HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜   作:NKY

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15話 リオン×ト×アルカ

 

無邪気な子

それがリオンがアルカから受けた印象だった。

 

「うわぁ!久しぶりのお客さんだ!今日は知らない人だぁ!初めまして!アルカです!」

「…リオンよ。」

 

シルバから聞いていた感じとは全然違いリオンはすこし拍子抜けていた。

 

「リオンかぁーいい名前だね!」

「ありがと。」

「じゃ、リオン。ぎゅーってして!」

「…へ?」

「早く早く!」

「…わかったわ。」

 

そういってリオンはアルカを抱きしめた。

 

「くんくん…あれ?」

「どうしたの?」

「リオンからキルアと似た匂いがする!」

「え?」

 

リオンも自分の髪や服の匂いを嗅ぐがよくわからなかった。

 

(一緒にいる間に移ったのかしら?)

 

「へへへ…キルアに抱きついてるみたい…ねぇ、リオン。頭撫でて!」

「いいわよ。」

 

リオンに頭を撫でられるとアルカは嬉しそうに笑った。

 

「キルアもよくこうしてくれたんだ!」

「へぇ…」

「久しぶりに会いたいな…」

「…」

「…リオン、この本読んで!」

 

アルカが持ってきたのはこの世界についてかいてある本だった。

 

「これは?」

「前ね、キルアが読んでくれたんだ!この世界のことがいっぱい載ってるんだよ!」

「アルカちゃんは本当にキルアのことが好きなのね。」

「うん!キルアはとっても優しいんだ!」

「そう…」

 

アルカの言葉を嬉しそうに聞きながらリオンはアルカに渡された本を読んであげた。

 

「…これで終わりね。」

 

(こんな簡単なことで本当にいいのかしら?)

 

ちらっとアルカの方を見るとさっきまでと様子がちがっていた。

 

「これは…」

『その状態になると、1つお願いが聴いてもらえるんだ。』

「あ、シルバさん。」

『ずっと見させてもらっていた。どうやら随分と気に入られたようだな。』

「そうかしら?」

『あぁ。…お願いは簡単なのにしてくれよ。』

「わかってるわよ。」

 

そういってアルカに向き直った。

 

「それじゃぁ…今日の昼まで私と遊んでくれる?」

「あい。」

 

すると、元のアルカに戻っていった。

 

「ねぇ、なにするの?」

「そうね…アルカちゃんの好きな事でいいわよ。」

「それならね…おままごと!」

 

そうして、2人はおままごとを始めていた。その頃監視室では…

 

「…あっという間だったな。」

「…楽しそうだな。」

「ミルキ、お前も混ざって来たら?」

「じょ、冗談じゃねーよ!俺はおままごとよりもゲームの方がいいんだよ!」

「あ、お母さんがリオンだってさ。今行けばミルキがお父さんかもね。」

「リオンがお母さん…っじゃなくて、今行けばおねだりの対象になるだろ!?今欲しいものねーんだよ!」

 

イルミはミルキをいじり、カルトがそれを眺めているとき、大人3人はリオンについて話していた。

 

「貴方…やっぱりリオンちゃんは…」

「あぁ。わかってるさ。」

「今後が楽しみじゃの。」

 

そういって、3人はアルカと楽しく遊んでいるリオンモニター越しにをみていた…

 

それから数時間後…そろそろお昼になるころだった。

 

『リオン、時間だ。』

「もうそんな時間?…ごめんね、アルカちゃん。もう帰らなきゃ。」

「えー…」

 

アルカは不満そうだが元々のお願いも昼まで。リオンもそこまで長居するつもりはなかった。

すると、シルバがあけたドアからでて行こうとするリオンをアルカがつかんだ。

 

「アルカちゃん?」

「…お姉ちゃん、また来てくれる?」

 

それはリオンにしか聞こえないぐらいの小さな声だった。

 

「…えぇ。約束する。」

 

リオンの返事を聞くとアルカは満足そうに笑った。それをみてリオンも嬉しそうに笑った。

地下室から出るとそこにはシルバがいた。

 

「どうだ?」

「…なんかイメージとちがったわ。普通の子じゃない。」

「だが、あの力は危険だ。…ところで最後になにを言われたんだ?」

「また来てくれる?だって。…ふふっ。やっぱりいいわね…」

 

そういうリオンはとても満足そうだった。

帰るときは行き同様、イルミが送ってくれることになっていた。

 

「それじゃあ、お邪魔しました。」

「リオンちゃん、またいつでも来てくれていいわよ!」

「また機会があれば。」

「…もう少し居てもいいのに。」

 

あんまりリオンと遊んでいないカルトは不満そうだった。

 

「うーん、そろそろ帰らないとうるさい人がいるから…」

「そのうるさい人からの着信がさっきからすごいんだけど。」

「…あ。」

「どうしたの、ミルキくん?」

「やべぇ、忘れてた!…リオン、ちょっと待ってて!」

 

そういってミルキはドタドタと走り出した。しばらくすると、息を切らしながら何かをつかんででて来た。

 

「はぁはぁはぁ…はい、これ。」

「…?携帯?」

 

ミルキが持ってきたのは水色の携帯だった。

 

「俺特性リオン専用携帯!ハンター証を認証させてみて。」

「うん。…あ、ついた。」

 

ミルキに言われてハンター証を認識させると、ホーム画面が表れた。

 

「これは、電源が切れると初めに認証させた人のハンター証を認識させないとつかないんだ。電源切ってなくてもロック解除には指紋認証が必要。だから防犯も完璧!」

「へぇー。」

「それに、特殊な金属でできているから大抵の衝撃にも耐えられるし!TV鑑賞も可能!あと、全ヶ国語対応で重くなく、どんな場所でも繋がるよ。」

「…ミルキ、お前うちの回線使ったのか?」

「うっ。」

「はぁ…まぁいいか…」

「ほかにも、いろんな機能がついてるぜ。」

「へぇ…よくわかんないけど凄そう…あ、だから昨日好きな色なんて聞いたんだ。ちゃんと水色になってる。」

「誕生日とかもプロフィールに入れといたからな。あ、後俺の番号とメアドも…」

 

最後の方はなにやらもじもじしながら言っていたがリオンは携帯をピコピコいじっていたので聞いていなかった。

 

「あ、電池も太陽電池で充電しなくても1週間は持つから。」

「ふぅん。昨日部屋にこもってなにを作ってるのかと思ったらこれを作ってたんだ。」

 

そういって、リオンから携帯を取り上げ、ピコピコいじっていた。

 

「…はい、うちの家族の番号とメアド全部入れておいたから。仕事の依頼も受け付けるよ。うちに来たかったら俺に行ってくれれば迎えに行くし。」

「あ、ありがと。しっかり商売もするのね。」

「そりゃそうさ。」

「私の方も賞金首ハンターとしてなら特別に依頼はうけるから。あ、それっぽい奴らを見つけても教えてね。」

「わかった。」

 

そんなリオンと子供達の様子をみてシルバ達はわらっていた。

 

「ところでリオン。」

「なにかしら?」

「将来的で構わないがうちに嫁に来てもらえないか?」

「……はいっ?」

「俺が言うのもなんだがな、息子達は俺と母親ににてかなりの美形ぞろいだぞ?(ミルキは痩せなきゃならんがな。)誰がいいかは好きなように選んでくれてかまわない。」

「まあぁぁぁ!何て素敵なのかしら!」

「シルバ、いいのか?」

「大丈夫だろ。」

「…いやいやいや、なんで私をおいて話が進んでいるのよ?」

 

真っ赤になって慌てているリオンをみてシルバ達は不思議そうな顔をしていた。

 

「今更なにをいってるんじゃ?てっきりわしはわかっておると思ってたぞ?」

「アルカのことをしってしまったんだ。いますぐに、とはいないが考えておいてくれ。」

「だからあんなにあっさりと教えてくれたのね…おかしいと思ったわ…」

 

はぁ、とため息を一つつくと元の顔に戻って

 

「そ、それじゃ、またね!ミルキくん、携帯ありがと!」

「おう!わからないことがあれば聞いてくれ!ほかに作って欲しいものがあっても遠慮なく言ってくれ!(そして、俺を選んでくれぇー!頑張って痩せるからよ!)」

 

そうして、リオンとイルミは天空闘技場にもどっていった。

 

「ここでお別れね。送ってくれてありがとう。」

「別れる前に一ついいかい?」

「何?」

「親父達とも話し合ったんだけど、アルカのことを他言しないように針を刺しておきたいんだ。」

「針?」

 

イルミはかなりほそい針を取り出した。

 

「そう。俺の念能力でこれを刺すと暗示がかかるようにしておきたいんだ。誰かの念能力でアルカのことがバレたら大変だろ?」

「ふぅん。別にいいけど?」

「時がくればとってもいいから。」

「時?それっていつ?」

「んーキルにもおんなじような針を刺してあるんだよね。キルが針を抜いたら連動してわかるようにしておくから勝手に抜いておいてよ。あ、それでもキルがアルカのことを話すまではだまっててね?」

「わかったわ。刺したからってほかのことに異常はないわよね?」

「もちろん。アルカのこととこの針のことの記憶を封印するように暗示をかけるだけだから。俺の家に来たことも覚えてるよ。なんなら、先にそこら辺の人で実験してみる?」

「はぁ…そんなことしなくていいわよ。」

「それじゃ、刺すから目を閉じて。」

 

リオンが目を閉じたのを確認してリオンの額に針を刺した。そして目をつぶっているリオンをじーっとみた後、顔を額に近づけた。

 

chu…

 

「!?」

「…俺はリオンが選んでくれるの待ってるから。じゃあね。」

 

慌てて後ずさるリオンをみて笑うとあっという間に何処かに去って行った。

 

「…」

ぐぅ〜

 

突然のことに呆然となっていたリオンだが、自分のお腹の音で我に返った。

 

(…いろいろあって疲れたわ…お腹空いたな…早く部屋に戻ってなにか作りましょ。)

 

ちょっと顔を赤くしながらリオンは天空闘技場の部屋へもどっていった。

それからしばらくした後のこと。イルミは飛行船からぼーっと外をみていた。

 

(何かと親父達もリオンに甘いよな。普通出会って1日で家の最大の秘密とも言えることまでおしえないけどねぇ。…本気で結婚させる気だね、あれは。ま、どうせ今は言えないし、俺は嬉しいからいいけどね。)

 

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