TS転生ドM強制逆転オレっ子魔法少女の日々   作:メガネズミ

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ここで一旦区切りたかったので短めですが投稿です


逆転の魔法少女、救出‼︎

sideこころ

 

…どうしたらいいんだろうな、オレは?

 

ただでさえナンバーの奴らとの戦いが激化するだろうに、みんなラスボスの元に捕まってしまった。ボロボロになったリズはあのあとすぐに気絶してしまい、今はベッドに寝かせている。

 

初期フォームの強さから考えると…今のオレと同じはあるだろう強さのリズ、そして銀の魔法少女ことスターレット。あの2人が同時に戦って負けたほどの相手が、ラスボス。いざ相対するとなると…どうしたらいいのだろう。相談できる人もおらず、ニュースを見ながら途方に暮れている。

 

「なぁリズ…教えてくれよ?オレは…どうしたら良いんだ?」

 

未だ目を覚さない相棒は、何も答えてくれない。初めてだ。戦う前から心が折れそうになっているのは。オレは負けちゃいけない、魔法少女なのに。戦う前からもう負けた後のことを考えてしまいそうで。気分転換にふと窓の外を覗くと…人が飛んでいた。魔法少女じゃない。あの巨体は…

 

 

「居ませんかぁ〜プリズムハートちゃん〜!

拙者ですぞぉ〜!」

 

「…博士⁉︎」

 

 

なんてことだ。ジェットパックのようなものを背中に背負い、空を飛びながら叫んでいる。これが飛べる豚かぁ…と一瞬失礼なことを考えてしまった。だって…前より明らかに太ってるし…

 

 

…ともかく、今頼れるのはハカセしかいない。急いで蝙蝠フォームに変身、博士の元へと飛んでゆき事情を説明。とりあえずオレの家に上げることにした。年頃の娘がどうとか博士は言っていたが、多分大丈夫だろ。博士だし。とりあえずは今の悩みをぶつけてみることにする。頼れる大人は博士しか居ないし。そう言った瞬間、博士はやけに真面目になって話を聞いてくれたのだった。…なんでだ?

 

「…って言う訳でさ?オレ…どうして良いか…!」

 

「そうですな…はっきり言うとこの状況は絶望的ですな!ですが全く希望が無いわけでは無い…そうでしょう?先刻から起きているリズ殿?」

 

今なんて?リズが起きて…?

 

「やれやれ、もうバレていたか…後で少し揶揄うつもりだったんだけどね?」

 

「り…リズぅう!!!!」

 

思わず浮いているリズに飛びかかり、力の限りギュッと抱きしめる。良かった。生きてた。あのまま衰弱して死んでしまうかと思って、怖かった。

 

「わっ!そんなに強く抱きしめなくたって…!まぁ死にそうになってたのはゴメンよ?まさかアイツがあそこまで力をつけていたなんて思わなくてね…」

 

「リズ…リズぅ…!生きてた…死んじゃうかと思ったぁ…!」

 

涙で前が見えなくなるくらいに泣き腫らしたあと、少し間をおいて冷静になった後、リズ側で起きていた話の詳細について聞かされた。リズとスターレットは元からある程度連絡を取っていたらしく、ラスボスへの対抗策を練ろうとしていたそうだ。ある程度考えてはいたようだけど、策の準備が整う前に襲撃を受けてしまい、為すすべなくやられてしまった訳だ。

 

さらに驚くべき事実が分かった。スターレットを連れ去る際にラスボスが言っていた言葉。リズの耳ですら微かにしか聞こえなかったが、間違いなく言っていたという。

 

「全く、出来損ないの娘の癖に手を焼かせるな」

 

これが、ラスボスの言った言葉。意味をそのまま捉えるならば…レイスターレットはラスボスの娘?つまりあの魔法少女の母がラスボス⁉︎

 

「ちょっと待てリズ!ってことはなんだ?あれだけあの魔法少女が強かったのも…ラスボスが親だったから⁉︎」

 

「そういう事になるね。ただ、それだけじゃない。生まれで戦闘能力の高さは決まっても、魔法少女としての素質にはなんら影響しない。つまり皮肉にも、魔法少女と敵対している存在の娘にこそ最上級の適性があった訳だ。」

 

「生まれも優秀、才能もある…通りであれだけの強さがあった訳ですなぁ…!しかしそんな彼女ですら、リズ殿と組んでもあのお方には勝てなかったのですな…?」

 

「そうだね。対策が取りきれなかったとはいえ、ああも一方的にやられてしまうとなると…!それに、仮に間に合っていたとしても今までの対策ではダメだったかもしれないしね…」

 

考えれば考えるほど、状況は絶望的だ。最強クラスの生まれと才能の魔法少女ですら太刀打ちできない相手がラスボスで。みんなはオレ以外全員捕まっている。まずはどうにかして救出しないといけないが…そもそもどこに潜んでいるかも分からない。どうして良いのか悩んでいると、なぜかリズが得意げになった。

 

「ねぇこころ?どうやって探せば良いのか…って思ってないかい?」

 

「そりゃ思ってるけど…どうしようもないだろ?場所が分かるわけじゃないだろうし…まさか!」

 

「そのまさか、だね!僕だってただただやられた訳じゃない…!ちゃんとスターレットに僕の魔力の残滓を付与しておいたんだよ?これで探知出来るって訳さ!向こうにはそういうのを知る手段は無いからね、付けたこともバレてない。上手くやればみんなを助けられるかもしれないよ?」

 

「拙者の技術であれば、光学迷彩だけでなく気配のステルスも可能ですぞ?自分達の基地のセキュリティを騙す事ぐらい朝飯前ですからな…応用すればあのお方の居場所に忍び込むことも可能かもしれませんぞ?」

 

いけるかもしれない。博士のステルスで身を隠しながら、リズの探知でみんなの居場所を特定、救出。戦闘はなるべく避け、助けることだけに集中すれば…いけるかもしれない。

 

「博士、ステルス装備の完成にはどれくらいかかりそうだ?」

 

「丸3日あれば作り上げて見せますぞ?拙者の技術力をフルに使いつつ…同僚達の力も借りればなんとか!」

 

「そうか…なら決行は3日後!」

 

「分かりましたぞ!全力を尽くして見せる所存!」

 

「探知自体は出来てるからね…僕も秘策を用意しておくよ!」

 

「オレは…可能な限り戦闘勘を取り戻す!全員がやれることをやって当日を迎えるぞ!」

 

「えぇ!」

 

「そうだね!」

 

こうして、ラスボスの元に乗り込んでこころ達を助け出す作戦が始まったのだった。博士とリズがやれるだけの事をしている間、オレも頑張らないと。

 

強力な味方の鳥怪人であるミューとの模擬戦、割と厳しい戦いを強いられるマッサージ、もはや癒しクッションと化した鉤虫怪人のカギムーによる全力(?)の癒し。たっぷりと鍛えて英気を養ったオレは、万全の状態で作戦に臨むのだった。

 

 

……作戦決行の刻は、もう目の前だ。




感想がくれば次回の更新もその分早くなります…何卒!

モチベup&番外編用?人気度アンケート  どの魔法少女が好き⁉︎

  • 桃井こころ/プリズムハート
  • 青木すみか/ブライトダイヤ
  • 藤原なぎの/グリッドスペード
  • 緑谷よつは/シャイニークローバー
  • 白銀あかり/レイスターレット
  • リズ/プリズムイクリール
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