僕の前に現れた、僕だけのアリスさん   作:東側Production

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急いで学校に向かった2人
無事に学校のせい門前についたものの、何か問題があるのか立ち止まってしまう…


第7章 「共有される裏口」

校門前に辿り着くと、突然私を引っ張っていた手が尊さんと共に静止する。後数歩で校門前という場所で、急に体を進める足動きが止まってしまった。

 

「あの… 一体どうしたのですか?」

「……あ、うん。あれを見て」

「あの人たちですか?」

 

そう言うと、尊さんは無言で頷いた。そこには、同級生らしき4人の男子生徒が校内履を履いたままで校門前に突っ立っていた。そしてその中の少数はバットなどを持っている。その異様な雰囲気に目を凝らしていると、そこには噂だけでは聞いたことがある“武田 稔“さんが居た。そしてどうやら周囲を警戒しているかのようにキョロキョロ見回していて、どうやら周囲の様子を監視しているようだった。

 

「こっちの道はよそう… ついてきて!」

「ちょちょ… 今度は何処へ向かうんですかぁ!?」

 

されるがまま腕を引っ張られる。向かう先には学校の裏山があり、ゆく先には山道の入り口があった。

 

「こんな場所に裏口があるんですか?」

「うん。でのその裏口は“秘密”のだけどね」

「??? どう言うことでしょうか…?」

 

疑問にも思いながら獣道の様に整備されていない山道を小走りで進み続けると、学校の周囲を囲う緑色のフェンスが見えた。長い間整備されていない様で、所々錆が見えており、一部がちぎれていた。

 

「よし、此処であってる」

「もしかして… この穴のことですか?」

 

そのフェンスの中でもかなり目立った錆がある部分には、非常に大きな穴があった。人1人がやっと通り抜けれるほどの非常に小さい隙間があり、此処から入るのかと聞くと尊さんは「そうだよ」と返した。

尊さんは手慣れた動作で隙間をすり抜ける様にして向こう側に着いた。ただ、私はこの様な場所を通った経験は一度もないのでかなり躊躇してしまう。隙間の近くには土がたくさんあり虫もうじゃうじゃ居そうな場所、生理的に受け付けることができないが

 

「アリスさん、早く! 遅れちゃうよ?」

「……」

「遅れちゃうから! 仕方ないな…僕の手を掴んで!」

 

そう言って尊さんは隙間から私に向かって手を伸ばしてくる。何度も手招きしてくる、もうすぐ朝のホームルームが始まってしまうというのに。彼を遅らせる訳にもいかないので、私は意を決して尊さんの温かい手を掴み、四つん這いになって隙間を通り抜けた。制服のスカートには土埃がついてしまったが、その後尊さんは無言で優しく土を払ってくれた。

 

「さぁ早く! 遅れるよ!」

 

ちょうど辿り着いた場所は校舎の裏で、靴箱の近くでもある。私と尊さんは大急ぎで靴箱まで走っていった…

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