TS転生ドM強制逆転オレっ子魔法少女の日々   作:メガネズミ

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思ったよりも話が進みませんでしたね…申し訳ない…次回で終わると思います。多分。


逆転の魔法少女、旅行‼︎②

 

 

side こころ

 

目の前に居るのは、エミューの怪人。ふさふさだ。

そいつはオレを見てニヤニヤと笑っている。かく言うオレは、コイツに出された交渉…もとい脅迫に怯えていた。

 

『マッサージ』。これだけ聞いたのであれば、別にそこまで問題ではない気もする。まぁでもそういう本が増えたせいで割と如何わしい意味合いで捉えられる場合が増えたため、問題視されがちではある。

 

何がやばいのか。まず一つ目、今のオレは魔法少女に変身するためのアイテムをロッカーに入れており、即座に変身して戦えない。そのため、生身で対抗する事になる。二つ目。オレはくすぐったいのが非常に苦手だ。マッサージは一応リズにしてもらった事はあるが、1分と持たずギブアップだった。なので、オイルを使うガチなタイプのマッサージをするであろうコイツ相手ではどうなるか…‼︎

 

とまぁこんな感じでやばい。その上、オレがやられて人質に取られたらすみか達まで…‼︎そんな事を考えていると、サウナのせいもあってか背中をつつーっと冷や汗が流れていく。

 

「っ!」

 

「あら…?もしかして汗でくすぐったくなっちゃったの?」

 

「関係ないだろ!そんな事!」

 

「困ったわね…そんなに感度が高いとマッサージなんてとても…まぁやるんだけどね?アナタが乱れる姿を見るのも悪くないでしょうし。」

 

「……!」

 

「何?その目。もしかして…反抗する気?敬語を使いなさい?敬語を。」

 

「いっ…いや…!なんでも…ないです…!」

 

くそ…!オレはこんな奴の言うことなんて聞きたくないのに…!シチュエーションで見れば良いけれど、今回ばかりはまずい。変身出来ない以上、逆転が使えるからと言って解決する道が見えない。というか固有魔法は変身前でも使えるものの、オレの場合変身してからしか使ってないからどうなるのか分からない。

 

「…さて、そろそろお風呂に…って!アナタ!」

 

「ん?どうし…ました…?」

 

あれ?おかしいな。真っ直ぐ立ったはずなのに視界が揺れる。どうしたのだろう。上手く立てない…?一体なんで…

 

「のぼせてるじゃない!ほら!早く水で体を冷やして!倒れられたらマッサージ出来ないじゃない!」

 

「…あ…ぇ…?のぼせ…?」

 

そうか。そういえばここはサウナだ。コイツに怯えるあまり、周りのことを把握しきれていなかった。いつもは1分くらいしか入らないのに、すでに入って5分ほど。そりゃあのぼせる。視界がゆっくりと暗くなっていく。やばい。これ気を失うんじゃ…!

 

オレの予想は的中した。のぼせた勢いのまま、意識が闇に包まれていく。最後に感じたのは、ふさふさの羽の感触だった。やっぱりふさふさだったな。

 

「プリズムハートちゃん!」

 

 

side ミュー

 

ワタシはミュー。エミューの怪人、ミュー。今日はたまたまこの旅館にやって来ていたわ。普段は怪人ではなく人の姿を用いてマッサージ店を営んでいる。人の姿になる方法?ここだけの話、怪人にはそれぞれ人間の姿があるの。怪人が急に出て来たりするのは、人に紛れ込んで隠れている事があるから。けれどそういうタイプはかなり稀で、多くのものは人間体を嫌っているわ。

 

そもそもなぜ人間体があるのか。これは怪人がどう生み出されるかにも関係してくるけれど…今は秘密。言えることがあるとすれば、怪人が生み出される過程で犠牲になる人は存在しない事だけね。誰かを殺して怪人にしている訳でもなく、人を改造している訳でもない。詳しい事は内緒。

 

とにかく、今はこんなことを考えている場合ではない。一刻も早く処置をしないと、この子が危ない。魔法少女・プリズムハートちゃん。一目見た時に、すぐにマッサージをしてあげたくなった。想像してみて、この子がマッサージを受ける姿。きっと良い声で鳴くんでしょうね。あれだけの疲れが溜まっているのだもの。ワタシのマッサージはかなり効くはず。

 

あれだけ疲れを溜め込むような子。あのまま戦っていたら、いつかどうにかなってしまうでしょう。そうなる前に、ワタシが疲れをとってあげたい。善意での事だったんだけど…かなり警戒されちゃってるわね。まぁだからって辞めないんだけどね?

 

「…ふぅ。これで一旦はokね。」

 

処置は完璧。先ほどまでの顔色は嘘のように静かに眠っている。ここからどうしましょう…?マッサージを受けさせるにしても、ハートちゃんの仲間に見つからないように出口に行かなければいけない。

 

人間体で行けばワタシはバレないけど、ハートちゃんを隠す方法は…そういえば。確か聞いた話だと、この宿の周囲には怪人が他にもいるらしい。もしかしたら…居た!

 

「アナタには悪いけど…囮になってもらうわよ?」

 

隠れている怪人を無理矢理引きずり出し、入り口付近に向かって投げる。こう見えてもワタシは強いのだ。感知して無理矢理引きずり出す程度、造作もない。それに、あの怪人は一般客を狙っていた。自業自得だろう。

 

怪人が現れた事で、魔法少女が動き出す。なるべく人を巻き込まないようにするため、怪人を旅館の入り口に誘導しながら戦っている。あの調子なら、外に出してから撃破するのだろう。狙い通り。

 

「これで準備完了ね!さて、ワタシの部屋に…っと!」

 

急いでワタシの部屋に戻って、マッサージの準備を始める。プライベートではあるが疲れた人を見かけたら施術してあげることもあるため、専用の道具や折り畳み式のベッドは持ち運んでいる。ベッドは重い代わりに比較的コンパクトになっているので、ちょっと大きい荷物程度で済んでいる。

 

さて、準備は完了。ハートちゃんをベッドに寝かせて、軽く頭を撫でる。ハートちゃんは撫でられると気持ちよさそうに目を細めた後、「んぅ…」と声を出した。可愛いわねこの子。反応が飼い主に撫でられたペットのよう。もう少し眺めていたいけど…そろそろマッサージを始めないとね。顔を耳に近づけて、ふぅーっと息を吐く。

 

「ひゃわぁっ⁉︎」

 

どうやらちゃんと起きたようだ。可愛らしい悲鳴をあげた彼女は、こちらをキッと睨むと…少しして顔を不思議そうにしてこてんと首を傾げた。

 

「あれ…ここは?お姉さんは?」

 

そうだった。ワタシが人間体になれることを知らないのだった。すぐに怪人に戻れば、再びこちらを睨みつけてくる。だが、『交渉』を思い出したのか、すぐに睨むのをやめて謝ってくる。

 

「あの…ごめんなさい…!許してください…!」

 

「別にそれくらい良いわよ?それよりどう?身体は大丈夫?のぼせて倒れたから心配したのよ?」

 

「…ぁ…!そういえば…!身体は…大丈夫…です…!」

 

まだ怯えているようで、身体が震えている。後ろから抱きしめるようにゆっくりと包み込んであげれば、より震えは激しくなる。さながら、天敵に捉えられた獲物のよう。

 

さて、こんな事をして遊んでいる場合ではない。早くマッサージをしないと、ハートちゃんの仲間が来てしまう。

 

「そろそろ始めようかしら?マッサージ…」

 

「…っ!」

 

「そんなに怯えなくたって…まぁ良いわ。その怯えも含めて、ワタシのマッサージで蕩かしてアゲル…‼︎」

 

 

side リズ

 

…どうしたら良いだろうか?

こころがピンチ!ではあるのだが、今回の怪人が言っている『疲れ』というのは本当だ。普通魔法少女はあそこまで連戦はしない。誰かの危機を知ったらすぐに助けに行くこころだから、ここまでの状態になっている。

 

放置すれば正直良くないものだったからありがたくはあるのだが…あの怪人を信じ切っても良いものか。まぁ何かあったら僕が瞬間移動して倒せば良いか。

 

そんな楽観視をしていたからだろうか。いや、逆だ。普段以上に気を張っていた僕は、映像を撮るのを忘れていて…今回の件が終わった後にこころやなぎの達にしこたま怒られるのだった。

 

確かにこういう機会またと無いけどさぁ…仕方なく無いか?




毎日投稿だけはどうしても続けたいんです…!
最近文字数が少ないですが、どうかよろしくお願いします‼︎

モチベup&番外編用?人気度アンケート  どの魔法少女が好き⁉︎

  • 桃井こころ/プリズムハート
  • 青木すみか/ブライトダイヤ
  • 藤原なぎの/グリッドスペード
  • 緑谷よつは/シャイニークローバー
  • 白銀あかり/レイスターレット
  • リズ/プリズムイクリール
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