HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
3月10日、その日は朝からヒソカがご機嫌だった。
「〜♣︎」
「機嫌いいわね。」
「この間言ってた子達が今日中に200階まで上がってきそうなんだ★」
それを聞いてリオンはガバッとベットから飛び起きた。
「ほんと!?」
「うん♠︎でも、まだ念能力は使えないからねぇ…♣︎」
「無理やりでも覚えさせるんでしょ?」
「そうそう★」
それからどのぐらいの時間がたっだろうか。二人はずっとそわそわしていた。
「「!!!」」
「…きたわね。」
「あぁ♥︎」
ずっと円をしていた二人はここ、200階に2人の人が上がってくるのを感じた。
「さぁて…いこうか♠︎」
そのころ、黒髪と銀髪の男の子達が200階にきていた。
「ここが200階かぁ…やっぱり200階になると豪華だね!」
「はやく受付してしまおうぜ。」
2人は受付への通路を通ろうとした。が、通れなかった。何者かの殺気によって阻まれてしまっていた。
「なんだよ…これ!」
「殺気だ…完全に俺達に向けられている…!」
「そこにいるのは誰だ!でてきやがれ!」
戸惑っている2人の前にでてきたのは…200階の受付嬢だった。
「ゴン様とキルア様ですね。お待ちしておりました。受付はこちらになります。本日中に受付をお願いします。本日中に受付をされなかった場合登録は不可となります。」
何やら怪しい雰囲気を持つ受付嬢だった。
「あいつかなぁ?」
「わかんねぇ。」
「200階からはあらゆる武器の使用が可能になります。お持ちでしたらどうぞ。また、ここからはファイトマネーはなく名誉のみの戦いになります。納得された上でご参加ください。」
「あっ!」
「っ!」
「え…?きゃっ!」
話している受付嬢の横に現れたのは…トランプだった。そして、受付嬢の後ろにいたのは…
「ヒ、ヒソカ…」
本当は横にリオンもいるのだが絶をしているため2人には見えていなかった。
「なんでお前がここにいるんだ!?」
「別に不思議じゃないだろ?僕は戦闘が好きでね♠︎ここは格闘の聖地だ♣︎君たちこそ、なんでここに?…なぁんてね★もちろんわかっていたさ♠︎君たちを待っていたんだよ★電脳ネット、あれはちょっとした操作で誰がどこにいくのかわかるのさ♠︎」
(そしたら私ともであってしまったというわけね。)
(そういうこと♣︎)
念字でしているリオン達の会話は2人にはみえていなかった。
「まぁ、いずれここに来ることは予想できたけどね★…そこで、ここの先輩として君たちに忠告しよう…♠︎君たちはこのフロアに足を踏み入れるのにはまだ早い♣︎」
そういってしっしっと手を振った。実際には念を放っているわけで2人はそこから動けなくなってしまった。
「どのくらい早いかは君たち次第♠︎出直したまえ♣︎とにかく今はまだ早い★」
「ざっけんな!せっかくここまで来たのに!っ!」
銀髪の子の言葉はヒソカの放った念によって遮られてしまった。もっとも、2人には念は見えてないのでものすごい圧迫感をかんじているだけなのだが。
「通さないよ…★ていうか、通れないだろ?」
「くっ…」
(これは一体…)
(なんなんだ!?)
それでも黒髪の子は前へ進もうとする。
(このままじゃ、あの子壊れるわよ?)
(大丈夫★)
「無理はやめなさい!」
見るとそこには眼鏡をかけ、なぜかシャツが半分出ている男の人がいた。
「ウィングさん!」
「彼の念に対して君たちはあまりに無防備すぎる。」
「念?」
「極寒の地で裸でいて何故寒いのかわかっていないのと同じです。このままだと死にかねませんよ。」
「嘘つけ!あいつがここを遠さねぇって思うだけで通れなくなるのかよ!?」
「はい、あれは嘘です。」
「っ!」
「正確にいうと嘘みたいなものです。本当の念について教えます。だから今はひとまずここから退散しましょう。」
そのとき、今までだまって話を聞いていた黒髪の子が口を開いた。
「ねぇ、お姉さん。もし今日中に登録しないとどうなるの?」
「ゴン様は一階から再挑戦していただきます。キルア様は一度登録を断っておりますので登録意思がないものとみなし、挑戦自体不可能となります。」
「…なぁ、ウィングさん。今日中に念を覚えてここに戻ってこれるか?」
「それは貴方達の頑張り次第です。」
そうして三人は立ち去って行った。リオンは絶を解くとヒソカの隣に座った。
「ゴンくんとキルアくんだっけ?もしあの2人が念を覚えて戻って来れなかったらどうするの?」
「うーん、あの2人なら大丈夫さ★必ず覚えて戻ってくる♠︎」
「ならいいけど。」
そういったあと、リオンは何かを考えていた。
「何を難しい顔をしているんだい?」
「あのキルアって子どっかで会ったことがある気がするのよね…」
「彼も元殺し屋だからねぇ♠︎どっかで会ってても不思議じゃないだろ?」
「うーん…」
それから約2時間後…ゴン達はやってきた。纏をして。
「あら、本当に来たみたいね。」
「いっただろ?」
再び円をとき、リオンは絶をして2人を待ち構えた。今度は2人とも無事ヒソカの念の壁を通り抜けることができた。
「200階へようこそ★洗礼は受けずに済みそうだね♠︎君が天空闘技場に来た理由は想像がつく♣︎ここで鍛えて僕と戦うつもりだったんだろ?」
「あぁ。でもまさかそっちから来てくれるとは思わなかった。手間がはぶけた!」
「くくく…纏を覚えたぐらいでいい気になるなよ♣︎念は奥が深い…僕はまだ君と戦う気はまったく無い♠︎だが、このクラスで一度でも勝つことができたら、そのときは相手になってやろう★」
ゴンとヒソカが話している間、キルアはヒソカの隣にいたリオンを見ていた。
(綺麗な子だな…こんな子、さっきまでいたか?…いや、今でもちょっと気を抜くと見失いそうだ。それより…俺はこの子とあったことがあるのか…?)
「キルア、キルア!」
「!!」
「どうしたの?考え込んで?」
「いや…なぁ、ゴン。さっきまであんな子いたか?」
「え…?わっ!」
ヒソカと話すのに夢中だったゴンはリオンに気づいていなかったらしい。
「この子はリオン★リオンも君たちの先輩さ♠︎」
「リオン…!?もしかして、銀色の蝶のリオン!?」
「おいおい、マジかよ!」
なぜかものすごい有名人扱いをされているので絶をといておいた。
「なんか随分有名になっちゃったようね。」
「知らない人はいないよ!天空闘技場を最速で登って行った少女、200階までの試合は全て蹴り一発!銀色の蝶のリオン!すごーい!」
「ありがと。ゴンくんとキルアくんの噂も聴いてるわよ。」
「…仲間はずれは酷いなぁ♠︎」
何やら盛り上がっている三人から取り残されたヒソカは一人悲しく呟いた。
「…僕はそろそろ部屋に戻るよ♣︎」
「そう。じゃ、私はもう少し2人に付き合った後自分の部屋に戻るわ。」
「僕の部屋には来てくれないのかい?」
「明日私試合よ?それにもう遅いじゃない。」
「…残念だねぇ♠︎」
そう言い残してヒソカは帰って行った。
「さてと、受付まだでしょ?サッサっと済ませてしまいましょ。あ、ここの受付嬢話長いからきかなくていいわよ。」
「ねぇ、リオンとヒソカはどういう関係なの?」
「ん?前に戦って私が負けたのよ。そのときに気に入られちゃったみたいでね。好きにすればいいといったらなんか一緒に暮らすことになっちゃったのよ。」
「あのヒソカとか?」
「えぇ。」
「ご愁傷様。」
ゴン達が受付をしているといつの間にか後ろにギド、リーベルト、サダソがいた。
「なんか用?」
「別に。俺たちも申し込みをしたいから並んでるだけ。」
そういって3人は不気味にわらった。
「なるほどね。ゴン、こいつらお前と戦いたいんだとよ。」
「…ほんっとこりないわね…」
3人の気配を感じてから軽く絶をしていたリオンは絶を解くとため息をついた。
「ひっ…リ、リオン…」
「ゴンくん、こいつら新人狙って勝ち星稼いでるだけの雑魚よ。ほっときなさい。」
「…俺、戦うよ。」
「ゴン…」
「だって、戦って見ないと今までの敵とどのぐらい違うのかわからないじゃん!多分勝てないと思うけどやるだけやってみたいんだ!」
そんなゴンをみてリオンはふっと笑った。
「そ。だったらいいんじゃない?こいつらならちょうどいいわ。多分死にはしないわ。」
「うん!…俺、いつでもOKです!」
「…それでは、ゴン様は2207号室、キルア様は2223号室です。戦闘日は決定次第お知らせします。」
「ありがとう!」
3人はとりあえずゴンの部屋に来ていた。
「うわぁ…広ーい!ピッカピカのお風呂に…でっかいベット!俺こんなの初めて!」
はしゃいでいるとテレビの方から音がした。
見るとそこにはゴンの対戦日が書かれていた。
3月11日 15時から
「あら、私の試合の後のようね。」
「リオンの試合?」
「えぇ。14時からよ。見る?」
「見たい!」
「ちょっと待ってね…はい、これチケット。」
そういってポケットからチケットを出した。
「相手は…カストロ?」
「ヒソカに負けたことを根に持ってリベンジに燃える人よ。二年前、ヒソカから唯一3点を奪った男。ま、私に勝てないんじゃヒソカには勝てないでしょうね。」
「へぇ…」
「ゴンくんはギドとだっけ?」
「うん!」
「あいつは現在4勝1敗。まぁ、勝ったのは上がってきたばかりのだけど。とりあえず纏はしといた方がいいわね。纏さえしとけばそこまでダメージは喰らわないと思うわ。」
「わかった!…それと、くんはつけなくていいよ?」
「あぁ。なんか同い年のやつにくんつけられるのは慣れねぇからな。」
「わかったわ。それじゃ、ゴン、キルア。おやすみなさい。」
「おやすみ!」
リオンは部屋に戻りながら2人のことを考えていた。
(流石、ヒソカが目をつけるだけあるわね。今後が楽しみだわ。そうね…私もあの2人と戦ってみようかしら?)
その頃、ヒソカは…ある男とあっていた。
「これ、頼まれてたやつ。」
「どうも♠︎」
「で、こんなの誰にあげるんだ?」
「言うことを聞かない悪い子にさ★」
「またお気に入りの子でも見つけたのかい?」
「まあね♣︎明日その子の試合があるけど、見るかい?」
「ヒソカが興味を持つ子ならみてみたいね。…それじゃ、明日また来るよ。」
「あぁ♠︎」
(明日は面白いことになりそうだ★)