時間の交差 金沢・修善寺 女の完全犯罪   作:新庄雄太郎

5 / 6
そして、次の日。

南は、歩夢と侑を連れて金沢へ向かった。


第5章 金沢へ

「えっ、金沢へ行っていた。」

 

と、南は歩夢と侑に聞かされた。

 

「そうなのよ。」

 

「彼女の場合は、新横浜から新幹線に乗って北陸へ行くんだそうです。」

 

「ほう、つまり小西は事件当日は金沢へ行っていたんだね。」

 

「ええ。」

 

「なるほど。」

 

「出発したのは、6時23分頃ホテルを出発して、7時の新幹線に乗ったって。」

 

と、侑は言った。

 

「ほう、なるほど。」

 

歩夢は時刻表を持ってきた。

 

「わかったよ、南さん、侑ちゃん。」

 

「歩夢ちゃん、何か分かったか。」

 

「うん、多分この列車じゃないか。」

 

早速、時刻表を調べて見ると。

 

「7時の新幹線って言うと7時57分発の東海道新幹線「ひかり531号」よ。」

 

「新横浜を7時57分に発車して、米原に到着するのは10時17分、米原からは特急「加越1号」に乗りかえて、金沢へ到着するのは12時35分だわ。」

 

「彼女の話では、帰りは金沢から「しらさぎ」に乗って横浜へと言っていたな。」

 

「うん、それも気になるわ。」

 

「間違いなく、彼女は新横浜から金沢へ向かったんだ。」

 

小西のルート

 

新横浜発7時57分 東海道新幹線「ひかり531号」新大阪に乗車

 

米原着10時16分 下車

 

米原発10時30分 L特急「加越1号」富山行に乗車

 

金沢着12時35分 下車

 

「多分、この列車と見て間違いないわ。」

 

「そうか、やはり彼女は新幹線とL特急に乗り次いで金沢へ行ったんだ。」

 

「帰りは、特急「しらさぎ」に乗ってたって。」

 

「何時の特急か、言わなかった。」

 

「金沢発12時01分発のL特急「しらさぎ6号に」乗っていたと。」

 

「なるほど、帰りは「しらさぎ」に乗って新横浜へ行ったのか。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、私は侑ちゃんと一緒に調べて見るわ。」

 

「よし、早速金沢へ行って見るか。」

 

「ええ。」

 

次の日、南と歩夢と侑は上野駅へやって来た。

 

「えーと、金沢へ行くには今から乗るとしたら8時19分の特急「はくたか1号」があるな。」

 

「ええ、それに乗りましょう。」

 

「うん、上野から発車して、上越線を経由して信越本線と北陸本線を通るんだ。」

 

「凄いですね。」

 

と、侑は言った。

 

ファーン!

 

8時19分、南と歩夢と侑が乗った特急「はくたか1号」は上野を発車して、金沢へ向かった。

 

特急「はくたか1号」は上野を8時19分に発車して、大宮、高崎、水上、長岡、柏崎、直江津、糸魚川、富山、高岡、津幡、終着金沢へは15時04分に到着する、約6時間45分の旅である。

 

「上野から金沢へ行くには6時間かかるのね。」

 

「うん、新幹線と特急に乗り次いで行くと4時間かかるんだ。」

 

「へぇー。」

 

15時04分、特急「はくたか1号」は金沢に到着した。

 

「小西は、特急「加越」に乗って金沢へ下車したんだよね。」

 

「そうだ。」

 

「なるほど、上野から金沢へ行くと東京から北陸へ行くルートには時間の差があるのね。」

 

「その通りだよ。」

 

早速、金沢市内で聞き込みをした。

 

「あのー、この女性の事で聞きたいのですが。」

 

「あっ、この女性は知ってるよ。」

 

「本当ですか。」

 

「ええ、確かこの前兼六園で会っていたな。」

 

「あったのは、この女性ですか。」

 

と、歩夢は言った。

 

「おう、間違いないよ。」

 

「そうですか、どうも。」

 

そこへ、歩夢は南と侑に報告した。

 

「南さん、小西は当日兼六園に来てひがし茶屋街へ行っていた事が分かりました。」

 

「それは、本当か。」

 

「ええ、ただ女と一緒でした。」

 

「何、小西は女と一緒に観光していた。」

 

「ええ。」

 

「その女は、どこへ行ったかわかるか。」

 

と、南は歩夢に言った。

 

「うん、長町武家屋敷跡界隈へ向かったって。」

 

「よし、そこへ行って見ようか。」

 

「ええ。」

 

長町武家屋敷跡界隈

 

「えっ、次の日に金沢駅で一緒に行った。」

 

「ええ、そこで観光した後に金沢市内のホテルで泊まった後に12時の列車に乗って行ったけど。」

 

「ほう、と言う事は次の日に金沢で特急に乗って行ったって事ね。」

 

「ああ、乗った特急は12時01分発の特急「しらさぎ」に乗って新横浜へ行ったんだわ。」

 

「服装は当時は白スーツだったな。」

 

「ええ。」

 

「後、その女性は金沢駅で小西を見送っていた事が分かりました。」

 

「そうか、やはりアリバイは成立か。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、帰りはその特急「しらさぎ6号」に乗って見ようか。」

 

「ええ、乗ろう、帰りは名古屋で新幹線に乗って東京へ帰るつもりだったからな。」

 

次の日、南と歩夢と侑は金沢から特急に乗って名古屋から新幹線に乗って東京へ帰ることにした。

 

「あっ、あの列車かな。」

 

「うん、L特急「しらさぎ6号」名古屋行だこれに乗ればいいのね。」

 

「そうだ。」

 

プルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルーッ

 

まもなく―、2番乗り場より12時01分発L特急「しらさぎ6号」名古屋行きが発車します、ドアが閉まります、ご注意ください。

 

ファーン!ピィーッ!

 

と、警笛を鳴らしてL特急「しらさぎ6号」は金沢を発車した。

 

「小西は、ここで女を見送ったことは確かです。」

 

「そうか、やはりか。」

 

「ええ。」

 

「東京へ着くのは、17時頃やな。」

 

「うん。」

 

L特急「しらさぎ」には食堂車が連結されていて、昼食は食堂車で食べることにした。

 

「うん、美味しいわ。」

 

「列車に乗りながら食事も楽しいわね。」

 

「ああ。」

 

14時ごろ、米原に着くと侑は何かに気付いた。

 

「ねぇ南さん、彼女は名古屋ではなく米原新幹線に乗ったんじゃないのかな。」

 

「えっ、それ本当か。」

 

「うん、米原から新横浜へ行くには「こだま」に乗ったんじゃないのかな。」

 

「そうか、わかったよ。」

 

「歩夢ちゃん、何か分かった。」

 

と、南は歩夢に言った。

 

「これを見て。」

 

「そうか、小西は新横浜へ行くには「こだま」に乗ったんだ。」

 

「そうよ、特急「しらさぎ6号」は米原に着くのは14時11分、米原から新幹線に乗るには米原発14時23分東海道新幹線「こだま258号」に乗って新横浜へ行ったんだわ、新横浜に到着するのは17時32分よ。」

 

「そうか、小西は帰りに「しらさぎ」と「こだま」に乗って新横浜へ行ったのか。」

 

「ええ。」

 

15時16分、南と歩夢と侑が乗ったL特急「しらさぎ6号」は名古屋に到着した。

 

「帰りは名古屋から東京へは新幹線だよね。」

 

「あっ、あれだ。」

 

「15時19分発の東海道新幹線「ひかり24号」があるな。」

 

「今から乗れますね。」

 

「うん。」

 

15時19分、歩夢たちは名古屋から東海道新幹線「ひかり24号」に乗って東京へ帰京した。




そして、謎は解けるのだろうか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。