TS転生ドM強制逆転オレっ子魔法少女の日々   作:メガネズミ

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不定期更新ですが、なるべく毎日更新出来るよう頑張っていきたいです。後は感想でルビの振り方を教えて下さった方。ありがとうございます。せっかくでしたが、上にルビを出したいタイプなので恐らくこれからもこっちの振り方をするかと。


鎧の魔法少女、覚醒‼︎

 

 

私が家に帰った後。アリ怪人の軍団が居たことをニュースで知った。私の妖精のライはとても過保護で、私が無事だと知ると泣き出してしまい、泣き止ませるのにとても時間がかかった。どっちが親なんだか。

 

テレビにはどんな攻撃を受けようとも、何度も何度も立ち上がり、最後には逆転してみせたこころが映っていた。

 

 

私には分からなかった。咄嗟に庇ってしまうのは仕方ないにしても、分かっていて自分から飛び込んでいくのは訳が違う。何故彼女はそんなことが出来るのだろう?

 

「いやー今日も強かったですねぇ、プリズムハートは。」

「そうですねぇ…どんな状況でも諦めない心の強さ、自分を信じる事が出来ているからこその強さなんでしょうねぇ。」

 

悩み続ける私の耳に、ふと聞こえたテレビのコメンテーターの言葉が妙に耳に残った。

 

「ねぇ、ライ。」

 

「すみか〜?どうしたの〜?」

 

「自分を信じるって…どういう事なのかな?」

 

 

 

 

 

 

翌日。元気に学校に登校して来たこころに、私は少し驚きつつも、昨日のことを謝った。嘘をついて逃げようとしてしまった事。結果として危険な目に遭わせてしまった事。彼女は私が無事だったから結果オーライだなんて言ってくれたけど、そんな筈はない。

 

それに、昨日傷は治ったとか言ってた癖に。TVで見た彼女はアリーズに羽交締めにされ、執拗に傷口を狙われていた。その事についても指摘すると、知らんぷりをするかのように彼女へ明後日の方向を向き、誤魔化すように口笛を吹き出した。今どきそんな誤魔化し方をする人なんて居ないでしょ!バレバレだよ‼︎と突っ込めば、笑いながら誤魔化し続けていた。

 

私が自分を責めないようにしてくれているのだろう。

傷を負ったのも、大軍と戦わなきゃいけないのも。どっちも私のせいだった。いや、やめよう。本人がなかった事にしようとしてくれているのに、わざわざ自分から苦しもうとしなくたっていい。

 

「ありがとう、こころ。」

 

「ん?どうした?そんな改まって。」

 

「なんでもない。ただ…お礼を言いたくて。」

 

「……そっか!じゃあありがたく貰っとく!」

 

私からすれば長く続いていた、一方的な喧嘩?もこれでおしまい。もう彼女を避ける必要もない。そう思うと、自然と笑みが溢れた。急にクスッと笑った私に少し驚いた彼女だったが、きっと意図を理解したのだろう。特に触れることもなく、オープンしたお菓子店の話を始めるのだった。

 

「〜でな?このぷがまた格別で…」

 

「ねぇ、こころ。」

 

「なんだ?」

 

「あなたはどうして、そんなに自分を信じていられるの?」

 

「どうしてって言われても…うーん?

 

オレとしてはなんとなく信じてたんだけど…理由をつけるとするなら、信じた方が良い事があるからかな?」

 

「良い事がある?」

 

「おう!自分を信じてればなんだって出来るし、結果的に出来なくたって挑戦は出来るだろ?」

 

成程…?なんとなくだが、少し分かったような気がする。今の私に必要な事。出来るかどうか分からない事に、挑戦する事。そうと決まれば…!

 

「ねぇ、こころ!」

 

「?」

 

「特訓に付き合ってくれない?」

 

「良いぞ‼︎」

特訓で…私の(アルマ)を使いこなす‼︎

 

 

 

 

 

 

私の名前はライ。すみかのパートナー妖精。

周りの妖精からは過保護だって言われるほど、すみかを戦わせたくない。血を見るのが嫌だ。傷を見るのが嫌だ。あの子が…傷つくのが嫌だ。

 

けれど、彼女は今戦おうとしている。友人と特訓までして、自分の固有魔法をものにしようと。私にはどうしたら良いのか分からなかった。彼女を応援すべきなのか、引き止めるべきなのか。そうやってフラフラふよふよとあたりに漂っていると、声が掛かる。聞き慣れた声だ。


「やぁ、ライ。今日は散歩かい?インドア派の君が珍しいこともあるもんじゃないか。」

 

リズだ。桃井 こころ/魔法少女•プリズムハートのパートナー妖精であり、私の幼馴染。

 

「それは…その〜」

 

「ふむ、なんとなく分かったぞ?

今頃彼女達は特訓している頃だろう?なら…

ライ。君はすみかが戦うのが嫌なんだろう?」

 

図星だった。ドンピシャを当てられて少し驚いてしまう。

 

「そう…なのよ〜。

私としては、戦って欲しくはないんだけど〜。」

 

「ふむ。けれど応援したい気持ちもある…か。

そうだね、分かるとも。相反する二つの感情。どちらを優先すべきか悩むのは仕方のない事だ。

 

そうだなぁ…こう言う時は、本人の気持ちを認めてあげたら良いんじゃないか?」

 

「認める〜?」

 

「そう、認める。

君も聞かれたんだろう?自分を信じるにはどうしたら良いかって。

 

人にもよるけど、すみかは誰かに信じてもらえれば、自分の事も信じられるタイプだと思うよ?」

 

「誰かに〜?」

 

「ああ、例えば君とかにね。

今の君はすみかを心配するあまり、すみかの事を信じきれないでいる。それじゃあいつまで経っても彼女は自分を信じる事が出来ないだろうね。」

 

「私が〜?本当に〜?」

 

驚いた。まさか過保護な自分のせいであの子が力を発揮しきれなかっただなんて。けど、同時に少しムカつきもする。そんな事を言っているリズだが、当の本人はパートナーのこころがどれだけ傷ついてもいつも別の場所にいてすぐに傷を治そうとしない。ついつい、そこまでするのはどうなんだつっかかってみると。思いもよらぬ答えが帰ってきた。

 

「そりゃあ、彼女を信じているし。

僕は彼女に信じられている。僕にしか出来ない事をするために、いつもは離れた場所に居るけれど。心はいつも繋がっているんだよ。」

 

そうは言うけど…と言いかけて、リズの体が震えているのが分かった。血が出そうなほど拳を握りしめて、自分に言い聞かせるようにそう言っていた。リズだって辛いのだ。自分にしか出来ない事をこなすためには、傷つくこころを無視してでもやり遂げなければいけない。それがどれだけ辛いことか。それに比べれば、自分はどうって事はない。

 

「リズ、ありがとう〜!

おかげでどうしたらいいか分かったわ〜!」

 

「それは良かった。なら早く彼女の元へ行ってあげるといい。ちょうど特訓も終わった頃だろうし、ちょうど良いはずだ。」

 

言われた通り、すみかの元へ急ぐ。彼女が戦う覚悟を決めたのだ。なら私はそれを間近で応援する!引きこもって隠れているのは、私が彼女を信じているとは言えないのだから。

 

 

すみかのパートナー妖精のライは急ぐ。しかしながら直前まで話していたリズが、まさか自分がいい事を言ってる事によって感極まって震えていただなどと。離れてやっている事がただの動画撮影でしかない事など、知る由も無いのであった。

 

 

 

「すごいもんだな!すみか!

こっちの攻撃がほとんど効かないなんて!」

 

「そうね。これが鎧の力…けれど、まだ足りない気がするの…!」

 

特訓を始めてある程度時間がたった。おかげで能力は発動出来るようになったけど、まだ少し足りない。後少し。ほんの一つのピースが嵌れば完璧になると直感的に理解している。けれど、そのピースが浮かばない。

 

行き詰まった気持ちをどうにかしようと、休憩を申し出ようとすると。今最も聞きたくない高笑いが聞こえてきた。

 

「そろそろォ…待ちくたびれたぞ‼︎魔法少女共ォ‼︎」

 

棘の怪人、トゲハーン。この前はこころのお腹に穴を空けるという重傷を負わせ、回復した後にこころと強くなった私と戦うと言っていたやつだ。

 

「待て!まだすみかは戦える状態じゃない!オレが相手だ‼︎」

 

「ふむ…良いだろう!貴様はメインディッシュにとっておきたかったが…先に喰らい尽くしてやろう‼︎」

 

まだ戦えない私に変わり、こころが前に出る。無茶だ。あいつはこころの戦闘スタイルと相性が悪い。そう思っていると、こころが私を見て言った。大丈夫、任せろ!と。

 

 

 

「ぅ…ぐ!痛…ぅ…‼︎」

 

「どうだ俺様の棘はァ!前回は不意打ちみてェなもんだったが…今日は違うぜェ!?」

 

「確かに…効くなぁ…‼︎」

 

「そらそらァ!防げば防ぐほど傷を負っていくぞォ‼︎」

 

「っ!…くぅ!うああああああ‼︎」

 

やっぱり無茶だ。このままじゃ前回と同じようにこころがやられてしまう。何度も奴の攻撃を防いだ両手足は、刺し傷と切り傷でいっぱいだ。ボロボロになった手袋に血が滲んでいる。早く助けに行かないと!けど今の私じゃ足手纏いになるだけ!一体どうしたら…

 

「そろそろ終わらせるぞォ‼︎

俺様の究極技ァ!鯖折りの体勢で相手に棘を押し付け串刺しにする技よォ‼︎」

 

「なっ…!?それは…‼︎(どれだけ痛くて気持ちよくなれるんだ…!?)」

 

「今更怯えても無駄だァ!カタカタと震えたまま串刺しになるといいィ‼︎」

 

「くっ…‼︎(さぁ来い!めちゃくちゃ痛いの‼︎)」

 

「…っ!こころぉ!!」

        

棘怪人の究極技が、 魔法少女 (バッチコイなドM)に炸裂するという所で…乱入者が現れる。

 

「そこまでよ〜〜!!!」

 

…ライ!?なんでここに‼︎

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…ごめんなさい〜!すみか〜‼︎」

 

「えぇ…!?いきなり来て急に何を…?」

 

「謝りたくて〜!私は今まであなたを信じきれていなかった!それは正しい事じゃない‼︎過保護になるあまりあなたの可能性をも封じてしまっていた!だから!

 

私はあなたを信じる‼︎

思いの限り、戦ってきて‼︎

 

私は側で、見守ってるから〜‼︎」

 

「…分かった!行ってきます!ライ‼︎」

 

足りなかったパズルのピース。それはライからの信頼と、それを理解できた私自身。それが嵌って完成した今…私の鎧は、無敵だ。

 

 

「雰囲気に呑まれて技を止めちまってたがァ…まぁ仮に当たってたら終わりだったろう。コイツとの勝負は俺様の勝ちだ。次はテメェだぜェ?」

 

「むっ…!別にオレはさっきのを喰らっても負けはしなかったけどなー!?まぁ、すみかがやるって言うならオレは下がろうかな。」

 

「ありがとう、こころ。そして、トゲハーン。

結果的にみれば、私はあなたのおかげでここまで強くなれた。今度は…私から返す番!私はすみか。

青木すみか。魔法少女・ブライトダイヤ‼︎」

 

「…フン!なんの事だか。俺様は強者と正面から戦うのが好きなだけだ‼︎俺様の名はトゲハーン。トゲハムシ怪人・トゲハーン様だ‼︎」

 

「いざ」

「尋常に」

「「勝負‼︎」」

 

…オレ置いてきぼりかよ!まぁ良いけどさ?

 

 

「さァいくぞォ‼︎この俺様の大棘を!あのプリズムハートにすら風穴を空けたこの貫通力を…とくと見やがれェ‼︎」

 

確かに脅威なのだろう。私を庇ったとはいえ、実際に貫通して見せたその威力は本物だ。私が相手でなければ、だが。

 

「なにィッ!?弾かれたァ!?この俺様の棘がだとォ!?」

 

私はの魔法少女。完成したその魔法は…あらゆる攻撃を通さない、見えない鎧を纏う力。さらに守ってばかりではない。硬い鎧は、より強力な攻撃にも…転じる‼︎

 

「ごほォ!?ォォォォ…!!俺様の棘ガードが…通用しない…‼︎」

 

「こころがあなたに相性が悪いように、あなたも私には相性が悪いようね。」

 

「まだだァ‼︎こうなれば究極技で‼︎」

 

「えぇ、良いわよ。受けてあげる。」

 

「言ったな貴様ァ‼︎喰らえ…俺様の究極…ぐゥおォ‼︎」

 

「あら?一気に圧力をかけたせいで全身の棘が折れてしまったわね。これじゃもうトゲナシトゲハムシ…トゲハーンとは呼べないわね?」

 

「貴様ッ‼︎」

 

「そう心配しないで。自然にはトゲナシトゲハムシにもトゲがある、トゲアリトゲナシトゲハムシがいるのよ?あなただっていずれは元に戻るわよ。」

 

「そうか…?ならまァ…」

 

「まぁ…あなたはここで終わりだけどね‼︎

必殺技をくらいなさい!『ブライトダイヤ・スプラッシュ』!」

 

「ぐゥッ‼︎ブライトォ…ダイヤァァ!!!」

 

初めて魔法少女としての名で呼ばれた気がする。断末魔がそれなのは、ちょっと複雑ではあるけども。

 

「やったな!すみか‼︎」

「やったわね〜すみか〜‼︎」

 

まぁ敵も倒せたし。私も強くなったし。一見落着という事で。

 

 

 

 

 

「まさかすみかの魔法があんなに強いものだったなんてなぁ?」

 

「驚いたかい?こころ。一応ライ経由でのアドバイスはしておいたけど?」

 

「助かったぜリズ!まぁ痛いのを喰らえなかったのは残念だったけど…」

 

「まぁまぁ、彼女が覚醒しただけ良かったろう?そうそう、君がしきりに言ってたお菓子店の限定商品、買っといたぞ?1日3個限定のプレミアムロールケーキ。2つ。」

 

「3つじゃなくて2つ?開店時に並んでたって聞いたけど?」

 

「それがねぇ、どこぞのお金持ちが毎日一個だけは予約してるらしいんだ。普通は予約できないのにされてるらしいからね、さぞ大金持ちなんだろうね。」

 

「ふーん。まぁいっか。早く食べようぜ?」

 

「そうだね。じゃあ…」

 

「「いただきまーす‼︎」」




フラグはとりあえずで立てておく派です。

モチベup&番外編用?人気度アンケート  どの魔法少女が好き⁉︎

  • 桃井こころ/プリズムハート
  • 青木すみか/ブライトダイヤ
  • 藤原なぎの/グリッドスペード
  • 緑谷よつは/シャイニークローバー
  • 白銀あかり/レイスターレット
  • リズ/プリズムイクリール
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