 

その時、スバルさんの顔は驚きと怒りの表情が出ていた。

 

「あ…………あんのアマアアアアアアアアアアア!!」

 

短剣中級斬撃剣技≪ダーティーダンス≫

 

シリカがSAOでもっとも愛用していた技であり、俺が最も目にする機会が多かった技だ。

 

上下と六回の斬撃を操出、そして最後の七連撃目を下から腹部を突き刺しそのまま振り上げる。

 

ククリナイフはスバルさんの顔を見事二つに切り裂きHPを狩り取った。

 

「覚えてやが」

 

最後まで言い終わらないうちに、スバルさんのアバターに《DEAD》のタグが浮かび上がった。

 

ククリナイフを見ると少し、ヒビが入ってた。

 

少し無理をし過ぎたか。

 

「………約束、守れたかな、シリカ、ユウナ」

 

空を仰ぎ、俺は傍にいるであろうシリカとユウナに声を掛けた。

 

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