代わりにスズカさんがトレーナーさんに首輪を付けられてしまう非人道的光景をお届けします。
ナンテヒドイコトヲスルンダーユルセナイナー
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「もっとトレーナーさんに意識してもらうにはどうすればいいのかしら?」
学園の廊下を歩きながら私、サイレンススズカは考える。トレーナーさんに度々アプローチはしているもののなかなか女としては見てもらえていない気がする。
「あら?いつの間にかこんなところまで来てしまったわ…」
ここはあまり使われていない教室…というか物置部屋みたいなエリアでファン感謝祭の備品みたいなものが置いてあったりする。
「そう言えば前にアヤベさんがトレーナーさんに甘えてたのもこんな場所だったわね。あれくらい積極的に行った方がいいのかしら?トレーナーさんはいわゆる肉食系というやつなのかしらね…」前にドーベルから聞いたのと意味が違う気もするけど話半分で走る事を考えていたからよく覚えてないわね…まあきっとお肉は好きよね。好き嫌いはあまり無いって言ってたし。そうこうしてると声が聞こえてきた。どことなくデジャヴを感じながらやはり覗きに行ってしまう…
「トレーナーさん離さないで離しちゃダメ!捨てないで捨てないで!」
「アヤベを離すわけないじゃないか!ずっと一緒だよ!このまま閉じこめてしまいたいくらいなんだから!」
「閉じ込める…そうだトレーナーさん!これを私につけて!あなたのモノなんだってより感じられるわ!」
「おや、こんなものどこで?カレンチャンあたりかな?」
「他の子の名前なんて出さないで私だけ見てお願いお願いお願い!」
「ごめんよ、じゃあ付けてあげるからね。ほら少し上を向いて…」
アヤベさん達がまたやってるわね…今度は尻尾ハグじゃなくて…あれは?首輪かしら?黒くて太めの革製よね?なんかパンクなオブジェもついてるけど…最近はああいう首輪が流行ってるのかしら?トレーナーさんは肉食系…首輪…なるほど!私が首輪を出して「これを私につけてください」すればさすがに「スズカは誰のものなんだ?言ってごらん?」「私はトレーナーさんのものです。何でもします。走ってきますね!」とこうなるわけね!さすがアヤベさん達。参考になるわ!邪魔しないうちに早速首輪を探しましょう。この物置ならどこかにありそうだけど…
そうして少し探してると意外と近くに落ちていた首輪を発見した。ちょっと古ぼけてるしさっきのより細身だけど…きっと昔は細いのが流行りだったのね!こっちはちゃんとリードも付いてるわ!じゃあ早速トレーナーさんに愛に…会いに行きましょう。私ははやる気持ちを抑えてかる〜く走ってトレーナー室に行く。
「トレーナーさん。来ましたよ。」
「スズカ、今日は遅かったね?どうかしたのかい?」
ああ…少し遅くなっただけで心配してくれるトレーナーさんも素敵…おっとそうだった。遅くなった原因のこれを出してと…
「そうでした。トレーナーさんにお渡ししたいものがあるんです。」
「おや?なんだい?」
「これです!」
「これは…首輪だな…緑の…リードもついてる…」
トレーナーさんはピタッと止まって動かない。とうとうトレーナーさんの好みを見つけたのね!やったわ!走り出したい気分だけどここからが本番ね!
「トレーナーさん!付けてください!」
決まった!これでトレーナーさんもイチコロね!
「えっと…今?ここで?」
「はい!もちろんです!」
私はふんすふんすと効果音がしそうな勢いでトレーナーさんを見つめる。トレーナーさんは固まっている。どうしたのだろう?
「スズカ?何かの冗談だろう?何か変なものでも見たのか?」
変なもの?別に何も…
「いいえ?ただアヤベさん達がやってるのを見たくらいですよ?」
「なんだって?よりによってアイツらか…まさか…学園内でか?」
「そうですよ?教室で?」
「はあっ!?教室??いや…俺は何も聞いてない…スズカ?他に誰かに言ってないよな?」
「言ってませんけど?」
「よかった…誰にも言うなよ…これは秘密にしてやってくれ…」
どうしたのだろう…?ただ首輪を付けていちゃついてただけなのに?
「それで…スズカはそれを見て…影響されたと…」
まあそうなるわね…
「そうですね…トレーナーさんは肉食系だからこういうのがお好きだと思いまして…」
「んん!?分からなくなってきた…どっちがつけるんだ?いやそもそもそういうことでいいのか?いや何か勘違いしてる可能性があるんじゃ…」
トレーナーさんどうしたのかしら?頭を抱えてブツブツ言ってるわ?そっか!これを私に付けたら理性が飛んで何をするかわからない恐怖と戦ってるのね!私はトレーナーさんになら何をされてもいいのに!グランド500周かしら?フルマラソン2往復かしら??よし!
「トレーナーさん…」
「ど…どうしたスズカ…?」
「私はトレーナーさんになら…何をされてもいいですよ?」
決まった…!トレーナーさんは私の上目遣いに弱い…これで私の勝ちね…うふふ…何をされてしまうのかしら…?
「スズカ…」
「何ですか?」
「確認なんだが…アヤベ達が…首輪を付けてるのを…見たんだな?」
「そうですよ?アヤベさんが首輪を出して…これでトレーナーさんのものなんだってより感じられるって言ってましたね」
「oh…そこまでイッテたのか…」
言ってたわね…
「スズカもそうして欲しいのか?」
来た!ここが勝負所ね!
「はい…こんなの付けるの初めてですから緊張しますけど…トレーナーさんのために私…がんばりますね…」
「そっかあ…頑張っちゃうかあ…」
いよいよトレーナーさんの理性が溶けだしてきたわね。あとひと押し…
「トレーナーさん…見たくないですか?首輪を付けた私が…トレーナーさんのために…汗をかいて…必死になって…でもあと少し届かない私を…トレーナーさんは悠々と座って見ているんですよ?どうですか?私はトレーナーさんのモノなんですよ?」
「………」
完全に止まってしまったわ…今想像してるのかしら?私がラスト1周を走り終える直前にもう1周を追加してしまうトレーナーさん…なんて…なんて素敵なの!!ああ早く走りたい!!
「スズカ…俺はもう我慢が効かなくなるかもしれない…本当にいいのか?」
「はい!私!トレーナーさんのためならいくらでも走れますよ!!」
「いいんだな…走れる…走れる??」
「はい??グランド500周ですか?フルマラソン2往復ですか??」
まさか…3往復の大台に!?どうしましょう…なんて素敵なの!!
「スズカ…もう一回確認していいか…?アヤベ達はこういうリード付きの首輪を付けていたのか?」
「そういえばリードは付いてなかったですね?形ももっとテカッと黒光りする革っぽい材質で…でも金具はついてましたね…」
「…こう…ピッタリとフィットしてる感じだったりする?」
「そうですね…今持ってきたものと違ってピッタリ感がありましたね?」
「…まあ似てるというか区別は有って無いようなものだが…チョーカーか…そういう用途にも使うだろうけどただのプレゼントかな…いやでもあいつらならやりかねん…」
トレーナーさんは納得したように頷いている。それで…いつ走れるのかしら??
「さあ!トレーナーさん!それを私に付けてください!そして私はトレーナーさんのモノだとみんなにわかってもらいましょう!大丈夫です!速いですから!!」
「オーケースズカくん、落ち着きたまえ」
どうしたのかしら?先ほどまでとは違って頭を抱えているわ?何かあったかしら?
「スズカ、君はこれを付けてもらいたいんだよな?」
「はい!そうすれば私はトレーナーさんのモノですし!それで走ってきますね!」
「分かった、走るだけね。じゃあいいか…それじゃあ付けるぞ?でもリードは危ないから外しておくからな?」
やった!ついに私はトレーナーさんのモノになったのね!これで走れるわ!何か忘れてる気もするけど…走れることからしたら些細なことよね?そうしてトレーナーさんは私に首輪を付けてくれた…
「ありがとうございます!トレーナーさん…これで私はトレーナーさんのモノなんですねうふふ…それで何周してきましょうか??」
「そうだなあ…アップだから10周かな」
「はい!行ってきますね!」
ということで私は走りはじめた…
2周くらいしてからふと気付く…どうも違和感がある。なんとなく息苦しい。首輪のせいね…
「トレーナーさん…」
「どうしたスズカ?元気がないな?」
「これ…外していいですか?」
「ええ…」
実はスズカさんに首輪ってすごくすごい似合うんじゃないかなって思うんですよね。だってカワイイじゃないですか。可愛い娘には首輪を付けよって三女神様もたぶんきっと言ってたと思います。でも走る時苦しそうですよね?だからスズカさんには向いてないんじゃないかなって思うんですよ。悲しいなあ…
せっかくなのでアヤベさんたちにもゲスト出演してもらいました。まあチョイ役なんですけどね。このスズカさん時空だとアヤベさん達は壊れてます。アヤベさんだけじゃありません。セットで壊れてます。なぜかある意味では有名人になっちゃってます。悲しいなぁ…どうしてこうなったんでしょうね?よくわかりませんでした。参考になりましたか?
いつか救われるといいですね。