TS転生ドM強制逆転オレっ子魔法少女の日々   作:メガネズミ

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特訓回に見せかけた情報ごった煮回です。


逆転の魔法少女、特訓‼︎①

 

side こころ

 

このままじゃダメだ‼︎昨日の戦いで、痛いほど痛感した。戦闘において勘が鈍っている。前は魔法少女の数も少なくオレが戦う機会も多かったが、最近は減りつつある。しかも獣化という強化形態を手にしたことで、戦闘が簡単に終わってしまう時もあるのだ。

 

昔だったら強敵がいても何とか喰らい付いて最後には逆転という流れが出来てはいたが、最近はどうも上手くいかない。逆転し切る前に手助けが入るか、そもそも圧勝出来るほどの相手かの二つばかりだった。

 

そういうわけで、何とか特訓が出来ないかな…?と考えているのである。リズに対して組み手をしてもらっても良いが、そこまでサイズの大きくないリズでは模擬戦相手にはふさわしくない。

 

いつも戦っている敵を考えれば、サイズ感が合わなさすぎて逆効果かもしれない。どうしたものか…と考えていると、どこかで見たことのある奴に出会った。確か…

 

「組織の博士‼︎」

 

「デュフフフフフ!!!!!

推しに覚えていただけているのは嬉しいですなぁ!」

 

そりゃあ忘れる訳が無い。あれだけぐちゃぐちゃにされた相手だ。あの時の事を思い出して、身体がビクッと震えた。

 

「おや…どうやら怯えているご様子…

天下のプリズムハートちゃんが高々人間相手に怯えるなんてねぇ…?」

 

「う…うるさい!大体あんな酷い事をしたお前を怖がらない訳ないだろ‼︎」

 

うねうねと指を動かすこいつを見ると、本当にあの時の感触が蘇ってきそうで恐ろしい。

 

「さて、冗談は程々に。今日はプリズムハートちゃんに話があって来たのですぞ?」

 

「…話って何だ!」

 

「そう噛みつかない…

まぁ…恐怖を誤魔化すためにあえて強気な態度を取るその姿は非常に愛らしいものですが…今は置いておきましょうか。

 

話というのは他でも無い、特訓を手伝ってあげようかと。」

 

は?何を言っているんだこいつは。そもそもなぜ特訓について知っている?もしかしたらオレがどこかで言っていたかもしれないが、それを知る術がこいつにあるとは思えない。

 

「不思議そうな顔ですなぁ?簡単な事ですぞ?拙者は独り言を聞いただけ。プリズムハートちゃんは独り言には気をつけた方が良いですぞ?割とポロポロ溢しているので丸わかりでしたからなぁ…」

 

「…マジか⁉︎今度から気をつけないと…ってそうじゃない‼︎何でこっちに協力しようとしてるんだ⁉︎罠じゃないのか⁉︎」

 

独り言については直すとしても、そもそもなぜ協力するとか言い出したのか。信じろと言われても、正直罠としか思えない。

 

「デュフフフフフフフフ!!!!!

確かに信用できないのも無理は無いですなぁ?

 

では…少し情報をお伝えしますかな。

拙者たち組織の中でも、博士と呼ばれるものは複数おりますぞ。拙者の推しはプリズムハートちゃん。それぞれ、ブライトダイヤにもグリッドスペードにも、シャイニークローバーにも彼女たちが推しの博士が居るのですぞ。ここで重要なのは、拙者たちが生み出す怪人は協力して生み出すのではなく、個人個人で生み出している事ですな。

 

それゆえ、ある程度怪人のコンセプトが違うのですな。ちなみに最初期からいるのが拙者ですぞ?カミキリムシの怪人、カミキリンを生み出したのも拙者。この前の水牛の怪人を生み出したのも拙者なのですぞ?」

 

 

情報が多すぎて頭が混乱する。とりあえず言いたいことが一つ。

 

「あれお前のだったのか!通りでめちゃくちゃ痛いわけだ!どうせお前のコンセプトとやらはあれだろ!筋肉ムキムキでパワーのある怪人ばっかなんだろ‼︎」

 

「そうですな!プリズムハートちゃんが苦痛に顔を歪める姿が見たくてあの手の怪人を生み出しております故…

 

あぁもちろん、他の魔法少女に狩られる事が無いように出現タイミングは考えておりますぞ?すでにプリズムハートちゃんが戦っている時には決して出しておりませんからなぁ…他の博士達はそう言ったこだわりがないので出現タイミングは適当ですがな!」

 

なるほど。やはりこいつが原因だったか。まぁ、あの手の怪人が他の魔法少女を傷つけずに済んでいるのは良いが…

 

ちなみにオレ的に1番好きな戦闘は肉弾戦だ。ボッコボコにされている時が1番気持ちいい。鋭い拳や蹴りが突き刺さる感覚と、可愛らしい魔法少女をぶちのめす筋骨隆々の化け物というシチュエーションはかなり刺さる。地面を転がされてることで汚れたり、ボロボロになったりするのが特に好きなシチュエーションという事もあって、正直こいつの生み出す怪人ののようなタイプが1番好きだ。弱点さえ分かれば倒し切れるのも含めてだが。

 

後は、比較的周りに被害を与えにくい部分もある。この前は大橋をぶっ壊してはしまったが、他に人が襲われたりとかはなかった。この手のタイプがそういう事を考えなくて良い分、楽なのだ。

 

「じゃあお前…何でこっちが不利な時に襲わせないんだ?敵だろ?」

 

こちらの動向をある程度把握しているのであれば、そう言ったことも可能なはずだ。

 

「それはあり得ませんな!こちらにもある程度は事情はあるものですし…何より…推しが苦しむ姿は好きですが、負ける姿が好きなわけではないですからなぁ‼︎」

 

「うーわ…!オレが逆転しすぎたせいで拗らせちゃったりしたか…?」

 

「最初の頃は簡単に叩き潰してしまえば良いと荒んでいた拙者の心を癒し、鷲掴みにしてくれた魔法少女!どんな相手であろうと決して諦めずに立ち向かうその姿!しかしながら、何も無敵というわけでもなくしっかりと苦しみ、痛がり、怯えるというギャップもまた最高ですからなぁ‼︎」

 

「手遅れか…」

 

どうやらこいつもオレに脳を焼かれた一人らしい。

またオレ何かやっちゃいましたか?

まぁやっちゃったからこうなってるんだけどな。

 

「…にしてもだ。だからってオレに協力する理由にはならないだろ?」

 

「おっと。肝心な事を言い忘れていましたな。

 

これはあまり知られたくない情報なのでオフレコでお願いしますぞ?出来ればそう、耳を近づけて…」

 

「変なことはするなよ…?」

 

恐る恐る耳を近づけてこいつの言葉を待つ。次の瞬間、思っても見なかった言葉がこいつの口から飛び出した。

 

「拙者達…だってやりたくはないのです…!

怪人を生み出し、襲わせるなど…‼︎

このような行為をするのは、不本意なのですぞ…‼︎」

 

「なっ…⁉︎」

 

今何と言った。こいつは…怪人を生み出したくないと⁉︎正直度肝を抜かれたが、少しずつ理解出来てきた。なるほど。あまり詳しくは分からないが、これは秘密にしておいた方がいい話だろう。

 

「拙者達の上にいる存在。その者の命を受けて拙者達は怪人を生み出しているだけ。不本意ですがな…‼︎

握られているのは命だけでは無いのです。それはこの世界に関しても…おっと。流石に喋りすぎましたな。推し相手とはいえ、気を抜きすぎたようですな。」

 

「…今の話。内緒にしとくよ。」

 

「良いのですかな?周囲に伝えてしまっても…」

 

「それじゃあ、お前達がやってきた事が全部無駄になるかもしれないだろ?それじゃダメだ。ここからはオレの勝手な予想だけど…

 

いつかは、皆がわかる日が来るんだろ?」

 

「…っ!えぇ、そうですな。」

 

「じゃあそれまでお預けでいいや。後さ、そっちがそこまで信頼してくれたんだし…特訓、協力してくれないか?」

 

 

side 博士

 

…何という少女でしょうなぁ。こちらが嘘をついているかもしれないと言うのに、疑おうともしない。おそらく拙者の目を見て、本気だと言うことを理解したのでしょう。それでも敵の言う事を信じられるのは凄い事ですな。

 

その上、こちらに信頼に応えるべく特訓を手伝っても良いとまで言ってくれている。

 

やはり、拙者の目に狂いは無かった。いきなりよく分からない上位存在に命を握られ、人を傷付ける怪物を生み出すように強要された事で荒みきっていた拙者の心を取り戻してくれたあの姿は、今も変わらずそこにある。

 

怪人は、人を襲いはすれど殺さない。襲われた者達は、魔法を持ってしてとある場所に閉じ込められている。死にはしないが、自由を奪われて生かされている状態なのですな。だからと言って、それを為したのが拙者の生み出した怪人が襲ったという事実には、到底耐えられそうも無かったのですぞ。

 

その上、対抗手段である戦力は年端もいかぬ少女達。皮肉にも能力の高かった拙者が生み出す怪人達は、戦闘に慣れていない彼女達を次々と倒し、攫っていった。襲われた人々と同じように。

 

気が狂いそうだったのですなぁ。あのままではいつか壊れていた。ですが、それを止める魔法少女が現れてくれた。どこまで傷付こうとも、普通の魔法少女が諦める状況でも諦めずに戦い抜き、そして勝つ。

 

本当に救われたのですな。あの姿に。ついでに性癖もブチ曲げられましたがな‼︎目の前の少女にそれを伝えるわけにもいかないので、さも最初からロリコンだったかのようにしておりますが‼︎あんな歪んだ癖を植え付けたのは、間違いなく彼女なのですぞ‼︎おかげで苦しかっただけのこの生活にも、救いが生まれたので結果はオーライですがな。

 

さて、特訓の手伝いをしないとですな。信頼には信頼で応えなければ。隣で考え込んでいるプリズムハートちゃんを連れて、特訓場所に向かう拙者なのでありました。




色々情報を出した回になりましたね…

モチベup&番外編用?人気度アンケート  どの魔法少女が好き⁉︎

  • 桃井こころ/プリズムハート
  • 青木すみか/ブライトダイヤ
  • 藤原なぎの/グリッドスペード
  • 緑谷よつは/シャイニークローバー
  • 白銀あかり/レイスターレット
  • リズ/プリズムイクリール
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