TS転生ドM強制逆転オレっ子魔法少女の日々   作:メガネズミ

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あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『時間ギリギリに投稿できたと思ったら筆が乗ってもう一話書き切ってしまった』
何を言っているのか分からねーと思うだろうが、おれも何が起こったのか分からなかった…


斬撃の魔法少女、憧憬‼︎

 

 

side こころ

 

あれから数日。なんとかすみかを引き止めて、今はなぎのこと魔法少女・グリットスペードに任せている。

まぁいまだにすみかは文句を言ってるけど。

 

「もう!こころはあれで良かったの?」

 

「なんのことだ?」

 

「惚けないでよ!私たちあの人に舐められてたでしょ?助けられたのは事実だけど…

それでもあそこまで言わなくても!

 

それに!特にこころについて!いつもいつもピンチになってるせいで見ていて不安になる⁉︎それでもこころは勝つじゃない‼︎いつも‼︎あの人はこころを馬鹿にしてるのよ⁉︎」

 

「まぁそんなにならなくても良いだろ?オレだって無敗じゃないし。だろ?実際不安にさせちまってるんだし仕方ない。」

 

「でも…!こころは本当はもっと凄いのに!あの時だって…私がやられたとしてもきっとこころは勝ったのに‼︎」

 

「まぁまぁ…もっと落ち着こうぜ?な?」

 

いくらなんでもそこまで憤慨するものだろうか?

オレがバカにされたとは言うが、ピンチになってるのは事実だからなぁ。それを不安に思ってしまうのも仕方ないだろう。

 

「ふん!あの人が助けを求めても私は行かないから!」

 

「ほんとか?どうせ助けに行くくせに〜?」

 

「ふんっ!」

 

「ひゃわっ!?まってぇ!からかって悪かった!だからそれ以上は…‼︎」

 

「知らない‼︎」

 

「っ〜〜〜!!」

 

めっちゃくすぐられた。もうからかうのはやめよう…カギムーのせいで弱点がバレてから優位に立てなくなったのはなんかやだ。昔は…!昔は良かったなぁ…‼︎

 

 

 

side なぎの

 

あれから数日。今日もわたくしは怪人を倒すのです。これ以上あの方を傷つけさせないために…‼︎

 

「ウェヘヘへ…‼︎」

 

「来ましたわね怪人!あなたは…見た事がない生き物ですわね。」

 

怪人の姿は、異様。まんまるな目はとても小さく、マスコットのよう。身体は模様もなく、透き通った茶色のような独特な色だ。頭はキノコのような、矢印のような形をしている。最大の特徴は、薄っぺらい。身体が平ぺったいのだ。身体中に纏う粘液はネバネバしていて触れたくない。

 

「おらはプラナリー!覚悟しろー?お前にオラは倒せない‼︎」

 

「全く…舐められたものですね?わたくしがあなたを倒せない?ご冗談を‼︎」

 

まずは小手調べ。軽く1本の斬撃を放つ。不気味に笑う怪人は、なぜか避けない。斬撃はしっかりと怪人の身体を捉えて、真っ二つに切り裂いた。

 

「口ほどにもない怪人でしたわ。さて帰ると…なんですって⁉︎」

 

「「口ほどにもないとは言ってくれるなー?」」

 

真っ二つになって死んだはずのプラナリーが、分裂して生きているのだ。それも元と同じ大きさで。

 

「分裂するタイプでしたか。でしたら…分裂した分全てを切り裂いてやりますわ‼︎」

 

何度増えようと関係ない。2体だろうと4体だろうと同じ事。この斬撃から逃れられるものなど存在しないのだ。ひたすらに切り裂き続けたわたくしは…まともに敵を知ろうとしなかった事を、後悔する事になるのでした。

 

 

 

 

「はぁ…っ…はぁ…っ!キリが…無いですわ…!」

 

斬った。斬った。切り裂き続けた。それでも怪人は倒れるどころか、なおもその数を増している。敵の能力は至って単純。二つに斬られても二つとして再生する。それだけの能力。これまでわたくしがちゃんと敵と戦っていれば、気づける筈だった。

 

しかし、わたくしはこの固有魔法にかまけて、考えることをやめていた。この力さえあれば一人でなんでも出来るのだと。自分一人いれば十分なのだと。本気でそう思ってしまっていた。それが間違いだと気づくには、遅すぎた。

 

「まずい…ですわね…!」

 

固有魔法を使い続けたことで、魔力はほとんど残っていない。光弾を打ち出す事はそもそも練習すらしていなかったので、出来るかどうか。

 

助けを呼ぼうにも、周囲をぐるっと囲まれている上、すでに尋常では無い数の斬撃を放ったのだ。今見えている範囲どころの数では無いほど、分裂しているに違いない。それ以上に、自分のプライドが許せない。

 

 

あれだけの啖呵を切った手前、素直に助けてくださいなど言えるはずがない。ひた、ひたと足音が迫る。プラナリー達だ。これからわたくしは、この怪人達に蹂躙されるのだろう。触れたくも無い粘液にベトベトにされ、ぐちゃぐちゃにされる。そう考えると、涙が出てきた。身体は震え、もはや戦う者の姿では無い。わたくしはあの方よりも強くなったと勘違いしていた。けれど違った。こんな状況でもきっと諦めないあの方の方が、ずっと強いのだ。

 

あぁ、思い出した。わたくしがあの方に憧れたのは、どんなピンチにも諦めず、戦い抜いて勝利する姿を見たからだ。普通の人間ならとうに諦めるような状態でも、あの方は決して諦めなかった。

 

あの時は父の会社が襲われ、ちょうどそこにいたわたくしは怪人に人質に取られてしまった時だった。

卑怯な怪人は駆け付けたあの方に対してわたくしを見せつけると、抵抗すれば人質を殺すと言った。あの方はじっとわたくしを見つめたのち、怪人の言う通りに無抵抗になった。

 

殴られ、蹴られ、刺され、撃たれ。どんな攻撃を喰らっても。痛々しい傷を負い、痛みに顔を歪めて、重い一撃を貰い口から血を吐いても。あの方の目は決して死ななかった。諦めなかった。やがて攻撃する怪人が疲労し、わたくしから意識を逸らした瞬間。あの方はわたくしをまず一番に助けると、後ろから怪人に攻撃されているのも気にせず、「大丈夫か?すぐに助けてやれなくて悪かったな?」と言ったのです。

 

だからわたくしはあの方に憧れた。なぜ忘れていたのだろう。魔法少女になって、固有魔法を使えるようになって。溢れる全能感におかしくなっていた。

 

だからこれは天罰で。今これを思い出したのは走馬灯で。これでわたくしは終わりだと思えば…言いたかった事がつい口から溢れてしまう。

 

「ごめんなさい、プリズムハート様。あんな事を言ってしまって。ブライトダイヤさんもそう。これまでわたくし達が生きていられたのはあの方々のお陰だったのに。あんな態度をとってしまって。ごめんなさい。本当にごめんなさい。だから…どうか…どうか…!」

 

あぁだめだ。このままでは言ってしまう。言うべきでは無い。もはや意地などはない。だが意地とかそう言うことではなく、ここで言ってしまえばあの方を、あの方達を傷つけてしまうかもしれない。二人はとても優しいから。助けを求めた相手に何もしてやれなかったと。後悔させるわけには行かないのだ。

 

けれど、頭ではそう思っていても身体は、心は言うことを聞かない。どれだけ我慢しても言ってしまいそうだ。言いたくない。言いたくない。だけど…やっぱり…!わたくしは…‼︎

 

 

「た…た…!助けてくださいまし!プリズムハート様ぁ‼︎」

 

目を瞑って痛みに備えれば。聞こえるはずのない声が。

 

 

「任せろ‼︎なぎの‼︎」

 

 

あの方の声が、聞こえた。

 

 

 

side こころ

 

セーフ!!!!!

ギリッギリで間に合った。むやみやたらに増えた怪人を倒して進んでってようやく間に合った。

にしても痛いな。ただでさえここに来るまでに負った傷に加え、なぎのに対して繰り出された攻撃を背中で受け止めているため、威力を逃がせない分めちゃくちゃ痛い。だけど笑わないとな!不安にさせるかもしれないし!

 

「大丈夫か?なぎの!怪我はないか?」

 

「なんで…?どうして…?」

 

「なんでって…助けを呼ぶ声が聞こえたからだろ?」

 

嘘だ。さっき聞こえた声より実はもっと前から来ていた。じゃなきゃあんな量の敵をかき分けて助けになんて来れないからな。その事をなぎのも理解しているのだろう。うわごとのように「なんで?」と繰り返している。

 

「なんでですの⁉︎あんなに酷い態度をとったのに!助けなんかいらないだなんて振り払ったばかりか!もう戦わなくて良いなんて事も言ったのに‼︎」

 

「確かに言われはしたな?けどそれは、なぎのが意地悪したかったからじゃないだろう?オレとすみかの事を思って言ってくれたんだ。それに、魔法少女になりたてで力が溢れてて、ついつい気が強くなっちゃったんだろ?それくらいの間違いは誰だってあるさ。だろ?」

 

「許して…下さるんですか?こんなに酷い事を言ったわたくしを?」

 

「許す‼︎だろ?すみか‼︎」

 

「えぇ、そうね。あなたがこころに抱いていた気持ちも理解したし、これ以上はいがみ合いも無しね。」

 

「ブライトダイヤさんまで…?」

 

「あぁ、あと許すのには条件がある。今後、自分ひとりで背負いこまない事。自分だけでどうにかしようなんて、2度と考えるなよ?」

 

「…はい!ありがとうございますわ…!」

 

「じゃあこれからよろしく!オレは桃井こころ!これからはプリズムハート様じゃなくて、こころって呼んでくれ!」

 

「私も。ブライトダイヤじゃなくて、青木すみか。すみかって呼んで。ね?なぎの!」

 

「…よろしくお願いしますわ!こころ!すみか!」

 

「じゃあそろそろ決着を付けようか!結構減らしたし後は一気に消し飛ばすだけだ‼︎いけるか?なぎの!」

 

「やった事はありませんが…やってみますわ!」

 

「じゃあせっかくなら一緒に撃とうよ。前にこころが言ってたやつ。合体技だっけ?」

 

「初めてで出来るかなぁ⁉︎無理ならやめた方が…」

 

「いえ絶対に成功させてみますからやらせてくださいまし‼︎」

 

「おぉう⁉︎食い気味だな?でもいけるんだな?やるぞ!」

 

「ふふっ…なぎの事がちょっと分かってきたかも。」

 

「さぁ行きますわよ‼︎グリッドスペード…」

 

「よく分からないけど良いか!プリズムハート…」

 

「こころは分からなくていいよ?ブライトダイヤ…」

 

 

「「「トリニティ・スプラッシュ!!!!!」」」

 

飛び上がって放たれた3人の光線は螺旋状に混じり合い、地上に残っていたプラナリー全てを飲み込み、消し飛ばした。

 

 

side すみか

 

あれから数日が経過した。

意外だったのは、最初は絶対相容れないと思っていたなぎのとは思っていた以上に気が合ったのだ。何せ彼女はこころの、プリズムハートのファンだったのだから。私も会員なんだ〜と言うと、自慢げに会員ナンバーの一桁を自慢してくる彼女に私は切り札を切る。それをみた彼女は水戸黄門の印籠を見たかのように、恐れ慄いて平伏した。当然だろう。私は得意げになって鼻を鳴らす。

 

何せ掲げた私の手の中の会員証には。

プリズムハートLOVE会 会長 の文字が刻まれていたのだった。




今明かされる衝撃の真実‼︎
幼馴染は最強。これは譲れない。

モチベup&番外編用?人気度アンケート  どの魔法少女が好き⁉︎

  • 桃井こころ/プリズムハート
  • 青木すみか/ブライトダイヤ
  • 藤原なぎの/グリッドスペード
  • 緑谷よつは/シャイニークローバー
  • 白銀あかり/レイスターレット
  • リズ/プリズムイクリール
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