TS転生ドM強制逆転オレっ子魔法少女の日々   作:メガネズミ

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お久しぶりです
1/13に投げようとしたら筆が乗ってこうなりました

ちゃんと完結はさせる予定なので!
最後まで応援よろしくお願いします‼︎


鎧の魔法少女/剣の魔法少女/爆破の魔法少女、奮戦‼︎

side こころ

 

…あれから3日は経っただろうか?

 

オレは今……ベッドに拘束されています。まぁ拘束されても仕方ない状況だったからなぁ…うん。ブースターみたいなのが付いた、超高速で飛び回る怪人を倒すために自分で血の海を作ったのは良いが…他の人、特にすみかから見ればどうなるかなんてのは言うまでも無いだろう。

 

 

今回に関しては作戦とは言え血の海が出来るほどに傷を負ったのも事実、その後ぶっ倒れたのも事実、何なら後のことを考えずに無茶したのも事実だ。言い訳のし様子がない上、般若を超えたナニカと言えるほどに怒るすみかを前にしたオレが言い返せる筈もなく。こうして拘束されているのであった。

 

 

にしても怖かったな…あの時のすみかは。マジで声が出なくなるほどに怖かった。何を勘違いしたか喉が再生出来てないみたいに思われた事で怒りが頂点に達し、怒髪天となったすみかの姿はまるで鬼神だろう。違うんだよな…怖すぎて声出せないだけなんだよな…

 

 

まぁそういう訳で一時的に(すみかの前では)声が出せないオレを見たすみかは、これ以上戦わせない為にベッドに四肢を拘束した上で見張りをつけた挙句魔法省や学校にまで話をつけてしまった。世間をなるべく騒がせない為にオレが一定期間休止するということになってはいるが、正直そんな事を言ってられる余裕は無い。

 

 

これからいよいよ敵の主力が来るというのに、すみか達だけに任せておくわけにはいかない。博士達とも連絡の取り様子がない今、オレが動かないといけないのに…‼︎

 

 

何とかして拘束を解こうとしたその時、テレビから緊急のニュースを流れてくる。場所はちょっと行けばすぐ着く所だ。何とか拘束された状態のまま起き上がり、オレが目にしたのは…

 

 

……謎の怪人の前で膝を突いて息を荒げる、すみか達の姿だった。

 

 

すみか side

 

これ以上こころを戦わせない。私、なぎの、よつはで決めた事だ。度重なる戦いによって、とうとう喉の再生すら追いつかなくなったこころ。リズ曰く現時点で治しきっているそうだが…私の前でこころは一言も喋っていない。おそらくリズやこころが誤魔化しているのだろう。「治っているっていうなら喋ってみて?」と聞いたのにも関わらず、一言も喋れなかったこころを見れば一目瞭然だ。

 

 

あのままでは戦いに行きかねないこころを止めるために無理やりベッドに縛りつけてはいるが、果たしてどれだけ効果があるだろう。こころが安心して休めるよう、彼女の言っていた『強い怪人』という奴に3人がかりで挑んだが…結果は見ての通りだ。

 

 

魔力は尽きかけ、衣装は泥と汚れでボロボロ、身体は…痛みと疲労でうまく動かない。もはや倒れないようにするだけで精一杯だ。必死に怪人を睨みつけるが…こちらをおちょくるような態度をとるあいつはニヤニヤと笑ったままだ。

 

「タカダカ『Ⅷ』ノ儂二…ソレモ三人ガカリデコノザマトハノゥ…オ主ラ弱スギンカノゥ?」

 

「はっ…!言って…なさい…!今に…倒して…!」

 

「立チ上ガレモセンノニカノ?弱者ノ戯言ジャナァ…」

 

悔しいけど…現に私はもう立ち上がる事も出来そうにない。こいつの言っていることは正しい。それに…『弱者』という言葉。確かにその通りだ。ただでさえ三人がかり、それも奇襲を仕掛けたというのに…ダメだった。四方を囲うように放たれたなぎのの斬撃は受け流された。

 

 

十分目で追えるような速度のはずなのに…受け流された。まるでスローモーションの映像を見ているかのような動きでいなされていく斬撃。隙を与えないようにと間髪入れずに放たれたよつはの爆発は、まるで木の葉のように揺らめく事で威力を殺された。吹き飛ばされても何も無かったかのように。小型の連続爆破に至っては、もはや理解できない動きで流された。敢えて攻撃に逆らわず、体内から衝撃を逃して無効化しているらしいが、反則だ。そんなのどうしようもないじゃない。

 

 

私の鎧によるバリアも当然気配を読まれ、覆い尽くそうとしてものらりくらりと躱された。攻撃を防ぐだけでは押し切れないと分かった時点で攻めに切り替えたが…それでもダメだった。結果、魔法を使い続けたことで魔力が底を付いた私が先にダウン。バリアによる防御を失ったことでなぎのとよつははあいつの攻撃をモロに喰らい、2、3発受けた所で倒れ伏した。変身が解除されていない以上はまだ心が折れていない証拠だが…これ以上戦うことは出来ないだろう。

 

 

バリアを貼ることすら出来なくなった私に迫る拳を止める術はなく、思い切り鳩尾に喰らってしまう。

 

「か…っは…!」

 

重い。しかも…やけに響く一撃だ。身体中に衝撃が駆け巡ったのだろう。殴られていないはずの部位まで痛みを感じる。それと同時に、猛烈な吐き気に襲われ…吐いてしまう。

 

「げほ…っ!ぅ…う…!」

 

頭が朦朧とする。たった一撃。鎧による防御が強い分、殴られ慣れていないのは私の弱点だ。文字通り脳を揺さぶられたような感覚に、思わず膝を突いてしまう。咄嗟に手を突き出して倒れないように体を支えられたのは…私の矜持か、それともなぎの達とは違い、一撃で殴るのをやめた怪人の温情のせいか。

 

 

どっちだって良い。少なくとも…今ここで倒れていないのは私だけ。今にも意識が飛びそうな頭で考える。どうやったらこいつを倒せるか。頭に浮かぶのは…こころの姿。

 

 

こんな時、こころなら…どうする?

 

 

今までの私なら。いや…私達なら、きっとここで助けを求めていたんだろう。自力で何とかしようとする事を諦めて、心の中で『助けて』というだけ。それじゃダメだ。何のためにこうして無茶をしたのか。忘れた訳じゃ無いはずだ。

 

「まだ…まだ…!」

 

「ホゥ…オ主ダケハ立チ上ガ…何?」

 

「わたくしも…ですわ…!」

 

「わたし…だって…ぇ…!」

 

こころだけに頼ってばかりじゃダメだ。こころだって人間なんだ。傷つくし、倒れるし、限界が来ることだってある。思えば私達は甘えてばかりだった。強敵が現れた時、自分たちの力じゃ無理だと思った時…いつもこころに頼ってきた。その結果が…治癒すらままならないこころの姿だ。声を出す事も出来なくなった彼女をみて…覚悟を決めたはずだったのに。まだ…甘かった。

 

 

だから……もう一度、覚悟を決める。空を見上げれば、中継をしているヘリが見えた。なぎのとよつはにアイコンタクトを送れば、2人とも分かっている様子だ。深く深呼吸をして…三人でヘリに向かってビッ!と親指を立てる。テレビの向こうのこころに向けて。意味は…きっと伝わるはず。さぁて…どうすればこの怪人に勝てるだろうか?

 

 

side こころ

 

拘束を引きちぎってでも現場に行こうとして…動きが止まる。テレビから見えたのは…すみか達のハンドサイン。「任せて」って事か?それとも「安心して見てて」?とにかくそれは…すみか達の覚悟の表れ。

 

 

…これは助けに行くわけにはいかないな。今行ってしまえば…彼女達の覚悟を、矜持を侮辱する事になる。いつからか、オレは彼女達を庇護するべきものとして見ていたようだ。守るという意味では間違いでは無いのだが、そうじゃない。同じ魔法少女としてではなく、まるで下に見るような…そんな感覚。だからだろうか。ここずっと、彼女達が本気で足掻く様を、オレのように限界を越える様を見なくなっていた。その結果、強さが頭打ちになった彼女達はさらにオレを頼るようになり…と悪循環が起きていたんだ。

 

 

…何というか。自分でも思っていた以上に増長してしまっていたらしい。組織の事について知って、強敵とも互角に戦えるようになって、独りよがりになっていた。

 

「反省…しなくちゃいけないな…」

 

意識がテレビから逸れていたが、今戦況はどうなっているのだろう。見れば、先ほどよりもダメージを受けて這いつくばるすみか達が見えた。

 

「…っ‼︎」

 

今にも動き出しそうになる身体を必死で抑え込み、目を逸らさないようにテレビに齧り付く。

 

 

何度も何度も攻撃を受け、その度に苦しみ、倒れ伏す姿を見ていると頭が正常では居られなくなりそうだ。怒りで身体が震える。強く握りしめた拳から血がたらりと垂れた。ポタポタと垂れる血を気に止める事なく、画面の奥のすみか達に意識を向ける。

 

 

何か違和感を感じる。先ほどからやけに攻撃を受けるようになった気がするのだ。まるで…相手に何かを悟られないようにしているような。そう思った瞬間、怪人の動きが止まった。得意げなすみかの顔を見れば、鎧で拘束した事が分かる。

 

 

巨大な爆発に対して躱す手段が無くなった事で焦る怪人を追い詰めるように、なぎのが斬撃を放つ。四方からではなく、一点集中で何百もの斬撃を重ねている。先ほどまで斬撃を受け流していたはずの怪人だったが、とうとう直撃を受けて外皮に傷が刻まれる。傷が出来た事で衝撃をうまく受け流せなくなった怪人を待っているのは、よつはの連鎖爆発。傷口から衝撃が体内に入り込み、衝撃を制御できなくなった怪人の体内で衝撃波同士をぶつける事で火力を増した爆発は、容赦なく体力を削っていく。

 

 

とうとう膝を付いた怪人。その隙を見逃す事のなかった三人の連携必殺技が炸裂し、『Ⅷ』と名乗った怪人は爆散した。いつものオレのように、泥臭く最後まで足掻いてもぎ取った、すみか達の勝利だ。

 

 

テレビから向けられるVサインに対して、オレもVサインで答える。諦めずに戦い続けて勝利したこの戦いは、オレが休止する事で不安になっていたであろう世間に大きな希望を齎す事となったのだった。

 

 

ちなみにこの後、ベッドに滴る血と手のひらの傷を見られた事ですみかには変に勘違いされそうになったのだが…今回は何とか説得に成功したのだ!すみか達が成長したように、オレも成長したのだ。

 

 

断じてキレたすみか達にビビって泣いちゃった訳じゃない。戦略的に、冷静に泣き落としたのだ。本当だ。嘘じゃ無いったら無い!

 

 

 

 

 

…………多分




次回投稿は目処が立ってないですが、完結はさせます‼︎

モチベup&番外編用?人気度アンケート  どの魔法少女が好き⁉︎

  • 桃井こころ/プリズムハート
  • 青木すみか/ブライトダイヤ
  • 藤原なぎの/グリッドスペード
  • 緑谷よつは/シャイニークローバー
  • 白銀あかり/レイスターレット
  • リズ/プリズムイクリール
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