二人のビーストテイマー   作:ほにゃー

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番外編3話 デートと尾行

ある晴れた日の日曜日。

 

本来なら昼まで惰眠をむさぼるのだが、今日は早く起きた。

 

何故なら、今日は詩乃とデートする日だ。

 

朝食をささっと摂り、私服に着替える。

 

詩乃は恋人らしく待ち合わせをしてみたいと言ってたので駅前に九時集合にした。

 

ちなみに、今日のデート場所は遊園地だ。

 

家を早めに出て、三十分前に駅前に着く。

 

ベンチに座ってスマホを弄り時間を潰してると、十分程で詩乃は来た。

 

「危、ごめん。少し遅れたわ」

 

「まだ時間前だ。気にしなくていいぞ」

 

ベンチから立ち上がり、詩乃の手を取る。

 

「じゃあ、行くか」

 

「ええ」

 

詩乃と手を繫ぎ、改札口をくぐる。

 

今日は楽しい一日になるといいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「危の野郎!楽しそうにイチャつきやがって!リア充爆発しやがれ!」

 

アヤメたちの背後で、血の涙を流しているのは、壺井遼太郎ことクラインだ。

 

「カップルのデートを付けるとか、卑しい真似すんなよ」

 

そんなクラインをジト目で見つめ俺は溜息を吐く。

 

「まぁ、いいじゃんかよ、アルブス。こういうの楽しそうだろ」

 

俺の肩に手を置き、桐ケ谷和人ことキリトは笑顔で言う。

 

「折角の休日に何が楽しくてアヤメとシノンのデート付けにゃならん。くだらんから俺は帰るぞ」

 

「何言ってんだ!俺はよ!アヤメだけは彼女を作らず、俺と同じ独身貴族で居てくれると思ってたのに!それが、気が付けな彼女持ちとかふざけんなよ!こうなったら、彼奴らのデートを尾行して、それをネタに弄ってもいいだろ!」

 

「完全な私怨じゃねぇか!大人気ねぇぞ!」

 

「うるせぇ!大人も子供もあってたまるか!」

 

ああ、コイツに何言っても無駄な気がする。

 

仕方がない。

 

こうなったら、アヤメたちに被害が出ないようにフォローに回るとするか。

 

「あ、キリト。そう言えばレインは何処だ?」

 

確か、レインの奴も途中で拉致したんだが、さっきから一向に姿が見えない。

 

「ああ、レインなら」

 

キリトはゆっくりと自分の背後を指差す。

 

そして、その先には

 

「そこでずっと震えてるぞ」

 

顔を真っ青にして震える朝霧雫ことレインが居た。

 

「レイン!?どうした、顔が真っ青だぞ!?」

 

「……珪子……デート……遅刻……」

 

ああ、珪子ことシリカとデートの約束してたんだな。

 

それが、クラインの奴が拉致る形で連れて行ったから、デートの時間に遅刻。

 

シリカって怒ると滅茶苦茶怖いんだよな。

 

この前、レインがALOでシノンに抱き付かれてた時、ブチ切れて斬り掛かってたもんな。

 

ちなみにどうしてシノンはレインに抱き付くんだ?と聞いたら、シノンが言うにはレインは男にしては小柄で温かそうだから抱き付くそうだ。

 

同じケットシーだからか、シノンの膝の上でシノンに抱き付かれてるレインたちの様子はまるで姉弟みたいなんだよな。

 

「レイン、大丈夫か?」

 

「………あんまり、大丈夫じゃないです」

 

こいつ………あまりのショックに敬語になってやがる………

 

「安心しろ、レイン!」

 

キリトがレインの両肩を掴む。

 

そうだ、ここは親友のお前が元気付けろ!

 

それがいい。

 

「俺が、シリカに断りのメール入れといたから!」

 

そう言って、いつ盗ったのかレインのスマホの画面を見せる。

 

『今日のデート中止な』

 

「…………がふっ!」

 

「レイ―――ン!?」

 

キリト!?

 

お前、もうちょった言葉を付け加えろ!

 

それじゃあ、レインが一方的に中止した感じじゃないか!

 

「彼奴らが電車に乗り込むぞ!追うぜ!野郎ども!」

 

「おう!」

 

「仕方がない」

 

意識の無いレインを背負い、俺は目の前を行くバカ二名の後を追った。

 




次回で、デート編は終わりです。

そして、いよいよエクスキャリバー編になります。
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