HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
人は少女を【血濡れた少女】ブラッディガールと呼ぶ…
1話 少女×奇術師×始まり
それは月の綺麗なある夜のことー
一人の少女の周りにはいかつい男達が血まみれになって倒れていた。
「ひっ、ひいぃぃぃ!こ、こないでくれぇー!!」
男が着ている高そうなスーツもいかつい男達の返り血で紅く染まっていた。
少女は冷たい目で逃げ惑う男を見ていた。逃げる中、男は何故こんなことになったのか走馬灯のように思い出していた。
男はとあるマフィアのボス。主に少年少女の売買をしていた。いわゆる奴隷商人だ。売られた少年少女は奴隷として、玩具として使われる。その日も新しい奴隷を運び出そうとしていた。
その時、一人の幼い少女が声をかけてきた。年は10歳ぐらいだろうか。
「なんだ、このガキ?」
「ボス、結構な上玉ですぜ。」
「そのようだな。よし、捕らえろ。」
「ねぇ、おじさん達は強いの?」
少女の言葉をきき、いかつい男達は顔を見合わせて笑い出した。
「あぁ、強いぜ。」
「だからお前もおとなしく売られなっ!」
そして、現状にいたる。
少女は突然出したナイフで次々にいかつい男達を刺し、ついに男の元へやってきた。
「ひっ!ひいぃぃぃ!」
少女の美しい銀髪は返り血で紅く染まっていた。そして、少女は射るような目で男を見下した。
「なんだ、対したことないのね。弱いくせにこんなことしてるなんて…ただの馬鹿ね。」
「な、何が目的だ!?か、金か?それともこいつらの解放か!?な、なんでも言うことを聞くからい、命だけは…」
「目的?私の目的はお金じゃないわ。復讐、そして楽しみたいそれだけ。解放はついでにね。だからあなたの望みは聞けないの。それじゃ…おやすみ。」
ザクッ
鈍い音をたててナイフは男の心臓につき刺さった。
ふとみると、奴隷として売られようとしていた子供達は突然のことに怯え切っていた。
「…早く逃げたら?」
そう呟いて鍵を開けると一目散に子供たちは逃げて行った。
「…この服もだいぶ汚れてしまったわね。また新しいの盗ってこようかしら…」
パチパチパチパチ…
「!!!」
「いやぁお見事だねぇ★君が噂のブラッディガールかい?」
拍手をしながら物陰からでて来たのはピエロのような格好をした男だった。
「…」
「そう睨まないでくれよ♦︎」
「あなた、何者?いつからそこにいたの?」
「僕?僕は通りすがりの奇術師さ★なにやら面白そうなことをしていたから見させて貰ったよ♦︎」
少女は男の言葉をきき驚いていた。
(…ずっとそこにいたというの?全く気づかなかった…ということはこの男もあの力を使えるというの?それに…このゾクゾクする感じ…こいつ…強い!)
気づかないうちに少女は笑っていた。
「うん?どうかしたのかい?」
「あなた…強いでしょ?退屈してたのよ。私と戦いなさい。」
「まいったなぁ♦︎僕は戦う気はないんだけどね★」
「私は戦いたいのよ。」
「でも、僕にとってのメリットがないだろ?」
「…私に勝ったら私を煮るなり焼くなり、引き渡すなり好きにすればいいわ。」
少女は賞金首。引き渡すとなるとかなりの報酬が得られるはずだ。
「うーん…僕も暇だしちょっとぐらいならいいかな★」
男の返事に満足そうに微笑み、少女は両手に剣を換装した。
男もトランプを手にもちニヤリと笑った。
次の瞬間二人の戦いははじまったー
それから数時間後…
戦いの決着はつこうとしていた。
少女の服は男の投げたトランプによってボロボロになり、所々その白い肌に赤い傷ができていた。
一方男はダメージを受けてこそいるものの、まだ余裕があった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「はぁ、はぁ…」
いくらブラッディガールといえど所詮少女。体力、攻撃力共に男と比べたら劣っていた。
どうやら、次の一撃で決着がつきそうだった。
「君、やるねぇ♦︎」
「はぁ、はぁ…貴方もね。」
そういって、少女は手元にあった剣を消すと男の周りにたくさんの剣や刀、銃などを換装した。男は逃げようにも逃げ場がなかった。
(サークルウェポンっ!!!)
その瞬間、一斉に男に向かって剣や刀、念弾が襲いかかった。
土煙りが立ち込める中少女は勝利を確信した。いままでにあったどんな強敵もこの技をよけることはできなかったからだ。無敗の技…のはずだったが…
「…!!!」
「…いやぁ…やっぱり強いねぇ♦︎」
男は少しダメージを受けていただけだった。
「そん…な…」
バタッ
少女は力を使いすぎて気絶してしまった…