HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
「んっ…げほっげほっ…」
「おはよ♥︎」
「…はぁ、おはよ。」
リオンが目をさますと見えたのはにまーっと笑ったヒソカの顔だった。まだ少し気分が悪そうにしながら起き上がる。
「負けたのね…はぁ…」
「いやぁ、あんなに楽しい戦いは久々だったよ♦︎最後は思わず殺る気でやっちゃった♥︎いやぁー死ななくてよかったよ♠︎」
リオンはそう言ってうんうん、と1人うなづいているヒソカを見て、はぁーっとため息をついた。
「…貴方最初から本気出すつもりなかったでしょ。」
「バレた?」
「…貴方が本気だったら、それこそ最初から半殺しのつもりできていたらもっと早く終わっていたでしょうに。」
「だってそれじゃ面白くないだろう?君のいろんな戦い方もみれたしね♣︎それに君も殺そうとは思ってなかっただろう?」
「…そうだけど。確かにあくまで《つもり》でだったけど!貴方はそれ以上に本気じゃなかったわ。なのに負けた。やっぱりまだ貴方とは大きな差があるのね…」
「…それでも僕が戦った中のベスト10にははいると思うけどねぇ♠︎」
「…それは褒めてるの?」
「褒めてるさ♠︎」
はぁ、とまたため息をついた時、ガチャっと音がしてドアが開いた。
「…リオン?起きてる?」
「ってヒソカ!なんでお前がリオンの部屋にいるんだよ!!」
「君たちも知っての通り僕が彼女を運んだからさ★」
試合が終わり、ヒソカの勝利が宣言された後、担架で運ばれそうになったリオンをヒソカが自分が運ぶといい運んだのだった。
「そんなことより、リオンは大丈夫なのか?」
「…足はダメね。痛みはさほどでもないけど腱は完全に切れてるわ。…でも、綺麗に切れてるから念で覆っておけばそのうちちゃんと治りそう。こういうところは流石ね。」
「いやぁー照れるね♠︎」
「そっか。よかった!」
「ヒソカの腕はどうなの?一撃目は綺麗に折れるようにしたけど、二撃目は予想外だったから…」
少し申し訳なさそうに言うリオンを安心させるかのようにヒソカは笑うと左腕を見せた。
左腕は試合の時のように変な方向には曲がってはいなかった。
「君がちゃんと一点に力を集中させて攻撃してくれたおかげで二箇所とも綺麗に折れていたよ♠︎元の位置に戻してあるからそのうちちゃんとくっつくさ★」
「…そう。その様子だと肋骨も大丈夫そうね。」
「…あんなすごい戦いだったのにちゃんと相手のことまで考えていたんだな。」
「まぁ、あくまで試合だし。」
「…すげぇな。」
「うん…」
感心した様子だったキルア達だったが、あ、と何かを思い出したかのようだった。
「そうだ、忘れてた!ねぇ、リオン。これから俺たち俺の故郷に行くんだけど、リオンも来ない?」
「ゴンの故郷?」
「くじら島って言うんだけど、自然いっぱいのいいところなんだ!どう?来ない?」
うーん、と悩んでいたリオンだったが、申し訳なさそうに首を振った。
「残念だけど遠慮しておくわ。この足だし、暫くここで休もうかと思って。」
「そっか!じゃあ次はきてね!」
「えぇ。」
「じゃあ、もうお別れか…」
「また会えるわよ。私も少し休んだらここを発つつもりだから。」
「そうだな。じゃあまた会う日まで!」
そういって手を振りながら出て行く二人を見送った。
「…で、私達はいつ頃ここを発つの?」
「そうだねぇ…まだ暫くあるから後数日はここで休んでいようか♠︎」
「わかったわ。」
大きな戦いが終わった2人。リオンはまだ見ぬ幻影旅団に出会うのを楽しみにしているのであった。
ー天空闘技場編終わりー