僕の前に現れた、僕だけのアリスさん   作:東側Production

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⭐︎前回のあらすじ
 主人公の「尊」は、いつもの様なとても憂鬱な気分で学校に向かう。落書きされた机、自分に向かって陰口を吹き込むクラスメイト、暴力を振るう、、、その様な環境にも慣れてしまい、流れる様に席に着き朝礼の時間を迎える、、、
 いつもの様な朝礼、転校生学が来ること以外は。尊は全く期待していない、何故なら一度も転校生が友人になったことが無いから。でも、そこには……


第2章 「衝撃的な出会い」

「皆んな、今日から学友となるアリス君だ。全員よろしくやってやれ」

「はーい」

 

目の前に居たのは、、、そう、僕が1番好きなキャラクター「アリス・マーガトロイド」とそっくりな人。そう髪型も、顔も、体つきも本当にそっくりな人。僕は一瞬「はぁっ!」と小さく声を出して跳ねてしまった。すぐさまクラス中で冷やかしの声が聞こえる。

 

「おい尊、静かにしろ」

「尊〜名指しされてやんの」

 

先生の言葉と共に、僕に向けられる冷やかしの言葉と囃し立てる声は段々と大きく、そして多くなっていく。それを先生は止めようともしない。これが僕の扱われ方、とても辛いけど、慣れてしまったのかも知れない……

 

_____

 

私はかなり不安になっていた。まさか此処までも治安が良く無い場所だということを、、、

正直に思ったことを言うと、とても不安で可哀想だと思う。勿論、今までに通ってきた学校でもいじめはあった。でも、今まではそれに必ず対処していたけど日本の学校ではそれが無いのかもしれない。先生も助けようとしないし、逆にクラスの男の子達を囃し立てるセリフばかり…

 

「さぁアリス君、君の席は此処から見て一番右奥だ。早く座りなさい」

「……あぁ、はい」

 

先生は教室の一番右奥の席を指差す。そこは、全員から冷やかしを受ける男の子の隣の席、できれば問題には巻き込まれたく無いけれど……

 

 

私は自分の席に近づくと、ゆっくりと鞄を肩から下ろして机のフックに掛ける。机は少し古びている感じで、所々に落書きの跡や損壊した跡などがあり、稀に速乾性の糊で繋ぎ止めた跡の様なものを見つけることがある。少々は予想していたけど、まさか此処まで設備が悪い場所であるとは分からなかった…

 

「あ……あの」

 

私はすぐ右の男の子、全員から冷やかしを受けていたクラスメイトの子にとても小さい声で話しかけた。すると、、、

 

「なn……」

「やぁアリスさん!出身は?好きなタイプは?彼氏は?」

「え、えぇ……」

 

すぐまた隣のクラスメイトは、いきなり質問をいくつも投げかけてきた。正直に言うと、質問の内容もタイミングもすごくデリカシーが無い。私は故郷の学校にいた時と同じく、きっぱり言ってやった。

 

「やめてほしいです、、、私は今、右隣の人と話そうと思って…」

「いやいや、そう恥ずかしがらないでも良いからさぁ?」

「……」

 

隣の子は更に黙ってしまい、又その隣の人は止めようとするどころか更にエスカレートしてくる。そして、そのまま大声で一方的に話し続けられたまま朝のホームルームの時間は終わってしまった。

 

 

私は、改めて隣の子に話しかけてみた。

 

「あ、その…えっと」

「明楽 尊、僕の名前」

「あ、はい……ありがとうございます……」

 

声が小さく、聞こえないほどの声で話しかけたけれど、しっかり聞こえていたそう、しっかり答えてくれた。

私は彼の顔に目線を向けると、少し火照っている様に見えた。そこで私はもう一度、質問してみようとしてみた。

 

「あの…えっと、私が話しているときに少し喜んでいる様に見えたのですが……」

「あぁ、それはね」

 

彼は自分の席に急いで戻り、机の辺りを漁っていた。暫くすると、彼は手に少し大きい鮮やかに着色された本を持って走ってきた。

 

「これだよ」

「?」

 

そこには、私の顔とそっくりな人が写っていた。けど、とても綺麗なドレスを着ている。

 

「これ…誰ですか?」

 

私は再び質問を投げかける。

 

「この人は『アリス・マーガトロイド』って言って、僕が一番好きなキャラクターだよ」

「アリス……」

 

なるほど、だから私の顔と名前を見て喜んでいた。

少し嬉しいと感じたのはその少し後…

 

_____

 

僕はその後、少しアリスさんと話を続ける。正直、とても可愛いし自分の好きな『アリス』さんともそっくりだから。少し中身を見せていると、とても興味津々な様子で一緒に読んでくれるから、少し恥ずかしいけど嬉しかった。今までなら誰に見られても「気持ち悪い」「悪趣味」としか言われなかったから、こうやって理解してくれる人がいるだけでもとても心が落ち着く。

 

「そ、それでね」

「ふふ……」

 

話を続けていると、ふとアリスさんが微笑んだ。僕が「どうかしたの?」と伝えると、彼女はそっと答えてくれた。

 

「あぁ、ごめんなさい…尊さんってとても面白いんだなぁ、と思いまして…」

「え、そうですか?」

 

「面白い」……か。初めて言われた言葉なのかもしれない…

 

_____

続く




⭐︎作者より
 今回第二章書いてみました。かなり書き方が変わっている気がしますが、そこのところは5日第一章を編集するので、申し訳ありません。
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