時間の交差 金沢・修善寺 女の完全犯罪   作:新庄雄太郎

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被害者の安曇野は、15時58分の新幹線「こだま269号」に乗って修善寺へ向かった事が分かった。


第4章 鉄壁のアリバイ

「早速、歩夢ちゃんと侑ちゃんの推理で調べた結果、被害者の安曇野は修善寺温泉へ行っていた事が分かった。」

 

と、高山は言った。

 

「じゃあ、黒スーツの女は安曇野さんだったのね。」

 

「ええ、そして次の日に第2の殺人は修善寺で安曇野を殺害した。」

 

「それで、その場所は。」

 

「恋の橋めぐりでしょ。」

 

侑は南と高山に言った。

 

「あっ、どうしてそれを。」

 

「私は歩夢と一緒に行ったのよ。」

 

「それ、本当か。」

 

「うん、黄金週間に果林先輩と一緒に温泉旅行に行ったの。」

 

「おう、それで。」

 

「ええ。」

 

と、歩夢は南と高山に写真を見せた。

 

「ほう、なるほどね。」

 

「それで、犯人は見なかったか。」

 

「いや、そこまでは。」

 

「そうですか。」

 

修善寺で殺害された安曇野は、15時ごろに新幹線に乗って修善寺温泉へ行っていた事が分かった。

 

安曇野の足取り

 

新横浜発15時58分 東海道新幹線「こだま269号」に乗車

 

三島着16時47分 下車

 

三島から修善寺へは、伊豆箱根鉄道で。

 

翌日、恋の橋めぐり付近で殺害される。

 

「うん、多分間違いないと思うわ。」

 

「犯人は、男か女のどちらかって事になるわね。」

 

「ああ、今静岡県警が捜査しているそうだ。」

 

「なるほど。」

 

次の日、マンションで1人の女に会ったと思われる女性が現れた。

 

「えっ、私が横浜の事件の事で。」

 

「そうです。」

 

「確か、私その日は金沢へ行っていました。」

 

「金沢って事は、列車に乗って行ったんですか。」

 

「ええ、7時の新幹線に乗って米原経由で金沢へ行きました。」

 

「ほう、なるほど。」

 

「ほう、金沢ですか。」

 

「ええ。私は金沢へ行く時は列車でとんぼ返りするんです。」

 

「なるほど、新横浜から新幹線に乗って、米原で特急に乗って金沢へ行ったんですね。」

 

「ええ、そうよ。」

 

「えーと、出発したのは5月のいつ頃ですか。」

 

「私が出発したのは、5月3日の6時23分頃です。」

 

「ほう、横浜から新幹線に乗ったんですね。」

 

と、高山は言った。

 

「はい、米原停車の「ひかり」に乗るために、早く乗った方がいいかと思って。」

 

「ほう、新横浜から米原へは「ひかり」に乗って行くのか。」

 

「ええ、そうよ。」

 

彼女の名前は、小西留美。

 

小西はマンションの事件当日は、新横浜駅で新幹線に乗って米原経由で金沢へ行っていた事が分かった。

 

「それでは、5月5日はあなたは何処にいました。」

 

「ええ、午後なら私は列車に乗っていましたわよ。」

 

「列車の中ですか。」

 

「ええ、そうよ。」

 

「うーむ、事件当日は金沢へ行っていたのか。」

 

「間違いないわよ。」

 

と、小西は言った。




そして、歩夢と侑は小西が事件当日に金沢へ行っていた事が分かった。
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