HUNTER×HUNTER 血濡れた少女〜ブラッディガール〜 作:NKY
200階に来てから2週間。リオンはあることに悩んでいた。
「…ねぇヒソカ。」
「なんだい?」
「暇なんだけど。」
「そのセリフ、今日5回目だよ★」
そう、暇で暇でしかたなかったのだ。ヒソカも暇なようだがトランプタワー作りを楽しんでいる。今日はいつものメイクはしておらず、服も部屋着だ。
「だってあの三人組…サダソとリールベルトとギドだったかしら。弱すぎて暇つぶしにもならなかったのよ?」
2週間前にしたサダソ戦のあとリオンはリールベルトとギドとも戦っていた。
リールベルト戦はというと…
リールベルトは試合開始と同時にオーラバーストで猛スピードでリング上を駆け回っていた。
「ふはははは!これじゃ攻撃はできまい!」
目標が定まらなきゃ蹴りも武器での攻撃もできないと考えたらしい。
「…馬鹿らし。」
ボソッとつぶやき、リオンに向かって突っ込んでくる車椅子をひらりとよけて顔面を踏んづけて着地した。
「なにこれ?」
リオンが手にしていたのは車椅子の後ろにあったムチだった。
「あ!そ、それを返せ!」
「ふーん。電気が流れるのね。…それじゃ。」
ニヤッとわらって向かってくるリオンから逃げようとオーラバーストを発動したがあっけなく捕まって感電して倒れてしまった。
「試合を長引かせるのも大変ね。」
試合時間、3分20秒。
ギド戦は…
ギドはいきなり50個の独楽を出し、自分も回り始めた。
「どうだ!これなら攻撃しても跳ね返せるし避けるのも必死だろ!」
リオンは独楽をよけながらどうしたものか考えていた。
(今回はどうしようかしら。…あれでも使ってみようかしら。)
リオンが換装したのは…リールベルトの電気ムチだった。
「そ、それは!リールベルトの!なぜお前がそれを!」
「さあね?ふふっ」
迫ってくる独楽を軽くよけながら回っているギドにちかづいた。
そして、回っている義足にムチを絡ませてひっくり返し電気でとどめを指した。
試合時間、4分。
あっという間に3人を倒してしまったリオンを恐れて誰も試合をもうしこまなくなってしまったのだ。
「あと残っているのはカストロとの試合だけ…ほんと退屈だわ。貴方との試合の前に自分の実力を知っておきたいそうよ。勝てるわけないのにね。」
「君とカストロとの試合はいつだっけ?」
「3月11日!まだまだあるわ。それまでなにしてようかしら…ねぇ、何か面白いことない?」
リオンは退屈そうに足をバタバタさせながらきいた。
「そういえばもう少しでこの前言っていた2人組がやってきそうだよ★」
「ほんと?…でもまだ念を覚えてないのよね…」
「大丈夫★念が使えないとここには来れなくするから嫌でも覚えてくるよ♦︎」
「どういうこと?」
「その時にわかるさ★」
楽しそうにトランプタワーを作っているヒソカをみてリオンはイライラしていた。
「ねー。買い物いってきていい?」「一人で出歩くのはだめだよ♦︎」
「なんでよ。」
「だって君、あんなに人の多いところに行ったのこの前が初めてなんだろ?」
リオンは闇の住人。お金も最低限しか稼がないため買い物にでかけることもあまりなかった。
環境が環境のため、買い物もあまり人通りが多くないところを使っていたためああいうところに行ったのはこの前が初めてだった。そのためもう一度いってみたい、という思いがつのっていたのである。
「大丈夫よ。もし私がブラッディガールってばれても逃げ切れるし。能力も使わなければ大丈夫よ。まぁ、ここで使ってるから一緒だけど。」
「それは心配してないよ♣︎僕が心配してるのは別のことさ★もしいくなら僕と一緒の時にしてくれよ♠︎」
「じゃ、一緒に行きましょ。」
「いまはこれをしてるからダメ♦︎」
その時、リオンのイライラは爆発した。
つかつかとヒソカのところへ行くと机ごとヒソカの顎を思いっきり蹴り上げた。
「もう知らない!勝手にいくからね!」
意識が朦朧としているヒソカにそういってドアを開けようとしたがカギがかかっていた。おそらくヒソカが持っているのだろうがとろうとするとバンジーガムで捕まえられてしまうだろう。
そこで、リオンは窓からでて行ってしまった。
「…ここ…200階…なんだけど…な★」
油断していた上に顎が砕けそうな強烈なリオンの蹴りをもらったヒソカは気絶してしまった。