裏東京 -闇に生きるロボット達-   作:キダ_鬼惰衛門

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これは作者の性癖と妄想が爆発したものとなっております。あと擬人化してます。あとあと今回に関してはモブ目線です。
これらが無理なお方はここでUターンしてくだせぇ!!
では本編をどうぞ。


第1話 『散歩係』

22世紀。

とある家庭の友達ロボットが急に暴走、攻撃をした事件を発端に、人々はロボットに恐怖を抱き、ロボットを不法投棄した。 

ロボット管理協会―通称RMSは、これを黙認。

 

ロボットが世界から消えたこの2ヶ月は、「進化の2ヶ月」と呼ばれるようになった。

 

そして現在、

 

「やっ、やめてくれ!!しゅ、【修理】だけは……!!」

「何も怖がることはない。さぁ…」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

捨てられたロボット達が犯罪に走っていることを知ったRMSは、〚ロボット管理協会回収実行部隊〛―通称、〚Capture〛を発足。

ロボットを回収、【修理】し、また世に送り出すことを決定。

しかし、【修理】という名の【改造】は、『死』と同意義だった。

 

死ぬ…!!

そう、確信したときだった。

 

「ん?もしかしてお前『散歩係』?」 

現れたのは、夜の闇に紛れるには最適な黒い髪のロボット。

「あっ、たっ助け…!!」

「誰だお前?まぁ、いいか。コイツも連れてけ!」

「「ハッ!」」 

〚Capture〛の男達が黒髪ロボを捕らえようとした時だった。

 

ドゴォッ

 

「……は?」

二人の男が宙を舞う。

 

「あのさ、そいつオレの『散歩係』だから、早く離してくれないか?」

「何を…!!」

 

ボガッ

 

「ぁ……あぁ…」

顔を腫らした男が地面に打ちつけられる。

体が動かない。恐怖で動けない。

「お前、大丈夫か?」

「あ、あぁ……。」

 

彼の名はクロえもん。猫型ロボット。

 

これは、彼らが野球に出会えなかった世界線。

これは、「生きることを選択した」者達の物語。

 

第1話

 『散歩係』

 

 

「お~~~い」

「えっ…」

「大丈夫か?ボーッとしてたけど。」

覗き込む黒髪ロボ。

「あぁ…。」

そっ、そうだ、俺は『依頼』したんだ。

 

ここは、捨てられたロボット達が生活する

『裏東京』。

闇市、カジノ、格闘場。

ありとあらゆるものが揃っている。

『東京』から捨てられ、行く宛もなかったロボット達によって作られた、闇の街だ。

 

『裏東京』に踏み入れること、即ち『死』なり。

 

そんな言葉があるくらい、治安が悪い。

 

「で?『おもちゃ』は?」

「えっ、えっと…」 

声が震える。恐怖が払いきれていない。

「ま、いいか。落ち着いたら言ってくれ。」

そういって隣に座る。

さっき大人二人をぶっ飛ばした奴と同一人物とは思えない。

「ほら。」

「え?」

「飲めよ。」

渡してきたのは、水の入ったペットボトルだった。

「まぁ、あんなのいきなり見ちまったらビビるよな。

 ごめんな。」

と、笑顔で話しかけてくる。

信じられない。本当にコイツが〚ラムコーク〛のメンバーなのか…?

〚ラムコーク〛とは、裏東京では有名な何でも屋。

人探し、家庭教師、相談、対価さえ払えばなんでもする。

今回、俺は〚ラムコーク〛に恨みを晴らすことを頼んだ。

いつもいつもカツアゲしてくる集団だ。

一度だけでいいから痛い目にあわせてやりたい。

 

一口飲む。

「……プハッ…」

「落ち着いたか?」

「あぁ…。」

「じゃ、『おもちゃ』を教えてもらうか。」

コイツらは、依頼主のことを『散歩係』、依頼内容のことを『おもちゃ』と呼ぶ。

隠語らしいが、どういう意味かは分からない。

 

「ふぅ…分かった。コッチだ。」

月明かりを頼りに歩みを進める。

夜はやはり肌寒い。鳥肌がたつ。

 

「っ!いた!」 

物陰に身を潜める。

「お~~いたったこれっぽっちかよぉー??」

「すっ、すいません、勘弁してください…。」 

また誰かをカツアゲしている。

やっぱり一度痛い目にあわせないと…!!

「フーン…あいつらねぇ…。」

「頼む!!アイツらをボコボコにしてやってくれ!!」

「……分かった。好きにしていいんだな?」

「お、おぅ…!」 

その時の彼の目に、少しゾッとしたことを今でも覚えている。

なんの躊躇いもなく、アイツらに向かっていく。

ザッ。ザッ。

「あぁ〜ん?なんだオメェ??」   

「まぁ丁度いい、金だしな。」 

「……。」 

ザッ。ザッ。

「きっ、君!!早く逃げっ…!!」 

「うるせー!!黙ってろ!!」

そういって、カツアゲされてたやつを殴ろうしたときだった。

 

ザッ…。

 

ドゴォッッ

 

「ガハッ…!!」

ドサッ。

彼の手にはバット。

「てんめぇ…!!」

殴られる!!

 

ドゴッッ

 

「あ……が……っ」

その拳は彼に届くことはなく、バットでまたもや宙を舞っていた。

「クソッ!!」

そういって出したのはナイフ。

「…好きにしていいんだったけか…。」

「なにボソボソ言ってんだゴラァーー!!!!」

 

ドガッ

バキッ

ボゴッ

 

「う、嘘だろ…。」

ナイフはあるヤツに刺さり、またとあるヤツは顔が青く腫れていた。

 

スッ… 

 

バットを振り上げる。

まっ、まだやるのか!?

「ちょっ、やめろ!!やりすぎだ!!!」

彼の腕を掴む。

「なんでだ?」

「は?なんでって…」

「好きにしていいんだろ?」

「っ…!!!」

 

今、隠語の意味がわかった気がする。

コイツらに『おもちゃ』を提供する『散歩係』。

コイツら、首輪からリードを取った瞬間手がつけられなくなる…

 

獣だ。

 

 

「まっ、『散歩』はこれで終わりってことか?」

バットを降ろす。

「じゃっ、オレはこれで。」

「えっ、おい対価は!?」

「お前、今回の『散歩』で分かったことがあるだろ?」

「えっ…」

「『これに懲りたらもう『散歩係』をしないこと。』

それが、オレの対価だ。」

 

経年劣化で赤くなったオイルがついたバットを片手に、

彼は夜の闇へ溶けていった。

 

 

〚ラムコーク〛は、俺みたいな軽い目的のヤツが関わっていいヤツらじゃなかったんだ。

 

 

 

「はぁ〜!結局今回はタダ働きかぁー…」

バットを振り回しながら、彼は行く。

 

「……オレらに関わったら、危ないからな。」

 

 

 

 

彼の名はクロえもん。

生きることを選択した者。

 

 

 

第1話 完




いかがでした?
かなりはっちゃけて書いたものです。
読んでくれた人がいたら続きを書くぜよ!!
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