「お~い、アヤメ、シノン!」
「二人とも無事でしたか?」
遠くからキリトとレインが走りながらやってくる。
二人とも無傷とはいかなく、疲労が見え隠れしている。
「お前ら、やったんだな」
「ああ、と言ってもアスナとユイのお陰だ」
「俺も似たようなもんです」
苦笑を浮かべる二人を見て、俺も苦笑がこぼれる。
「さて、そろそろ決着をつけるか。ギャラリーも怒ってるだろうし」
「でも、どうやって決着付けるの?」
「二人一組になってバトルして、勝った者同士で決着とか?」
「それがベストですね」
取りあえず、ジャンケンをした結果、レインとキリトが闘い。俺とシノンが闘うことになった。
「キリト、ログアウトしたら、警察に菊岡経由で連絡してくれ。一応万が一ってこともあるからな」
「分かった」
「でも、シノンさんの家って何処ですか?」
「俺の家の隣だ」
二人はふ~んと呟き、何故か笑っていた。
理由はなんとなくわかる。
レインとキリトが互いに向かい合う。
「なぁ、レイン。一つ提案がある」
「奇遇ですね、俺もです」
「やっぱ、お邪魔虫は退散するべきだと思うんだ」
「俺も同じ考えです」
「なら、やることは」
「決まりましたね」
ククリナイフと光剣を持ち、レインとキリトは同時に走り出す。
そして、レインのナイフはキリトの頭を叩き割り、キリトの光剣はレインの心臓を貫いた。
「お……い、頭は……ないだろ」
「こいつで残りのHPを取るには……これしかなかったんですよ」
そう言って二人は倒れ、【DEAD】のタグが浮かびあがった。
「あいつら………わざとだな」
おそらく、変な気遣いでも廻して同士討ちをしたんだろう。
「そうね、でも、少し嬉しいかな」
「え?」
「今、ここには私とアヤメしかいな。誰もいない世界で二人きり………ロマンチックじゃない?」
こんな世界じゃなければねっと付け加えシノンは笑う。
確かにっと俺もそう返して笑う。
「なぁ、シノン。ALOって知ってるか?」
「ええ、少し前に話題になってたし」
「実は俺、そのALOもやってるんだよ。俺だけじゃない、レインも、キリトもやってるし、それ以外にも俺たちの友達、いや、仲間もやってるんだ。シノンもどうだ?」
「ALOか…………そうね。アヤメがいるならやってみようかしら」
「ああ、やろうぜ。きっと彼奴らともすぐ仲良くなれるさ」
もう一度笑い合い、今後を考える。
「シノン。死銃と死剣がやられたことでお前の近くに居る共犯者はもういないはずだ。だが、万が一のこともある。だから、ログアウトしたらすぐにお前の所に行く」
「ええ、待ってるわ」
さて、とにかく早くこのBoBを終わらせないとな。
「どうやって決着をつける?勝負方法は任せる」
「ならこうしましょう」
シノンは何かを俺の右手に乗せ、渡してくる。
この世界ではよく見かけてるもの、プラズマグレネードだ。
シノンは俺に抱き付き、俺とシノンの間にプラズマグレネードがある感じになった。
まさか、彼奴らみたいに同士討ちですか?
「離れないでね」
「………分かってるよ」
空いてる左手でシノンを抱きしめる。
そして、眩い閃光が生れ俺たちを包み込んだ。
爆発に包まれる瞬間、シノンが何か言ってたな。
確か
『大好きよ』だったかな。
まったく……………俺もだよ
試合時間 二時間四分三十七秒
第三回バレット・オブ・バレッツ本大会バトルロイヤル 終了
リザルト 【Sinon】及び【Ayame】同時優勝
いよいよ、新川君の登場。
お楽しみに