盾の勇者の成り上がりに転生!原作通りに進んで欲しいけど無理そうです! 作:( ・∇・)
「この辺り…だよな?」
「ですよね」
「うん」
波の大元にはワインレッド色の大きな亀裂が地面まで伸びていた
そしてそこから波の魔物がわらわらと溢れてきている
「ん?」
見ると白く凶悪そうな顔つき、赤い目、大きな口と牙を持った白い布の幽霊みたいな魚……いわゆるソウルイーターが横たわっていた
「お魚さん?」
「ソウルイーターだね」
「知っているのか?」
「あ……うん知ってるよー」
知識云々に関しては全くいってないんだった……危ない危ない
「まぁお前はこっちに来て長いから知っててもおかしくないか」
「そうだよー」
「……」
アトラちゃんのそのはぁって目やめて、心にくる
「ってことはあいつら、ボスは倒したんじゃないのか?」
「あっちっぽいよ」
ガキン!ガキン!と戦闘音が聞こえてくるほうを指さす
「みたいだな、行くか」
戦闘音がする方へ走っていくと、そこにはもちろん…グラスがいる訳で…
「輪舞零ノ型・逆式雪月花!」
「「「ぐあああああああああああ!」」」
あ、3勇者が吹っ飛んでった
「ぐは!」
「流星槍が決まったはずなのに……」
「流星剣が入ったはずなのに……」
「流星弓が命中したはずなのに……」
………
「流行ってるのか…?それ」
そして仲良く3勇者は失神した
「新手ですか」
グラスのスキルが終わり、竜巻が止んで姿が見えるようになる
こちらに既に扇の眷属器を構えておりいつでも戦えると言った状態だ
「この世界の勇者と息巻いていた方々ですが期待はずれも甚だしいですね」
ゴクリと尚文が息を飲むのが聞こえる
「ごしゅじんさまー、多分すごく強いよ、あの子…でも斧の人よりは弱いと思う」
フィーロちゃんが全身の羽毛を逆立てて言う
うん……さすがにあんだけ資質強化をしたりして負けたら泣いちゃうよ?私
「お前がコイツ等倒したわけ?」
尚文はグラスにそう聞きながらヴィッチの顔面を踏む
もっとやっちゃえー
「む……あなた、曲がりなりにも仲間に向かってなんという仕打ちを」
「仲間?残念だが違うな」
「どちらにしろ、あなたのやっていることは非道なものです」
「非道で結構、コイツ等はそれよりも酷い真似をしてきたんでね、強い恨みを持ってるんだよ」
正直フィーロちゃんが踏んでもいいぐらいだと思う
「……仲間では無いのでしょうが、人の道から外れた行いに違いはありません」
「どうとでも言え」
「さて、ではこの世界の方なのでしょうが、我も負ける訳には行かないのです」
眷属器を構えてグラスは尚文に奥義をぶつける
ガキン!
しっかりと尚文は受け止めたけど…
パーティの画面を見ると少しだけダメージを受けている
「ラフタリア、フィーロ!気をつけろ、コイツ……強い」
「はい!」
「うん!」
「こっちも行くよー、アクセルターンV!」
多分…Xだと殺しかねない
グラスには生きといて欲しいから、加減して攻撃する
「ぐ…」
と、言っても3勇者と違って真面目な勇者だからか簡単に防がれた
……ふむ
『力の根源たる斧の勇者が命ずる、理を今1度読み解き、彼の者等を流す水の波となれ』
「ツヴァイト・ウォーターウェーブ」
3勇者、及びその仲間を水で流す
「これで戦いやすくなったはずだよ」
「助かる」
「我も礼を言いましょう、行きます」
ぐん!とグラスが尚文に対しスキルを放つ
ん?あれは
「尚文!エアストシールド使って!」
「分かった!エアストシールドX!」
「輪舞破の型・亀甲割!……よく分かりましたね」
尚文の展開したエアストシールドXはバリンと音を立てて粉砕
「輪舞零ノ型・逆式雪月花!」
そのままの流れで3勇者を吹き飛ばしたスキルを打ってくる
「させないよ!大旋風!」
「厄介ですね…」
うん、良かった、大旋風でグラスの大技は防げるね
「はいくいっくー!」
「せい!」
「てい!」
「くっ…」
ラフタリアちゃん達も隙ができた瞬間を狙って攻撃してくれる
強化されたフィーロちゃんのハイクイックを防いだ時は驚いたけど
それと気による攻撃は上手く受け流された
「アクセルターン!大激震!」
「はっ!」
うーん、未強化状態のスキルだと上手く躱される
「【瞬歩】!てぇぇい!」
「速いですね!ですが!」
Vスキルで近付きスキルは使わずに斧を横に振るう…が上手く扇の眷属器で受け流され、もう片方の奥義でお腹に一撃を受けそうになる
「エアストシールドX!気をつけろ!」
「ありがとう!尚文!」
エアストシールドってやっぱりめちゃ便利だよね
まぁ私がスキルを使わずに攻撃したのは理由があるんだけど
「喰らいなさい!」
「てい!」
「な!?幻影系の魔法!?ぐっ」
ラフタリアちゃんとアトラちゃんが潜んでたから
少しでもこっちに注意を引きたかったんだよね
グラスはいきなり現れたラフタリアちゃんとアトラちゃんの攻撃を寸前で扇で受止め、数m飛ぶ
「重い…ですね………ですが負ける訳には行かないのです!輪舞零ノ型・逆式雪月花・十!」
「!? 尚文!全力で防御!みんなは尚文の後ろに!【瞬歩】!」
「エアストシールドX!シャインシールドX!シールドプリズンX!流星盾X! ぐうッ!?」
バキン!バキン!と盾が割れてシールドプリズンにもヒビが入ったところで尚文は耐えきった
グラスがスキルの強化をしてきた!?グラスの知識だとそれはまだ知らないはず……原作と少しでも違うとそこも変わってくるの!?
「ナオフミ様!?」
「ごしゅじんさま!?」
『力の根源たる斧の勇者が命ずる、理を今1度読み解き彼の者を癒す水の光となれ!』
「ドライファ・ウォーターヒールX!」
「これでも倒れないのですか………」
「アクセルターンX!大激震X!大竜巻X!大旋風X!」
流石にそうなると手加減ができなくなってくる
「輪舞弐の型・花吹雪・十!」
「ダークアックスバーストV!シャインアックスバーストV!カラミティブレイクX!」
「輪舞参の型・朧月・十!」
強化スキルの撃ち合いだ
この中にラフタリアちゃん達を入れることは出来ない、できて尚文の防御スキルぐらい
『力の根源たる斧の勇者が命ずる、理を今1度読み解き、彼の者等に全てを与えよ!』
「アル・ドライファ・オーラX!」
「強化魔法…くっ」
グラスが1度下がり、扇から魂癒水を取りだして自らにかけた
って魂癒水!?
「クリス!」
「ペーン!」
「何!?」
クリスもいるの!?
「輪舞零ノ型・逆式氷雪月花・十!」
「大旋風X!【不屈者】!うぐ…」
「エアストシールドX!シールドプリズンX!流星盾X!」
グフ……思いっきりダメージを受けた
『力の根源たる斧の勇者が命ずる、理を今1度読み解き、彼の者を癒す水の光となれ』
「ドライファ・ウォーターヒールX!」
「ほんとに強いですね…」
正直かなり今のは危なかった、だって体力が赤ゲージまで行ったからね!?
ダークスラッシャー…使いたくないんだけどなぁ
「ダークスラッシャーX!ダークフレアX!」
「くっ……これは…呪いですか」
確か、回復遅延の呪いだ
グラスはスピリットだから全部エネルギー変換なはず
回復遅延はかなり効くと思う
「ん?」
尚文がなにかに気付いた?
あ!波の時間制限!
「ラフタリア!フィーロ!シャインシールドX!」
『力の根源たる私が命ずる、断りを今一度読み解き、光を灯せ』
「ファスト・ライト!」
「はーい!」
「な!?」
「マウンテンブレイクX!」
尚文は即撤退を選択、私もグラスのいる付近の足場を悪くして追ってくるのを妨害
アトラちゃんを抱えて【瞬歩】を使い離脱した
「逃げましたか…」
はい、原作とのズレその2
グラスがスキル強化の強化方法を知っている、です
というかこれは一方的なグラスにとっての無理ゲーを回避するための案でした