TS転生ドM強制逆転オレっ子魔法少女の日々   作:メガネズミ

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新魔法少女の掘り下げしてたら怪人が喋らずに終わってしまった…


斬撃の魔法少女、圧倒‼︎

 

 

side こころ

 

今日の敵は手強い。

 

ゲジゲジの怪人ゲジゲム。

気持ち悪い見た目の怪人だ。全部で15対もある長い脚

が非常に不気味だ。顔は既存の怪人達とそう変わらない。ハタラキ・アリーズに似ている感じだ。だが、身体よりも長い触覚と左右の大きな顎が印象をガラッと変えている。色は灰黄色で、背中に灰緑色の縞がある。気持ち悪い。

 

 

だが、気持ち悪い見た目とは裏腹に、こいつはしっかり強いのだ。こちらは攻撃を喰らってはいないものの、こちらも攻撃を当てる事が出来ていない。躱されているのではない。攻撃する隙がないのだ。

 

オレは躱すので精一杯、すみかは攻撃を受け止めている。鎧の魔法でダメージはないすみかだが、ノックバックによって動けずにいる。このままではいずれすみかが危ないだろう。鎧の魔法は強力だが、無限に使えるわけじゃない。魔力が尽きてしまえば、魔法が使えなくなる。変身が解除されるわけではないが、魔法少女の強みである魔法が使えなくなるというのは厳しいだろう。

 

オレの逆転はどうかって?アレは発動タイミングにしか消費しないからそこまででもない。けどすみかのは違う。使っている間消費し続けるタイプだ。消費量が多すぎるわけでは無いが、常時無敵で居続けるとまでは出来ないわけだ。

 

このままだとすみかがやばい。オレは焦る余り回避をミスってしまい、一撃を貰ってしまう。

 

「かはっ!」

 

「こころ!今助けに…あぁっ!」

 

これはまずい。オレが喰らったのを見て動揺したすみかが魔法を解除してしまい、躱すこともできず喰らって吹き飛んでしまう。

 

「すみかぁ!こいつ!これ以上やらせるか!」

 

吹き飛んだすみかを追撃しようと動くこいつを後ろから止めようとして…ニヤついたこいつと目が合う。しまった。

 

「なっ…!ごふっ!っがああああああああ!!!!!」

 

こいつの狙いは俺だったのだ。30本の脚から繰り出される高速の打撃は、オレに息を吐く間も与えない。あまりの連打に、オレの身体が浮き上がっていく。殴られた衝撃で身体が浮き、落下する前にまた打たれる事で浮き上がっているのだ。こういうシチュエーションも憧れてたので正直嬉しいが、すみかを吹き飛ばしたのは許せない。どうにか身体を動かそうとするも、動かせない。唯一動かせた首を使って下を見てみれば、すみかがこっちに来ようとしていた。

 

正直厳しそうだ。吹き飛ばされた際に頭を強打したのか、足取りがふらふらとしている。そんな状態で来たところでどうしようもない。止めようとするが、声をだそうとしても出す事が出来ない。

このままじゃすみかが傷ついてしまう!どうしようもない状態に焦るオレを嘲笑うかのように攻撃は激しくなっていく。

 

その時だった。無数の斬撃が飛来し、ゲジゲジムの脚を全て切り落としたのだ。

 

「大丈夫ですか?お二方。」

 

「あなたは…?」

 

「自己紹介をしたいのですが、まずはあの怪人を倒してから。5秒で倒すのでお待ちくださいな。」

 

急に現れた紫の魔法少女。髪型はハーフアップ。オレ達と違って身長もデカいし出るとこも出てる。ずるい。傲慢そうに見える発言は、自信の表れだろう。ステッキを怪人に向けると、剣でも振るように軽く薙いだ。

 

「喰らいなさい。グリットスペード・エルスラッシュ‼︎」

 

瞬間、ステッキを薙いだ空間から無数の斬撃が発生し、一瞬で怪人を切り刻んで爆散させた。すげえ。

 

「ふぅ。あの程度でしたらこの程度ですわ。」

 

「ありがとな!おかげで助かったぜ!名前は…えーと…」

 

「ああ、自己紹介がまだでしたわね。

わたくしはなぎの。『藤原 なぎの』と申します。魔法少女としての名前は、「グリットスペード』ですわ。固有魔法は斬撃(スラッシュ)。斬撃の魔法少女、それが私ですわ!」

 

「藤原といえば、あの大企業の?という事は…社長令嬢という事になるけど…そうなの?」

 

「えぇ。ですからわたくしは戦うのです。力を持った強者が弱者を守るのは当然のことですから。あなた方も戦わなくても良いのですよ?わたくしが守って差し上げます。」

 

戦わなくても良い、と来たか。思ったよりも傲慢かもしれない。優しいといえば優しいのだが、1人で全てを守り切れるとは思えないし、相性的に敵わない相手がいるかもしれない。それは流石に無茶だろう。

 

「せっかくのお言葉だけどオレは戦うよ。それに、そっちだってずっと戦い続けるわけには行かないだろう?1人で全部出来るとは限らないしな。そっちからみれば弱者のこっちも、これまで結構敵を倒してきたんだからな?」

 

「私も戦うわ。少なくとも、逃げることしかできない一般人とは違って少しは戦えるもの。」

 

「ですが、私が駆け付けなければお二人ともやられていたのかも知れませんわよ?特にそちらの桃色の方。プリズムハートさんでしたっけ?いつもいつもボロボロになって!

なんとか勝っているようですが、それではいけませんわ!見ている方も不安になってしまう。そうでしょう?ブライトダイヤさんもそれが原因で今回の隙が出来たのではなくて?」

 

「それは…!」

 

「確かにそうだな!オレがピンチになったせいですみかまでピンチにしちまった。それは事実だ。いつもいつもボロボロにされてるのも事実だしな。」

 

「でもっ…!」

 

「良いんだすみか。実際不安になる気持ちも分かるしな。」

 

「えぇそうです。テレビの前で何度不安になった事か…!って今のは無しですわ!聞かなかった事にしてくださいまし!」

 

「おぉ?じゃあ聞かなかったって事で。」

 

「ふぅ…!ともかく!これ以上あなた方が戦うのは危険です!全て私に任せて下さいまし!」

 

「嫌よ!そんな事聞けない…!」

 

「分かったぜ。今は戦わない。ただし!もしお前がピンチになったらオレが駆けつける!それで良いな?」

 

「こころ⁉︎本当にそれで良いの⁉︎」

 

「ありがとうございますわ。分かっていただけたようで何よりです。では、さようなら。」

 

「じゃあな!あっそうだ!もし助けて欲しくなったらオレの名前を叫んでくれよな!すぐに助けに行ってやるから!じゃあなー!」

 

side なぎの

 

あの程度の怪人なら簡単に倒す事ができる。それを確認するとともに、もう一つの目的も果たす事が出来た。

それは…

 

「生のプリズムハート様は可愛かったですわー!!

 

変な目で見られていたらどうしましょうか?

おかしな奴だと思われていなかったでしょうか?

ああどうしましょう?あの方に対してあんなに冷たい態度を取ってしまって…‼︎わたくしのバカ!」

 

桃井 こころ。魔法少女・プリズムハート様。

あの方にお会いする事だった。わたくしは新参の魔法少女。わたくしが魔法少女となる前から、ずっとテレビの前で応援していたお方。

 

端的に言えば、わたくしはあの方のファンだ。非公式ながらも存在する、プリズムハートLOVE会の会員番号一桁目と言えばその凄さが分かるでしょう。

 

そんな雲の上の存在のようなあの方にお会いしただけでもう…!テンションが限界をぶち抜きそうですわ!

 

…ふぅ。落ち着きましたわ。ともかく、わたくしは彼女のファンなのです。ファンとしては、もうこれ以上傷ついて欲しくないのです。幸いそれを可能にする力がある事は今回で証明されました。この力があればどんな敵にも負ける事なく、彼女も周りの方々も守る事ができる。

 

お父様から言い聞かせられてきた、ノブレス・オブリージュ。強者は弱者を守るもの。わたくしはこれを守っていくのですわ‼︎




若干短いけどギリギリで…!
投稿時間はまだ20日なのでセーフ。

モチベup&番外編用?人気度アンケート  どの魔法少女が好き⁉︎

  • 桃井こころ/プリズムハート
  • 青木すみか/ブライトダイヤ
  • 藤原なぎの/グリッドスペード
  • 緑谷よつは/シャイニークローバー
  • 白銀あかり/レイスターレット
  • リズ/プリズムイクリール
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