HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
「いや、だから本当だってば。」
「いやいやいやいや、そんな人がいたら誰も勝てねーだろ!?」
「ヒソカは私に勝ったわよ?」
「まぁ、そうだけどよ…」
「だからヒソカみたいに完全に能力を自分のものにしていたり、さらに極めて限界を突破して120%ぐらいいってるんじゃないかっていうどっかのお偉いさんとか、純粋に全てが上の人とかには勝てないわよ。」
ぶぇっくしょん!
「…風邪かのぉ?」
「リオンさん、本当に何の条件もなしに100%出せるのですか?」
「だからそうだっていってるじゃないの。…正確には能力を使っている時だけ、だけど。」
(まさかこんな人がいるとは…生まれ持っての才能もその環境もよほど変わっていないとあり得ない…)
リオンはその二つとも常人離れしているのである。
「さて、私の能力見たい人ー?」
「「「はーい!」」」
「私の能力は二つ。簡単に言うと、条件を満たした武器をコピーして換装する能力と、その武器に2つまで系統をつける能力なの。」
「条件?」
「系統をつけるって?」
「順番に説明するわ。…これ見たことあるでしょ?」
そういってリオンが換装したのは何処かでみたことのあるムチだった。
「あ、リールベルトの電気ムチ!」
「前に戦った時にコピーさせてもらったのよ。試合の中で条件は満たしたから。」
「へぇー…あ、本当に電気が流れた!」
「それは電池式だからね。本当ならたまに電池は交換しなきゃいけないけど…私がコピーした時は電池をかえたばかりだったみたいだから消して出せば元に戻っているのよ。」
「あれ?でもこんなの付いてたか?」
キルアが、指差した先にあったのは小さな水晶だった。
「これは私の二つ目の能力と関係してるの。そして、私が貧血になった原因。この能力は対価として自分の血をこの水晶に吸収させなきゃいけないの。その血の分だけ能力が使えるってわけ。」
「だからこんなに赤いのか…」
「系統をつけるっていうのは…えっと、キルア、この間リールベルトの電撃を受けて見てどうだった?」
「ん?痛いっていったら痛かったけどまだいけたな。」
「じゃ、ちょっとぐらいなら大丈夫ね。」
「えっ、ちょっ!!!…ぐっ!!!」
いきなり電撃を食らってさすがのキルアも少しフラフラしていた。
「いきなりなにすんだよ!!!」
「どう?威力上がってたでしょ?」
「無視かよ…あぁ。確かにあがってたよ。」
「今のは強化系をつけたからね。後は…」
そういってムチを振るうとムチから衝撃波のようなものがでてきて近くにあった空き缶が切れてしまった。
「いまのは…放出系ですね?」
「そういうこと。変化系だったら…」
今度はムチを消すと新しくナイフを出した。すると、武器を纏っていたオーラが電気に変わっていた。
「…っ!本当に電気だ…」
「でも、そこまで威力はないな。」
「まぁ、変化系はいろいろと条件はあるから。例えば、近くにその属性のものがなくちゃできないとか。」
「操作系は?」
「普通に動かすだけよ。」
そういった瞬間、リオンの手から武器が離れて5人の頭上を飛び回った。
「系統をうまく使いこなしてますね。お手本のようです。(一体どんな鍛錬をしてきたのか…)」
「ありがと。」
「でもよ、貧血になるくらいってどんだけ血を使うんだよ?」
「ん…昨日はたくさん補充したから3分の2ぐらい持ってかれたかも…」
「3分の2!?どんだけ補充してなかったんだよ!?」
「えっと…そんなに長期間してなかったわけじゃないんだけど…ヒソカ戦とかゼノおじいちゃんと戦った時とか…あとは特訓の時に…「…おい。」なに?」
リオンがキルアの方をみるとなにやら引きつった顔をしていた。
「いまゼノおじいちゃんって言ったよな…?」
「言ったわよ?」
「なんでうちのじいちゃんと戦ってんだよ!?」
「こないだイルミに家に連れてってもらった時に…本気では戦ってないわよ?」
「いや、聞いてないから!…つかこないだ?」
「うん。私とカストロ戦の後。」
「あの時イルミがここにいたのかよ?」
「えぇ。」
「マジかよ…」
キルアは一人で落ち込んでいた。横でゴンがまぁまぁ、と慰めている。
「その時にミルキくんに携帯つくってもらったの!」
そういって嬉しそうに携帯を取り出した。
「あいつに?いくら払ったんだよ…」
「え?タダだけど…」
「え?」
(豚君がタダで物作るとかありえねぇ…)
先ほどにも増してキルアの顔は引きつっていた。
「そういえばこの指輪もミルキくんがつくったっていってたわね…」
「指輪…?」
「えぇ。なんかヒソカがくれたんだけど…」
(あいつなに考えてんだよ!?)
「発信機つきらしくって…」
「「「「…は?」」」」
リオンの言葉にみんな唖然となって指輪を眺めていた。
「あいつストーカーかよ…」
「リオンさん、それ取れないんですか?」
「普通に取れるけど…まぁ、ちょっとぐらいならいいかなぁって。」
(あの時は私も悪かったし。)
「いいんだ…」
「てことはリオンがここにいることは知ってるってことだよな?」
「…あ。ヒソカのこと忘れてた!」
急いで携帯を見ると1時間ほど前からメールが何通もきていた。どうやらマナーモードにしていたため、気づかなかったようだ。
それをみてリオンはみるみる青くなっていった。
「わ、私帰るね。それじゃあっ!」
そして慌てて部屋を出ていった。後に残った四人はその様子をぽかん、と見ていた。
「リオンも大変だな…」
「うん…」
後日、リオンから聞いた話によると、あの後いじけたヒソカの相手を一日させられたらしい。
遅くなりました!テストラッシュが終わったのでちょこちょこあげられるよう頑張ります!
そして遅くなったけど、キルア!リオン!happybirthday!!