side こころ
基地に着くと、すぐに手錠をかけられた。
いい感じの疲労感が身体を襲う。思わず立っていられなくなり、へたり込んでしまう。正直これくらいが1番好きかも…じゃなかった‼︎
「なに…するんだ…‼︎やっぱり騙したのか…⁉︎」
「えぇ…‼︎この程度の嘘に引っかかるとは実に単純…‼︎流石は世界一チョロい魔法少女ですなぁ?
…とまぁ冗談はさておき、それは修行用のアイテムですぞ。その状態で変身すれば、普段戦っている状態と同じくらいになるかと。」
…本当だろうか?まぁ変身しないと立てもしないからなるしかないのだが。
「おぉ…‼︎確かに…いつも通りだ‼︎
傷がない時は確かにこんな感じだな‼︎」
「そうでしょうそうでしょう!じっくりと動画を確認して観察しきった拙者のイメージが間違うはずが無いのですぞ!」
確かに、ある程度疲労した状態で特訓する事で実戦にてより効果を発揮できるだろう。博士に連れられ、闘技場のような場所へ向かう。ここで特訓をするのだろう。
「さて、特訓とは言ったものの…何するんだ?」
「まずはそうですな、肩慣らしに彼と相手していただきましょうか?」
そう言って博士が呼んできた怪人には、「1」の文字が刻印されている。見た感じは普通の人間が黒タイツを着ているような感じだが、明らかに気配が異質な事を見ると怪人のようだ。
「彼はクロカタゾウムシの怪人ですぞ。今回戦っていただく中で最弱の怪人ですな。故に「1」。レベル1といったところですな。まぁ一応言っておきますが、今回戦っていただく怪人は全員クロカタゾウムシの怪人ですので。硬い事が取り柄のこの怪人であれば、特訓相手にはちょうど良いかと。」
「なるほどな‼︎じゃあまずは…こっちから行くぜ‼︎」
まずはいつも通りだ。牽制の光弾を放つが、全く効いていない。やはり接近戦が必要か。近づいて拳を繰り出せば、硬い外皮で受けられる。
「かったぁ⁉︎何だこの硬さ⁉︎」
「そうでしょう?あのブライトダイヤほどではありませぬが…相当硬くしたつもりですぞ‼︎あぁそういえば言ってなかったですが…ちゃんと反撃もしてくるので悪しからず‼︎」
「えっ?何それ聞いてな…げほっ⁉︎」
「おやこれは失敬。」
油断していたせいか、怪人の正拳突きが急所にクリーンヒットしてしまった。硬い拳から繰り出される一撃は、正確にオレの芯を捉えている。正直かなり効いた。
「…っぐ…⁉︎こ…これでレベル1…⁉︎」
「あぁちなみに、レベルは10段階あるのでご安心を。」
「…マジか⁉︎これは全力で行かないとまずいな…‼︎」
「当然ですとも‼︎全力を引き出せないようでは特訓とは呼べませんからなぁ‼︎」
side 博士
今回の怪人はサンドバッグ用の怪人ですな。スパーリングも出来るようにと格闘技は使えるようにしておきましたが…まさかあんな形で攻撃が決まるとは。やはりプリズムハートちゃんを揶揄うのは最高ですな‼︎
現時点でも相当良い写真が撮れてますからなぁ‼︎全く想像だにしてなかった相手に殴られた事で困惑しつつも、遅いくる不快感と痛みに耐えようとする顔は中々のもの。イラストにするとしたら、目に横線が引かれたようなイメージでしょうかな?あの困惑したような顔がかなり癖に刺さるのですぞ…
それにしても、やはりレベル1でこの強さはやり過ぎた気がしないでも無いですな。隙だらけとはいえ、急所を突かれただけであそこまでプリズムハートちゃんが弱るとは。調整を失敗した可能性はかなりありますな。
あれ以降は油断もせず、続く2体目3体目は何なく撃破。4体目を追い詰め、5体目に差し掛かろうと言うところで悪あがきとばかりに怪人の繰り出した拳がクロスカウンターのような形でプリズムハートちゃんに突き刺さり、同時に倒れ伏しましたな。怪人の方はすでに起き上がることは無いでしょうが、プリズムハートちゃんは違うかと。
「おやおや…まだレベル4までしか倒していないのにお昼寝とは随分とサボるのが好きなご様子で…」
「はぁっ…!はぁっ…!ぐぅっ…⁉︎まだ…まだぁ…‼︎」
少し挑発してみれば、あれほど苦しそうに倒れていたのにも関わらず、ヨロヨロと起き上がってきましたな。流石プリズムハートちゃんですぞ‼︎
「そろそろ…獣化で…っ⁉︎」
「あぁ言い忘れておりましたな?今回の手錠による疲労の感覚ですが…あの状態になると感覚が鋭敏になるせいか、ろくに動けもしなくなるかと」
「…先に…言えよぉ…‼︎」
安易な強化に頼ろうとした罰ですな。這いつくばって息を荒くするプリズムハートちゃんは、今にも気絶しそうな程疲れているご様子。そこに近づいていくのは、5体目の怪人。
「もう一つ言い忘れておりましたな?そのまま変身したままだと…狙われますぞ?」
「何…が…っ⁉︎
ぅあ…‼︎ぐぅううううう!!!!!」
何とは、もちろんその弱点の事ですぞ?這いつくばったままがっしりと尻尾を握られたプリズムハートちゃんは苦痛に顔を歪める。必死に耐えようと拳を握ってはいるが、無意味でしょうなぁ。何せ今回の怪人は尻尾に対しては強く握ったりさわさわと撫でたりといったような形でしか対応せず、強制解除をさせないようにしていますからな!
「おやおや…?そのままでは5体目でギブアップですかな?」
「ぅ…‼︎まだ…あきらめ…ひゃあっ⁉︎」
おっと。いきなりフェザータッチに切り替えるとは、この怪人中々やりますな?優しく撫でられ始めた事で思わず顔を蕩けさせるプリズムハートちゃんを確認したのち、一気に尻尾を握り潰すその姿は、まるでDV彼氏のよう。
「なんでっ…‼︎そんな…やさしく…っ⁉︎
…ぅう゛う゛う゛う゛う゛!?!?!?!?」
これは…生み出す過程で失敗しましたなぁ…?コンセプトからして間違ってたやもしれませぬ。そろそろ疲労も溜まってきたでしょうし…手錠、外しますかな?
「…ぁ…外…れた…‼︎」
「えぇ、そろそろ疲労は十分でしょうしなぁ?」
疲労が取れた事で動けるようになったプリズムハートちゃんは、尻尾で怪人を抑え付けて攻撃を始める。まぁ、いまだに尻尾を弄られているせいで力が入っていませんがな。尻尾の付け根の方を弄るのは禁止しているため、いずれは強力な反撃が可能でしょう。
いつかは対策しなければいけませんが…あの弱点も消せると良いのですがなぁ…‼︎
今日はもう一話いけたら良いなーと
モチベup&番外編用?人気度アンケート どの魔法少女が好き⁉︎
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桃井こころ/プリズムハート
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青木すみか/ブライトダイヤ
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藤原なぎの/グリッドスペード
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緑谷よつは/シャイニークローバー
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白銀あかり/レイスターレット
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リズ/プリズムイクリール