HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
「ん…」
少女が目を覚ますとそこには見慣れぬ光景が広がっていた。
起き上がって辺りを見回すとそこはとても豪華な部屋だった。
「ここは…」
「気がついたかい♣︎」
声の主は昨日の男だった。
「ここは僕の部屋さ★」
「貴方の部屋?随分と金持ちなのね。」
「いや、僕のお金で買ったわけじゃない♦︎ここは天空闘技場の200階さ★」
「天空闘技場…」
天空闘技場。強者を求めるものが集まる頂だ。それも200階となるとかなりのレベルのはずだ。
少女はいつまでも寝ているわけにはいかないのでベットのふちに座った。みると、傷の手当てまでしてあった。
「この傷の手当てをしてくれたのは貴方?」
「そうだよ★」
「…なんで私を貴方の部屋に連れて来たの?傷の手当てなんてせずにさっさと引き渡せばいいものを…」
なにやらニコニコしながら男は少女の隣に腰掛けた。
「あの勝負、僕が勝ったら君を好きにすればいいといったね?」
「えぇ…」
その返答をきき満足そうに笑いグッと少女に顔を近づけた。
「だから君をもらうことにするよ★」
「……へ?」
「僕は君がきにいったんだ♦︎君はまだまだ強くなる♣︎そんな君を引き渡してしまうなんて勿体無いだろ?だから君をもらうことにするよ★」
「…え?もらうって…」
「今日から君は僕と暮らすってことさ★」
「え…えぇぇぇぇぇぇー!!!」
少女は戸惑い思わず後退りしていた。
「そんなに驚くことかい?僕と一緒にいれば面白いことがいっぱいあるよ★それに君も強くなれる♦︎君も損しないとおもうけどね♣︎」
「で…でも…」
「僕のものっていっても奴隷にするわけじゃないさ♦︎君を育てたいんだよ♣︎戦士として、女性としても…ね★」
そういって黒い笑みを浮かべながら後退りする少女を壁ぎわまで追い詰めて行った。
「君が好きにすればいいっていったんだからね♦︎僕の好きにさせてもらうよ★」
「…確かに…いったけど…でも…」
少女はまさかこんなことになるとは思っていなかった。殺されるか引き渡されるかのどちらかだと思っていたのだ。
「そういうわけでよろしく★」
そういって少女の頭を優しく撫でた。裏腹に黒い笑みはそのままだったが…
少女は急に撫でられて赤くなってしまった。
(…なにやら黒いのがかなり気になるけど悪い人では多分なさそうだし…それに私が好きにすればいいっていったのよね…この人といると退屈はしなさそうだけど…はぁ…しかたないわね……それにしてもなんでこんなに心地いいのかしら…)
観念したような少女の顔をみて満足そうにしていた男だがあることに気づいた。
「そういえばまだ名前を聞いてなかったね★僕はヒソカ♠︎よろしく♣︎」
「…リオンよ。」
「さっそくだけど、リオン。君には天空闘技場に選手登録してもらうよ★」
「しかたないわね…」
「本当ならいますぐにでも行きたいとこだけど…」
リオンは昨日の返り血を浴びたままで、服もボロボロだった。
「まずはシャワーを浴びなくちゃね★」
「私、着替えないんだけど。」
「ズボンはなんとかはけそうだね♣︎上は僕の服をかすよ♦︎」
「ありがと。」
しばらくするとリオンがシャワーからあがってきた。
「ねぇ、ヒソカ。」
「うん?」
「もう少し…小さい服はないのかしら?」
どうやらヒソカのかしたパーカーがでかすぎたらしい。ヒソカとリオンは約40cm身長差がある。短パンは隠れ、手が見えず、肩からずり落ちそうになっていた。
「(///小動物♠︎)残念ながらないね♠︎」
「うーん。この格好で戦うのは厳しいわね…雑魚相手ならともかくここの200階クラスはちょっと…」
「それなら今日は君に必要なものを買いに行こう♦︎登録は明日でも遅くないからね★」
「私、お金ないわよ?」
「僕が買ってあげるさ♦︎ここでは勝てばお金はもらえるからね★」
「お言葉に甘えさせてもらうわ。」
そして、二人は近くのショッピングセンターにきていた。ヒソカとリオンの格好が格好なのでかなり目立っていた。
歩きながらリオンは一番気になっていたことを聞いた。
「ねぇヒソカ。どうやってあの技を止めたの?」
「うん?最後の技のことかい♦︎」
「えぇ。あの技をくらってあんなにピンピンしてたのはあなたが初めてよ。」
「んー、ここはちょっと人が多いね♠︎」
ということで朝食もかねて二人はカフェに入った。リオンははじめて見るのか目をキラキラさせながら店内を眺めていた。
「さて、あの技を防いだ秘密を教えよう★」
「もったいぶってないで早く教えなさいよ。」
「あれは僕の念能力で防いだのさ★」
「貴方の念能力?」
「僕の能力は二つあってね♠︎(伸縮自在の愛)バンジーガムと(薄っぺらな嘘)ドッキリテクスチャーって言うんだ★バンジーガムはオーラをガムとゴムの両方の性質を持つものに変化させるもので、ドッキリテクスチャーはオーラを肌の質感にかえられるんだ♣︎」
(本当はドッキリテクスチャーでかえられるのは軽く千を超えてるけどね★)
「そんなベラベラ喋っちゃって大丈夫なの?」
「わかったところで僕には勝てないさ★」
「うわー自意識過剰ー」
そういって、呆れるリオンにウィンクした。
「…で、その二つの能力でどうやって防いだの?」
「バンジーガムで君の武器をくっつけたのさ♦︎バンジーガムはガムとゴムの両方の性質があるからね♠︎ガムで武器をくっつけてゴムで縮小させて僕の手元に戻したのさ★」
「そんな方法があったなんてね…また新しい必殺技でも編み出さなきゃ。」
「さ、こんどは君が能力を教える番だ♦︎見た感じ、武器を換装する能力のようだけど♠︎」
リオンははぁ、とため息をつくとナイフを換装した。
「私の能力は二つ。(戦士の武器庫)ザ・ウォーリアと(血の契約)ブラッディエンチェント。ザ・ウォーリアはいまやったように武器を換装する能力よ。この武器はオリジナルをコピーしてあるの。ただし武器をみて、触れて、使わないとコピーできないけどね。」
「つまり、僕のトランプも君がみて触れて使ってみればコピーできるってわけだね?」
「…まぁ、そうなるわね。それを武器と認識するかによるけど。で、コピーした武器には小さな水晶がついているの。」
たしかに、ナイフの持ち手にも小さな水晶がついていた。
リオンはナイフで親指を傷つけ、でた血を水晶に垂らした。
「この水晶は血を吸収するの。私の血だけだけどね。血を吸収した武器には系統の能力を2つつけられるの。吸収した血の量によって、系統の能力を着けられる時間や系統の能力の強力さがかわってくるの。フルまで吸収させれば今のところ武器のランクにもよるけど4時間ぐらいまでなら2つの系統の能力の力を100%引き出せるわ。」
そういってナイフを浮かせてみたり、周りのオーラを水に変えてみたりした。
「…君は全ての系統を100%引き出せる特質系なのかい?」
「えぇ。そうよ。」
(一応条件はあるけど。)
(驚いたね♠︎まさかそんな人がいるとは思わなかったよ♦︎条件付きでもなく全ての系統をあやつれるなんてね♣︎これは育てがいがありそうだ★)
「ちょっと不便なのは変化系の能力をつけるときね。変化できるのは火、水、電気なんだけど…近くにその属性のものがないと変化できないのよ。」
(他にも視界の範囲か自分がそれにふれていない限り換装できないってのもあるけどね。)
自分自身の能力のすべてがばれてもリスクが上がるだけでなんのメリットもない。そのことをよく知っている二人はお互いに全ては話さなかった。
「その点、ヒソカの能力は便利そうね。」
「まあね♠︎自分に合った能力ならメモリの無駄遣いにはならないからね♦︎」
「私の場合、ザ・ウォーリアは突然発動した能力を解明していった感じだからよくわからないのよ。」
「君がつくったんじゃないのかい?」
「ちょっといろいろあってね…突然発動したのよ。」
そう言うリオンはなにやら遠い目をしていた。
カフェをでて買い物を済ませたときにはもう空は暗くなりかけていた。リオン達はヒソカの部屋へ戻った。
「本当にそれだけでよかったのかい?」
リオンが買ったのはワンピース型のねまき2枚と色違いのパーカー2枚、半袖のTシャツ2枚、短パン2枚だけだった。
「これだけあれば十分よ。パーカーは色々と便利ですもの。」
「そうかい♠︎これは僕からのプレゼントさ★」
そういってなにやら小さな箱を投げて来た。
開けてみると中には藤色のリボンが入っていた。
「これは…」
「今のままだと戦うとき不便だろ?」
リオンの髪は腰あたりまであり、たしかに戦うときには邪魔になっていた。
「ありがと。」
「さっそくくくってみなよ♦︎」
リオンの綺麗な銀髪とリボンの藤色が良くあっていてとても綺麗だった。
「よくにあってるよ★」
そういって優しく頭を撫でた。
「///」
「…♥︎」
ヒソカは赤くなっているリオンをみながらニヤニヤしていた。
「さ、今日は早く寝よう♦︎明日は朝一で並ばないとなかなか受付ができないからね★」
「…?そんなに混むの?」
「まぁ、明日になればわかるさ★」
そして、リオンはシャワーを浴びて眠りに入ったー