HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
リオンはゾルディック家の皆と一緒に朝食を食べていた。
「ん、おいしい。」
「それ、毒入りなんだけどね…」
「でも苦くなくておいしい…」
もぐもぐ食べているリオンをみてイルミがちょっとあきれながらいった。そして、朝食が一息ついたところでリオンは昨日気になっていたことを聞いてみることにした。
「ねぇ、この家の部屋って昨日案内してもらったので全部?」
「…そうだけど?」
「じゃあ地下にはなにがあるの?」
「「「「「「!!!」」」」」」
「昨日歩いてみてわかったんだけど下に部屋があるわよね?」
「…」
「イルミは4人兄弟だっていってたけど明らかにキルアよりも小さい子が地下にいるわよね?それに、イルミ達の名前。イルミ、ミルキ、キルア、カルト。キルアまでは名前はしりとりになっていて間に『ル』が入っている。これらのことから推測すると…地下にはキルアより小さい子…多分『アルカ』って名前の子がなんらかの事情でいる。そしてこのことは内密にされている…違う?」
皆困ったような顔をしているなか、一番最初に口を開いたのはゼノだった。
「…やはり、昨日の円はリオンのだったか。」
「えぇ。どうしても気になっちゃって…」
「ちょ、ちょっとまてよ!昨日誰かの円なんて感じなかっただろ?どんなに鈍感な俺でもそれぐらいはわかるぜ!」
「こうしていたのよ。」
そういってリオンは円を発動させた。ゾルディック家の皆を球体状に避けるように。
「皆の部屋のところだけ円を球体状に避けておいたのよ。寝てる途中に円なんか感じておきちゃったら悪いでしょ?…まぁ、ゼノおじいちゃんは気づいてたみたいだけど。」
リオンの言葉にミルキとカルトは驚き、キキョウの心の中でリオンの株が上がり、イルミはぽんっと手を叩いて納得し、ゼノとシルバは呆れていた。
「全く、器用な奴だのぉ。一体どれだけ大きな円なんじゃ…」
「ん…半径200mぐらい?」
「ふっ…わしの勝ちじゃな。わしは半径300mまではいけるぞ。」
自慢げに言うゼノに苦笑しながら、リオンは質問を続けた。
「そりゃ、ゼノおじいちゃんにはまだまだかなわないわよ。…で、私の推測はあってる?」
「あぁ。完璧だ。名前までな。」
(…もう少し考えて名前つけてあげればよかったのに。)
心の中で密かに考えていたのは内緒である。
「あ、貴方…あのことは…」
「お前もわかってるだろ。リオンは別、だ。彼女には知る権利がある。というか、知っておいてもらおう。それに今なら彼女に危険が及ぶことはほとんどないだろう。」
シルバの言葉を聞きゼノは先ほどとは打って変わって真剣な顔になった。
「これは家族以外は誰も知らんことじゃ。もしお主が他言した場合、いくらお主とは言えどただでは済まさんぞ?」
「わかってるわ。」
ゼノはちらりとイルミをみてからため息をついた。
「…ついてきなさい。」
リオンはゼノとシルバ、イルミに連れられて地下へとおりていった。そして、頑丈そうな扉の前でとまった。
「その先にはお前がいったようにアルカというキルアの一個下の奴がいる。しかしあれは色々と危険な奴でな…俺はあれを子供として見ていない。あれは『別の何処かから来た闇』だ。」
「…それはあんまりじゃない?」
「それほどまでにあれの力は危険なんだ。」
「力?念能力じゃなくて?」
「それさえもよくわかっていない。この部屋に入る、ということはその力の対象になるということになる。」
「問題ないわ。こっちはそれが知りたくてうずうずしてるのよ。」
ちょっと楽しそうなリオンをみてシルバ達は再びため息をつきアルカの能力を説明した。
1.アルカのおねだりを3つクリアすると1つ願いを叶えてもらえる。この願いには上限はないらしい。
2.おねだりを4回連続で断るとそのおねだりをされた人とその人の最も愛していた人の最低2人、それ以降はその人と長時間接していた順に死んでいく。
3.アルカがおねだりをできるのは名前を知っている人物のみである。
4.おねだりをしている間は他の誰かにおねだりはできない。
5.おねだりをしている相手が途中で死んでしまった場合、その時もおねだり未達成として最低1人が死ぬ。
6.願い事の難易度に比例して、次のおねだりの難易度も上昇し、おねだりの叶えられなかった場合の死者も増える。
7.一度願い事を叶えてもらった者は他の誰かが願い事をした後でないと再びお願いはできない。
8.おねだりに応えられずに死者が出た場合、おねだりの難易度はリセットされる。
「…つまり、お願いするなら簡単なやつにしておけばいいのね?」
「まぁ、そういうことだ。」
「わかったわ。」
そういって、リオンはアルカのいる部屋へ入って行った。
その頃キキョウとカルト、ミルキは地下室の監視室へ向かっていた。
3人が監視室に着く頃にはゼノ、シルバ、イルミもついていた。
「リオンは?」
「いま入ったところだ。」
「ちょっと勿体無かったよね。今が一番使いやすいのに。」
「俺はリオンが使うなら別にいいけどな。」
「ん、始まるようじゃ。」
リオンは地下室で1人の子供と向かい合っていた…