アル中とさしす組   作:大塚ガキ男

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こんばんは、大塚ガキ男です。ブーストは勿論ありませんが、怒りのブーストはありました。




アル中、助ける。

 

 

 

 

 

「今回の任務は、村落内での神隠し、変死。その原因と思われる呪霊の祓除(ばつじょ)です」

 

 任務先へと向かう途中、高速道路を走る車内で、オレは補助監督さんから任務内容の説明を受けていた。

 山中、生い茂る木々の中ぽっかりと開いた場所にあるという件の村落。果たしてどんな厄介な呪霊なのだろうと内心不安に感じながら補助監督さんからの説明に耳を傾ける。

 エアコンの効いた車内で、補助監督さんとの対角線上の後部座席に座るオレ。傍らには荷物がパンパンに入ったリュックサックを置いている。酒やら水やらが入っているので、振動で時折チャプチャプと音が鳴る。

 

「あの、補助監督さん」

「なんでしょうか」

 

 説明が終わったタイミングで、話しかける。今朝会った時から気になっていたことを、聞いてみることにしたのだ。

 

「補助監督さんって、新人さんですか?」

 

 そう。

 見ない顔、というとなんだか偉そうな雰囲気が出るが、つまりはそういうこと。今まで一度も会ったことのない人だったので、もしかして新しく入った人なのかなとか思ったのだ。これで新人でもなんでもなかったらオレは人の顔を覚えないクソカス人間に認定されてしまうのだが、返ってきた補助監督さんの言葉にホッと胸を撫で下ろすのだった。

 

「あぁ、よく分かりましたね! そうなんですよ、今日が初送迎なんです」

 

 嬉しそうに語る補助監督さん。

 

「やっぱり()()()の人ですね、浮舟さん」

 

()()()

 何だろう、陰口とか叩かれてなきゃ良いけどな。でも、任務終わりに体調悪いか後部座席で爆睡しているような奴が陰口叩かれないはずがないよな。

 鬱だ。

 車のドアを開けて飛び降りてやろうかと一瞬考えてしまう。迷惑だからやめておこう。

 

「あ、いえいえ。陰口とかじゃないですから! そんな悲しそうな顔しないでください」

「陰口じゃないんですか?」

「むしろ逆です。先輩方、浮舟さんのこと絶賛してたんですよ。この界隈で珍しい真人間とか、〝窓〟へのリスペクトの心があるとかって」

「は、はぁ……」

 

 オレが真人間かどうかはともかくとして、リスペクトの心。そんなの当たり前じゃなかろうかと補助監督さん達からの評価に首を傾げる。他の呪術師ってそんなに態度悪いのかと、まず最初に五条と夏油(二人)の顔を思い浮かべて、苦笑い。確かにあの二人、なんでか分からんけど同期以外には冷たい感じの態度取るもんな。あの図体で、しかも二人きりの車内で塩対応をかまされようものなら、補助監督さんの心労も計り知れないというもの。

 確かに、あの二人に比べたら流石に真人間かもな。そう自分に言い聞かせて、お褒めの言葉を有り難く頂戴する。

 二人は(特に五条)は、もっと補助監督さん達に対してリスペクトの心というヤツを持つべきだ。五条お前、たまに面倒くさくなって任務の報告書を『雑魚でした』の一言だけ書いて提出するのマジでやめろよ。アレ、あのあと見かねた補助監督さんが書き直してくれてるんだからな。

 

「……なんか、同期がすみません」

「え?」

 

 頭を下げる。

 しかし補助監督さんは何か別のことを考えていたようで、バックミラー越しにオレをチラ見したものの、すぐ前を向いてしまった。オレの口から出た謝罪の言葉は相手に受け取られずに宙に留まり、やがて消えた。

 なんだか恥ずかしくなったので、窓の外に視線を移す。高専から出発し、高速を走っていたらいつの間にか周りの景色に段々と木々が増えている。もう目的地が近づいているということか。

 高速道路の上を揺らめく陽炎(かげろう)。オレはなんの気なしに数秒見つめて、思い出したように。

 

「補助監督さん」

「なんでしょうか」

「トイレ行きたいので、次のPA寄ってもらえますか?」

「勿論です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ∪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 静岡県◾︎◾︎市(旧◾︎◾︎村)。

 目的地に到着したオレは、天国のような車内から足を一歩踏み出し、地獄のような車外へと身体を出す。むわっと思わずキレたくなるくらいの熱気が身体にぶち当たってくる。リュックサックを左肩に掛けて、辺りを見渡してみた。

 森の中にぽっかりと開いた場所にある集落は、この車が通ってきた道以外に入口も出口も無く、集落の輪郭をなぞるように、周囲は木々に囲まれているような構造だ。見た感じ家屋もまばらな数しかない。人口は90人から多く見積もっても110人くらいといったところだろうか。

 そんな集落内に車で通れるほどの道幅は無く──というかそもそも舗装という概念も無く。集落の入口兼出口で車と共に待つという補助監督さんに一言挨拶を交わしてから、オレは集落の中へと足を踏み入れたのだった。

 

「あぁ、貴方が()()ですか」

「はい、オレが()()です」

 

 前方から、首にタオルを巻いた村人が駆け寄ってきて、タオルで汗を拭いながらオレにそう声をかけてきた。オレも笑顔で答える。好青年モード発動だ。

 村人の案内の元、集落内を歩いて回る。視た限りでは、所々で呪霊の残穢らしきものがうっすらと確認出来るくらいで、当の呪霊そのものはこの集落内にはいないだろうというのが今のところの考え。

 

「成る程、じゃあ、最初の事件からもう一週間近くも経っているんですね」

「そうなんですよ。向こうが中々人を派遣して下さらなくて。本当に、貴方が来てくれて助かりましたよ。……」

 

 チラリ。

 ハゲは自分の頭に向いた視線に、もしくは女の子は自分の胸元に向いた視線に敏感だと言うけれど、オレの場合はこうだ。

 浮舟出は、自分の右袖に向いた視線に敏感だ。

 村人は、風で揺蕩(たゆた)うオレの右袖を会話の中で何度も見てくる。その度にオレの顔もセットで見て、懐疑的な視線を向けてくるのだ。

 意図を理解したオレは、左肩で背負っているリュックサックの位置を直しながら笑顔で話す。

 

「大丈夫ですよ。右腕(これ)は、任務でしくじって失ったんじゃありません。生まれ付き右腕が無いんです。ですから、万が一戦闘になったとしても、なんらハンディにはなりません」

 

 まぁ本当はイケメンマッチョにぶった斬られたんですけどね。

 そんなことを馬鹿正直に言えるほどオレは目の前の村人を信用してはいないので、適当に理由をでっち上げて乗り切る。

 村人は「あぁ、そうなんですか」と対して何も思ってなさそうな顔をしつつも納得した。

 集落の入口兼出口から、色を塗り潰すように端から端まで順ぐりに歩いて回る。畦道(あぜみち)や上り坂、砂利道や雑草の上。くまなく歩き続ける。

 しかし、流石にこの暑さで歩き続けるのもダルくなってきたオレは、ついに質問をしてみることにした。

 

「それで、呪霊(原因)はどこに?」

「それなら、もう見当はついています」

 

 はぁ。

 

「なら、どうしてこんなに遠回りを。そう言いたそうな顔をしてますね」

「してますから」

 

 するってぇとアレかい? お前さん、このオレに無駄足を踏ませたってぇことかい? 

 心の中の江戸っ子が村人を非難する。しかし、喧嘩腰になっては任務がゴタつくので遠回しに、少しだけ嫌な言い方をするに留める。

 

「貴方がもし、何も無い所で原因を主張するようなインチキだったら困りますので」

「へぇ、インチキ」

「取り敢えず、貴方は合格です。原因に案内しますので着いてきてください」

 

 所謂(いわゆる)、値踏み。そんな態度を平気で取る村人。

 こんなことされてムカつかない奴いないんじゃないかとか思うけど、まぁこの集落ではこれが普通なのかもなとかこっちも心の中で失礼をかまして互角に持ち込んでおく。一発は一発だかんな、ボケ。

 村人に案内されたのは、集落の最奥。立派な一軒家だ。ここに来るまでの間、数人しかすれ違わなかった村人が、この一軒家に近付くにつれてどんどんとその数を増している。なんだ、この家に呪霊がいるっていうのか? 

 目の前に建つ立派な一軒家。集落の最奥ということはそれ即ち集落の端っこということになり。一軒家のすぐ後ろは、木やら竹藪やらがご自慢の背丈の高さを必死に競い合っていた。

 整った服を着た老婆が合流する。しかし、この家の家主という訳ではなさそうだ。玄関の鍵を開ける際、何度か手間取っていたからだ。老婆と二、三挨拶を交わしてから、靴を揃えて脱いで屋内へ。長い廊下を何度か曲がり、着いたのはとある部屋。襖は他の部屋のものと比べて随分と汚い(手入れを怠っている)。村人に目線を送ると「どうぞ」と返されたので、なるべく少ない指の本数で襖を開いた。

 呆然。

 部屋の中を見ながら、立ち尽くす。

 

「……これは、一体なんですか」

「何って、これが()()です」

「そうじゃない……! 何故女の子二人が、檻に入れられているんですかと聞いているんです……!」

 

 振り返り、村人達を睨みながら声を荒げる。好青年モードなんか知るか。

 部屋の奥には、木で出来た堅牢な檻。扉には大きな錠が。檻の中には、傷やらアザやらでボロボロになった女児二人が、互いに身を寄せ合ってこちらを見ていた。その目は酷く怯えていて、その身体は酷く痩せ()けている。

 想像していたよりもずっと最悪な状況。

 可哀想な女児達と、イカれてる村人達。

 怒りで肩が震える。

 

「何故って、この二人が事件の原因でしょう?」

「違う! 先程見かけた残穢(痕跡)は、この子達のものじゃない!」

「この二人は頭がおかしい。不思議な力で村人を度々(たびたび)襲うのです」

「その話が本当なら、どうしてこの二人は大人しく檻に入っているんだ! しかも、こんなにボロボロになって!」

 

 尚も言い返してくる村人に、額を押さえる。

 

「……アンタ達、大人だろ。オレよりも長生きしてる立派な大人なのに、なんでこの状況が異常だと気付かないんだ!? 本来大人に守られるべき子供が、こんなクソ暑い中ロクに水も食い物も無い状況で檻に閉じ込められてんだぞ!? さっさと出してやれよ!」

「でもこの二人こそ今回の事件の」

「だから、違う! 原因は他にあるんだ! オレが集落の中も外も全部探して、きっと原因を見付けてみせる! だから、この二人を──」

 

 声を荒げるというよりも、怒鳴り散らすような声量で村人に言葉をぶつける。檻の中の女児二人を指差した際、ビクリと怯えられてしまったので、ゆっくり指を、腕を下ろした。

 息を吐き出す。とてもじゃないが、冷静になんてなれそうにない。苛立ちを抑えきれずにタオルを巻いた村人を睨んでやると、村人の足が半歩後ろに下がった。

 そんな中、こんな状況など全く意に介していない老婆が、檻の前まで歩いていき、錠を外した。

 なんだ、話せば分かる奴じゃないか。

 しかし。

 老婆の突然の行動に目を奪われていたオレは、タオルを巻いた村人がオレを突き飛ばそうとしていることなんか気付きもしなかった。

 

「──ッ?」

 

 つんのめり、タタラを踏む。振り返って睨むと、村人は構わずオレの胸を両手で強く押した。たまらず後退。

 

「何だよ、突然ッ」

「やっぱり、お前も駄目だった。ただのインチキだったんだ……!」

「ハァ? だから、オレが真の原因を見つけるって……言ったじゃないですか」

 

 今になって敬語を忘れていたことに気付き、言葉の後ろの方だけ敬語に直す。でももう意味は無いだろう。

 胸を押される度、下がる。背後には扉の開いた檻が。押される度段々近付いてくる。

 怒り、術師、非術師、力の差、困惑、責任、同期の顔、動揺──呪術規定9条。色んな言葉が頭の中を駆け回り、オレから抵抗という選択肢を奪う。

 

「お前の言うことなんて信じられるか!」

 

 ついには、檻の中にまで押し込まれてしまった。背負っていたリュックサックの重みでバランスを崩し、尻餅をつく。

 

「信じてくださいよ!」

 

 村人を見上げながら、必死に訴える。

 

「黙れ! 大体、酒飲みに何が出来るって言うんだ!」

「……あ、バレてた?」

 

 ガチャン。

 オレの言葉と同時に、檻の扉に再び錠がかけられる。慌てて扉を押すが、やはりビクともしなかった。

 バレないように、今朝から飲酒は最低限に抑えていたのだが、どうやら普通にバレてたらしい。項垂(うなだ)れる。

 

「やはり、こうして正解でしたね」

「えぇ。余所者は信用なりませんから」

「兎に角、これでこの村も救われます」

「……最初からこうすれば良かったのですね」

「はい、奴等はこのまま閉じ込めて、餓死させてから遠くに打ち捨てましょう」

「えぇ、そうしましょう」

 

 タオルを巻いた村人と、老婆。二人は楽しげに会話をしながら部屋から出ていってしまった。声が段々遠ざかり、やがて静寂が訪れる。聞こえるのは今吐いたオレの溜め息の音と、女児二人の呼吸音と、外から聞こえてくる蝉の()のみ。

 無言。

 数秒黙ってみたが、耐え切れず。オレは半ば無意識的に口を開いていた。

 

「……こんにちは」

「「…………」」

 

 サササ、女児二人は檻の隅へと逃げていき、身を寄せ合ってオレを睨んだ。

 所謂(いわゆる)ド警戒。いや、オレの造語だから所謂(いわゆ)ってはないけれども。所謂(いわゆ)ってるという単語も存在しないけれども。

 ゲフン。

 知らない集落の知らない一軒家の知らない檻の中で、初対面の女児二人と3人っきり。酔って上手いこと機能してない気がする頭でこの状況のヤバさを再確認してから、よっこらせと背負っていたリュックサックを床に下ろした。

 

「オレは浮舟出(うきふねいずる)。酔っ払ってるけど立派な高校三年生。二人とも、名前は?」

「「…………」」

「ああ、突然怖いよね。言いたくなかったら全然言わなくて良いよ」

 

 所謂(いわゆる)ド警戒。そろそろ所謂(いわゆ)ってきただろうか。

 女児二人は依然オレを警戒していて、このままだと何をするにも不都合なのは火を見るよりも明らか。

 どうにかして、女児二人と仲良く──とまではいかなくても、両者の間にある溝くらいは埋めておきたい。

 なので。

 下ろしたリュックサックのチャックを開ける。

 

「ねぇ、二人とも」

「……菜々子(ななこ)

「えっ、……美々子(みみこ)

 

 ビビりながらも名乗ってくれた金髪の女児と、名乗った金髪の女児に驚いて慌てて続いた茶髪の女児。オレはその様子を見てうんうんと笑顔で頷いてから、リュックサックの中身──菓子パンを一つ手に取ってこう問い掛けた。

 

「……お腹空いてる?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ∪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ。じゃあ、美々子ちゃんと菜々子ちゃんはもう、数日もここにいるんだね」

「うん」

「こわかった」

 

 オレが檻にぶち込まれてから、どれくらいの時間が経過したのか。少なくとも、初対面の女児二人とこうして打ち解けることが出来るくらいの時間は、経過していた。

 妙な時間帯から始まる厄介な任務。

 この任務を受注するとなった時に、口頭で伝えられた任務内容からもう既にただならぬ雰囲気を感じ取っていたオレは、普段の任務の時よりも、多くの食料やら飲料──兎に角、困った時に助かりそうなもの全般をリュックサックに詰め込んで出発していたのだ。

 内訳(うちわけ)としては──菓子パンにおにぎり、サンドイッチに一本で満足するタイプのバープロテイン。ウェットティッシュにゴミ袋(エチケット袋)に水(チェイサー)。あと戦闘時のお酒の瓶数本。

 いやぁ、本当に助かった。

 そんなこんなで、腹ペコの女児二人──改め美々子ちゃんと菜々子ちゃんと仲良くなることに成功したオレは、二人からこの集落のことやらこの檻のことやらを檻に寄りかかりながら聞いているのだった。

 

「浮舟お兄ちゃんは、どうしてこんなところに?」

「えへへ」

「え?」

「ああいや、ごめん。ただ、お兄ちゃんって呼ばれるの嬉しくて」

 

 浮舟お兄ちゃん。神のような単語。

 一人っ子として今まで育ってきたオレに、お兄ちゃんはマジで効く。酔いが覚めた挙句ぶっ壊れた内臓も、年相応なレベルまで治ってしまいそうだ。

 浮舟お兄ちゃん。

 噛み締めるように、心の中で繰り返す。

 浮舟お兄ちゃん。

 

「任務で、ちょっとね」

「にんむ?」

「うん。この村の人からお願いされて、この村に来たってこと」

「なにをおねがいされたの?」

「えぇっと、呪霊って言って分かるかな? 多分二人も見たことあるんでしょ? オバケみたいなの」

「……見える」

「……うん、見たことある」

 

 途端に落ち込む二人。恐らく、見えることや呪術(二人はまだ無意識で使っているのだろうが)を使えることで、迫害されてきた過去があるようで。

 ええい、話を変えよう。

 

「オレもそういうのが見えるから、オバケが見えない村人達の代わりにオバケをやっつけにきたってわけ」

「オバケ、やっつけられるの?」

「勿論。オレ、メッチャ強いんだよ」

「めっちゃって、どのくらい?」

「どのくらい強いの?」

 

 左腕で力こぶを作って見せると、純粋な二人に質問を投げかけられる。キラキラと瞳を光らせる二人に、どう返したものかと首を捻って、名案。

 

「そうだなぁ。例えば、この木造の檻。欠片一つ落とさずに、ぐにゃりと曲げて穴を広げられるよ」

「それってすごいの?」

「壊せた方がすごいんじゃないの?」

 

 純粋故の、少々刺さる言葉。ここまで言われてじゃあオレ凄くないですと引き下がれるほど、オレは大人じゃあない。見せてあげようと胸を張り、立ち上がって檻を左手で掴んでみせた。

 

「いくよ?」

「「うん」」

「せいっ」

 

 ぐにゃあぁぁぁぁ。

 オレの頭より小さいくらいの大きさの網目で作られた木造の檻。そのうちの一本を無造作に掴み、呪力を流し、そして呪力で強化された身体で引っ張った。繊細な力加減と知識、それからオレの最強呪術センスは不可能を可能にし、檻はオレの意のままに形を変え、檻を掴んだまま後ろに下がるごとにパチンコ玉を発射するスリングの如く、くの字に曲がって伸びた。

 

「「おぉ〜」」

 

 二人からの惜しみない拍手を一心に浴びる。嬉しかったので、檻をまたぐにゃぐにゃと伸ばしてチューリップを折ってあげた。キャッキャと喜んでくれてほっこり。

 

「さて」

「「?」」

「ついでに、脱出しちゃおうか」

 

 脱出、もしくは逃亡。

 オレ一人ならば、適当に檻を壊してトンズラこくことなんて容易い。しかし、今は美々子ちゃんと菜々子ちゃんがいる。この二人を放ってどこかへは行けないし、行くつもりもない。

 だから、提案。

 こんなクソ集落逃げちゃわない? 

 

「あぁ、勿論。美々子ちゃんも菜々子ちゃんもこの村で生まれ育ったんだろうし、何か未練だとかが──」

「一緒にいく」

「うん、つれていって」

 

 言い終えるよりも先に、力強い返事。見ると、二人の目は少し恐れの色を秘めながらも決意に満ちていて、凛々しくこちらを見つめていた。

 笑って、順番に頭を撫でる。

 

「くすぐったい」

「はずかしい」

「ごめんごめん、同期によくやってたから、つい」

 

 同期によくやってたってなんだ? 

 

「……兎に角、分かった。一緒に行こう。まだ村人にはバレてないし、歩きながらこれからのことを話そうか」

 

 この家に入ってきた時にも思ったことだが、この家の家主らしき人はどこにもいない。今出かけているのか、元々いないのかは定かではないけれども、そのおかげでこうして家の中を自由に歩き回れるのだからありがたい話だ。

 歩く。長い廊下を、何回か曲がる。

 

「美々子ちゃんと菜々子ちゃんは、一時的に高専で保護という形になると思う。その後どうなるかはまだ分からないけれども、決して悪いようにはならないことは保証するよ。もし万が一、何か面倒なことになりそうなら、お兄ちゃんが身体を張って止めるから」

 

 自分を親指で指差し、キメ顔。しかし二人はぽかんと呆けている。

 

「……こうせんってなに?」

「ほしょうってなに?」

「本当にごめんね」

 

 二人がまだ女児だということをつい忘れて普段通り話してしまった。

 翻訳。

 

「これから二人を守ってくれる場所に行きます」

「「うん」」

「そこでしばらくは暮らせるけど、その後二人がずっとそこに居れるかは分かりません」

「「うん」」

「でも、何かあったらお兄ちゃんが守るので安心してね」

「「うん」」

 

 丁寧で分かりやすい言葉に言い換える。オレの言葉一つ一つに頷いて反応する二人に癒されつつ、歩幅を合わせて廊下を歩く。太陽はいつの間にか真上にまで来ているようだ。

 

「それで、ここからが少しヤバいんだけど」

「ヤバい?」

「ヤバいってなに?」

「あー。……えぇっと、感情が高ぶった時に言うんだよね。良い時にも悪い時にも使える魔法の言葉、かな。今の場合は悪い時」

「ふーん」

「そう。そういうこと! ──げふん。話を戻そうか。何が言いたいかって言うと、オレ達はどうにかしてここから車まで、村人にバレずに移動しなくちゃならないんだ。ヤバいっしょ」

「ヤバい」

「うん、ヤバい」

「そういうことそういうこと」

「……大変なの?」

「そりゃそうだよ。だってここは集落の一番奥にあって、車を停めてあるのはここから丁度真反対の場所だからね」

 

 隠れながらの移動になるから、結構時間かかっちゃうと思うよ。

 そんなオレの言葉を、いまいち納得出来ないのか揃って首を傾げる二人。

 

「「?」」

「うーん、どう言い換えたものか」

「ううん、お兄ちゃん。意味はわかるよ」

「うん、わかるよお兄ちゃん」

「え、分かるの? じゃあどうしてそんな納得行ってなさそうな顔するの?」

「だって、大人達に見つからないで移動するなんてかんたんじゃん」

「簡単? どうして」

「森の中を歩けばいいじゃん」

「……あーね」

 

 この家は集落の入口から一番離れた場所にある。

 この集落は、山中、生い茂る木々の中ぽっかりと開いた場所にある。

 つまりは回り道。

 急がば回れ。

 賢い子だね、君たちは。決してこんな、頭が全然働かない酔っ払いの高校生のようにはなっちゃいけないよ。

 

「二人とも冴えてるね。じゃあそれでいこうか」

 

 当初の予定ならば入ってきた玄関から出ようと思っていたが(今冷静になって考えるとリスク高過ぎるな)、森の中を通るならば話は変わってくる。この家のすぐ後ろはもう森なので、勝手口やら窓やらから好きに出てしまえば良いのだ。

 しかし玄関には一度だけ寄る。靴を回収しなければならないからだ。

 

「美々子ちゃんと菜々子ちゃんのサイズの靴は……無いな」

 

 下駄箱を勝手に開けて物色するが、目に入るのはどれも大人用の靴ばかり。

 

「ごめんね、二人とも。歩きづらいだろうけど、高専までの辛抱だから」

 

 結局、無いよりは良いだろうと二人には大人用の靴で我慢してもらうことに。オレも自分の靴を回収し、来た道を──来た廊下を戻る。

 それからまた廊下を進み、勝手口。ゆっくりとドアを開けて、顔だけ出して周りを確認。よし、見張りとかはいないっぽいな。

 

「二人とも、ここから靴に履き替えてね」

 

 外に出る。ここは家の陰で日差しは当たらないので、まだ幾分マシなのだろうが、それでも屋内よりも全然暑い。こまめに水分補給をしましょうと、ぶかぶかの靴でついてくるキュートな二人に声をかけつつ、歩き始める。

 

「……塀だ」

 

 オレ達3人の前に(そび)え立つ、立派な塀。家の周りを囲むようにしてオレ達の行く手を阻む塀は、オレの身長よりも大分高い。決して、オレの身長が低いわけではないというのは、予めここに明記しておく。だってオレ170cmあるし。

 

「どうしよう」

「どうするの?」

 

 美々子ちゃんと菜々子ちゃんが、不安気な顔でオレを見上げる。オレはその不安を吹き飛ばすように快活に笑ってみせた。

 

「だ〜いじょうぶ。跳びゃあいいのさ、跳びゃあ」

「「とびゃあ?」」

「跳び越えようってこと。じゃあ、どっちから行く?」

 

 どっちから。

 首を傾げる二人。その意味を聞き返すよりも先に、手を挙げたのは菜々子ちゃん。

 

「よし、じゃあ菜々子ちゃんから行こうか。抱っこしていい?」

「いいよ」

 

 了承を得てから、菜々子ちゃんを左手で抱き抱える。抱き抱えるって文字にすると変な感じだな。

 身体に、まだアルコール(呪力)が残っていることを確認し、少し膝を曲げてから、ジャンプ。

 

「わあっ」

 

 驚いた美々子ちゃんの声が下方から聞こえるほど跳び上がり、軽々と塀を越えて、着地。地面に靴が少し沈み込んだ。

 

「すごいすごい! もう一回っ! もう一回やりたいっ!」

「もう一回やったら更にもう一回やることになっちゃうから、また今度ね。今度は屋根まで跳んであげるよ」

「うんっ! 約束ね!」

「約束」

 

 大興奮の菜々子ちゃんに笑顔で答えてから、しゃがんで小指を結ぶ。頭を撫でてから立ち上がり、跳んでもう一度塀を跳び越えた。

 

「……楽しそうだった」

「ごめんごめん。さぁ、次は美々子ちゃんの番だよ。抱っこしていい?」

「……お兄ちゃんがしたいならいいよ」

 

 置いて行かれたことに少し拗ねているらしく、目を合わせてくれない美々子ちゃん。ごめんねと謝罪の言葉を入れてから、菜々子ちゃん同様抱き抱える。その際服をギュッとつままれたので、跳ぶのが少し怖いのだと把握。菜々子ちゃんの時よりも跳び越える高さを控えめに、着地の衝撃もほぼゼロに留めた。

 

「……どう?」

「……少し、たのしかった」

 

 思ったよりも怖くなかったらしく、ご満悦の美々子ちゃん。ゆっくり下ろしてから頭を撫でる。同期への頭撫でスキルが今活きていた。

 同期への頭撫でスキルってなんだ? 

 無事二人を集落の外まで連れ出すことに成功。あとは、集落の周りを沿うように森の中を歩いて、補助監督さんが待つ入口まで進むだけ。

 歩く。歩きながら、雑談。

 

「二人とも、ここから出たら何したい?」

「なにしたい、ってなに?」

「あー、えーっと……」

 

 この集落から出たことの無い二人は、外の娯楽なんて知らないのだろう。質問を間違えたなと心の中で反省しつつ、なるべく楽しい話題になるように努める。

 

「何でもやろう。美味しいお菓子を食べて、色んなところに出かけよう。高専には、二人をいじめる悪い大人はいないからね」

「おいしいお菓子……」

「おでかけ……」

 

 美々子ちゃんと菜々子ちゃんが、順番に呟く。

 

「……お兄ちゃんも一緒?」

 

 美々子ちゃんが問う。オレはすぐに答えた。

 

「勿論。どこでも案内するよ」

 

 答えを聞き、目を見開いて顔を合わせる二人。やったやったと両手を繋いで飛び跳ねている。良かった、これで嫌な顔されたらどうしようかと思ったよ。

 歩く。

 所々から木漏れる日の光に視界がチラつきながら──時折水分補給の時間を取りながら、極めて順調に歩を進める。

 

「…………」

「どうしたの? お兄ちゃん」

「お兄ちゃんどうしたの?」

 

 その途中。

 突然立ち止まったオレに、心配そうな声でそう問いかける二人。オレは振り返り、二人に目線を合わせてこう言った。

 

「後ろを向いて、耳を塞いで。ゆ〜っくり10秒数えてみようか」

 

 大丈夫。何にも無いよ。

 そう伝えると、二人は小刻みに何度も頷いて後ろを向いて耳を塞いだ。

 オレは振り返って前を向き、すぐさま左手で手印を結ぶ。本来ならば右手でやるらしいけど、オレ右手なくって(笑)。

 きりり。

 真面目モードに切り替えだ。

 

「──闇より出でて闇より黒く、その(けが)れを(みそ)(はら)え」

 

 〝(とばり)〟。

 あの五条ならもしかしたら降ろさなかったかもしれないが、オレはそこのところキチッとやるタイプ。あと、呪文格好良いし。

 辺りが暗くなる。

 〝帳〟が無事降り切った辺りで、背後の美々子ちゃんと菜々子ちゃんが数を数え始めた。

 

「「じゅーう」」

 

 よし、良い子だ。あと、耳塞いでいるのに声が合ってるのは流石だね。

 二人がキチンと言われた通りにしていることに安心して頷き、しゃがんで背負っていたリュックサックを地面に下ろす。

 

「「きゅーう」」

 

 チャックを開けて、中からお酒を取り出す。

 

「隠れてないで出てきなよ」

「「はーち」」

 

 オレの声に呼応したのか、それともたまたまか。木陰から全長4メートルはありそうな大蜘蛛が出てきた。8本ある脚は何故か人間の脚で構成されており、その脚の指は小指から薬指中指、順々に波打つように、トトトトと地面を叩いている。

 口元からはチキチキと不快な音を鳴らしている。

 コイツが、報告にあった二級呪霊か。

 

「「なーな」」

 

 チキチキチキチキ。

 右後方から同じような大蜘蛛がもう一体。

 

「「ろーく」」

 チキチキチキチキ。

 左後方から同じような大蜘蛛がもう一体。

 三体の大蜘蛛に囲まれてしまった。

 ……そう言えば、対象呪霊は複数体って言ってたな。

 

「「ごーお」」

 

 酒瓶の蓋を開け、呷る。嚥下すること5回。ぶっ倒れそうになるのを気合いでグッと耐えた。舌が嫌にスースーする。顔の表面が焼けるほど暑い。アルコールの嫌な味が喉から食道を通って、胃に流れていくのがクソみたいによく分かる。そのくせ口の中にはいつまでも嫌な味が残りやがる。吐き気を堪え、チカチカする視界で呪霊を睨む。

 

「「よーん」」

「……テメェ等、キッショイ見た目のクセに、美々子ちゃんと菜々子ちゃんの前に出てきてどうするつもりだったんだよおい」

 

 チキチキチキチキ。

 チキチキチキチキ。

 チキチキチキチキ。

 何か言っているのだろうが、意味なんて分かるわけがない。

 

「「さーん」」

「……ゆっくりとはいえ、10秒はちょっと短かったか? まあ良いか」

 

 今飲み干した酒瓶を逆さまに持ち、構える。

 

「「にーい」」

「動くんじゃねぇぞクソ蜘蛛共」

 

 膝を曲げて力を溜め、発散。立っていた地面が抉れる程の脚力で、大蜘蛛の懐に飛び込んだ。

 

「「いーち」」

「──爆速で祓ってやるからよォッ!!」

 

 

 

 

 

「「ぜろっ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ∪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……お兄ちゃん大丈夫?」

「……お兄ちゃん、ぐあい悪いの?」

「……大丈夫……、大丈夫。……ただ……ちょっと……っはぁ……休憩……しようかな……」

 

 10秒数えた美々子ちゃんと菜々子ちゃんが、ぶっ倒れているオレの顔を心配そうに覗き込んでくる。オレはそれに引き攣った笑顔で返してから、不足した酸素を取り戻すことに専念した。ゲロを吐いていないのが不思議なくらいの体調。このまま気持ち悪さに涙を流しながら眠ってしまいたい気分だが、オレには二人を安全な場所まで送り届けるという使命がある。寝返りをうち、ヘロヘロの身体で立ち上がった。

 

「……休憩終わり。いこうか」

「本当に大丈夫?」

「ヤバそう」

 

 心配してくれる美々子ちゃんと覚えた言葉を早速使ってくれる菜々子ちゃんに、こんな体調ながら思わず笑顔にさせてもらったところで、また進むことにした。

 先程まで呪霊がいた地面を歩いていく。あんなキショい呪霊を美々子ちゃんと菜々子ちゃんに見せるわけにはいかなかったので、何とか祓えて良かった。

 

「……あれ」

「見ちゃ駄目だよ」

「……あのグルグル」

「何も無いよ」

 

 二人が指差したのは、この森の中でも一際の存在感を誇る大木──その枝。そこにいくつもぶら下がる小さな塊。所々人間の部位がはみ出している。

 蚕のように。

 毛玉のように。

 枝から一本糸を垂らし、風に揺られているソレは恐らくあの大蜘蛛にやられた村人達だったものだろう。とてもじゃないが、あの大きさの塊に生きた人間が入っているとは思えなかった。

 だから、スルー。

 供養してあげたいが、オレは専門じゃない。補助監督さんに報告して、然るべき方法で弔ってもらおう。

 通り過ぎても尚あの塊を目で追う二人。オレは歩くスピードを少しだけ早めて、見るんじゃないと二人を急かした。

 森の中。

 日陰とはいえ、真夏も真夏。所々で水分補給(オレはチェイサー代わりでもある)を挟みながら、ようやく集落の入口に到着した。

 突然道路脇から出てきたオレに──あるいはオレの後ろを着いてきたボロボロの女児二人に──誰かと電話をしていた補助監督は、持っていた携帯を落としそうになるくらい驚いていた。

 

「う、浮舟さん!?」

「お疲れ様です。任務は無事終わりました」

「それは、はい。分かりました。ですが、えぇっと……。その子達は?」

「要救護者です。あと、この子達は()()()()の人間なので、高専で保護をお願いしたいのですが」

()()()()の……。成る程、把握しました」

「ありがとうございます。じゃあ、すぐ高専に戻りましょう」

「──1つ、問題が起こりまして」

 

 車のドアを開け、二人を後部座席に座らせてシートベルトを着用させていたオレの背中に、補助監督さんの不穏な言葉が。振り向いてどうしましたかと問うと、何やら言いづらそうにしている。

 

「……今の浮舟さんに、果たして伝えて良いことなのかどうか」

「伝えて大丈夫です。なんですか」

 

 オレの今の、死にそうな様相を見ての、躊躇いか。しかし、だからと言って聞かずに車に乗り込むことはオレには出来ない。

 

「……二年生の、灰原さんと七海さんが共同で任務に出ています」

「あー、はい。前、灰原からたしかそんなことを聞いたような。それがどうかしたんですか?」

「実は……」

 

 そこから続く補助監督さんの言葉に、目を見開く。どうかしたの? とオレの袖を引っ張る菜々子ちゃんに「ちょっとね」と曖昧な返事を返す。飲酒によって痛んでいる頭の中で状況整理してから。

 

「──すぐに向かって下さい」

 

 オレは、灰原と七海の()()に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 







浮舟出:任務先の集落で、村人達によって虐待されていた美々子と菜々子を保護。脳内に存在しない記憶が溢れ出したりはしなかったものの、美々子と菜々子のお兄ちゃんであろうと決意した。
高専に戻ったら同期になんて説明しようかと考えていた矢先に補助監督からとある連絡を受け、急いで現場に向かうことになった。
上層部の手が及んでいると思っていた任務が大したことなかったので、安心している。



枷場美々子:集落にて虐待を受けていた、黒髪の女の子。呪術師の才能がある。突然現れた優しいお兄ちゃんはお酒くさいけど、優しいから好き。



枷場菜々子:集落にて虐待を受けていた、金髪の女の子。呪術師の才能がある。突然現れた優しいお兄ちゃんはお酒くさいけど、抱っこしてくれるから好き。



補助監督:新人。山の中だが集落は開けている為、電波が通るらしい。






本来ならば一週間前には完成していたのですが、トチって全文を消し飛ばしてしまったので、怒りの再執筆と相成りました。そのせいで二週間ぶりの更新です本当に申し訳なく思っております。皆様いかがお過ごしでしょうか。
10000字をもう一度書き直すのは大変骨の折れる作業ではありましたが、それでも諦めずに完成させられたのはひとえに読者様の応援があったからだと思います。スゲーッマジで感謝!〜スーパーファイア〜って感じです。

誤字報告をしてくださる方、感想をくださる方、ここすきをしてくださる方、評価をしてくださる方、マジでどうもありがとうございます。おかげさまでウキウキで日々を生きていられます。
また、この作品を読んでくださっている方、本当にどうもありがとうございます。

無事書き上げた高揚感と感謝の念で、毎回後書きが長くなってしまいますね。重ね重ね、皆様本当にありがとうございます。素敵な週末をお過ごしください。
追記:村人が生きているので、タグに原作死亡キャラ生存を追加しました。作者はハーメルンにどんなタグがあるかとかよく知らないので、この展開ならこのタグ付けなよ!とかあったら教えてください。



最後に。
あと二、三話で、懐玉/玉折編終わります。
ではまた。

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