HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
「いやぁ、まさか一週間でここまで来ちゃうとはね♠︎」
100階までは一日3試合、100階以上からは一日2試合という驚異的なスピードで登ってきたリオンはここではちょっとした有名人になっていた。
「だって弱いんだもの。これじゃ、200階の相手も期待できないわね。」
「はっきりいって雑魚だよ♦︎まぁ、念能力者だからちょっとは楽しめると思うけどね★」
「だといいけど。…そうだ。ねぇ、ヒソカ。一回私と戦ってみない?」
「んー、そうだね♠︎君が9勝したらいいよ♦︎君の他にも相手をしなくちゃいけないからね★」
「ふぅん。…さてと、試合にいってくるわ。」
「昨日ふっかけられた奴かい?」
「えぇ。サダソとかいったかしら。」
昨日200階に上がってきたリオンはサダソ、リールベルト、ギドという奴らから試合をふっかけられていた。
「どうせ、上がってきたばかりの人を倒して勝ち星稼いでるだけでしょ?余裕よ。念なしでもいけるかもね。」
「楽しみにしてるよ★」
リングに上がると会場はものすごい熱気に包まれていた。
「おっ、リオンだ!」
「今日も綺麗だなぁ。」
「リオン様ー!がんばってー!」
ここ一週間でリオンのファンはかなり増えていた。
「さぁー!注目の試合です!なんと一週間という速さで200階まで上がってきた銀色の蝶ことリオン選手!その平均試合時間はなんと1分!すごすぎます!対するサダソは…おぉっと!余裕を感じます!何か秘策でもあるのでしょうか!?」
銀色の蝶というのは天空闘技場でついたリオンの二つ名。リングの上をまるで蝶のように軽やかに舞う姿からついたようだ。
そして、リオン対サダソの試合が始まった。
試合開始直後、だらんとなっていたサダソの服の左袖が急にふくらんだ。
「これでもう蹴れないよ。」
凝でみるとなくなった左手から大きなオーラでつくった手がでており、リオンの体を締め付けていた。
「動けない相手を倒すのは簡単さ。」
そういってリオンを殴ろうとしたその時だった。
(…バカね。)
「ぐあっ!」
サダソは背後から飛んできたナイフが背中に刺さり倒れてしまった。
どうやらリオンに気を取られすぎて気がつかなかったようだ。
「サダソ、KO!勝者リオン!」
「なぁーんということでしょう!リオン選手、今回は蹴りを使わずにどこからかナイフを出して油断しているサダソ選手をあっという間にKOしました!今回の試合はなんと、50秒!強いー!強すぎる!」
リオンはフワフワと漂っていた短刀を消すとさっさと戻って行った。
「おかえり♠︎随分とはやかったね♦︎」
「雑魚過ぎよ。油断してたから思いっきり刺してやったわ。死にはしないと思うけどしばらく動けないわね。」
「念はつかわないんじゃなかったのかい?」
「しかたないでしょ?動けなかったんだから。」
「くくく♠︎それにしても50秒の試合とはね…もう少し盛り上げてあげなきゃせっかく高いチケットを買った人たちにわるいよ♦︎」
「…そういう貴方はどうなのよ。」
「僕の試合かい?…そうだね、4月に僕の試合があるから楽しみにしてなよ♦︎」
「チケットは頂戴ね。」
「はいはい♠︎」
その日は軽く話した後自分の部屋にもどりゆっくりと寝た。