治安がすこぶる悪くてコナン君とかかわるうちに死にそうなので転生者にしました)
また、感想欄にあるように、元々キャリア組にしていたそうですが、題名に矛盾していることになったので、削除しました。
とある町のとある公園。ここにしがない非番の警察官が、ベンチに座って黄昏ていた。
「はぁ」
見た目はともかく年齢は若く非常に快活な時期。
それにしても、ずいぶんやつれているが、いつものことだ。
「どうしたの、お兄さん」
そんな時とある少年が、その警察官に近寄る。
彼はこの町で比較的有名な少年で、なによりこの黄昏る警察官のお世話にもなっているのだ。
警察官のほうも同様で、有給やちょっとした休みに愚痴を聞いてくれる少年に心を砕いていた。
「最近ベンチャー企業が開発したフル充電自転車あるだろ?」
「うん。最近ニュースでみるね」
「自転車と偽って歩道も走るし、人身事故もそうだけどひったくりが増えてるんだよ」
「あー。大変だね」
「そうなんだ。昨日なんて、万引き犯を追って圏外まで行ったんだ。ほんともう、勘弁してくれ」
「管轄が違うんだから、引き継げばよかったんじゃない?」
「警察学校をすぐ出ての僕にはできないよ」
ぐちぐち言いつつも、警察官は終始笑顔だった。
今日も人助けができた。町の平和を保つことができた。明日も頑張ろう。
そう思えるのだ。
「ところで、河野巡査」
「なんだい、コナン君」
「ちょっと僕たち、少年探偵団の見守りをしてほしいんだ」
「いいよ」
こうして始まる非番(非番とはいっていない)。
ある時を境に彼らは知り合ったのだ。
ーーー
僕の名前は、河野正。年齢はともかく、警察学校の新卒だ。
巡査として任命されて、近くの交番に勤務している。
本当だったら普通にホワイトカラー目指してプログラミングをしたかったのだけど、とある事情で警察官にならざるを得なかったんだ。
その理由は……。
何を隠そう転生者だからだ。
転生する場所は、名探偵コナンが舞台の東都米花町。
死ぬ確立が高く、警察官にならなかった転生者は致死率100%の魔境だということを知らされた。
死因は逆恨み。
つまり前世でやれなかったことをやった結果、逆恨みや黒の組織関係で亡くなったのだと教えられた。
誰に教えてもらったのかは、まあ謎の魂の奔流というか亡くなった人の魂から聞いたんだけどね。
あとはもらった等価交換異能でデバフをくらいまくったせいとも言ってた。
彼らからは貴重な人生の二回目を無駄にするなとも言われたんだけど、
警察官に致死率が高い=採用率等が高いと思われ、なおかつ一度は警察官になってみたかった。
だから等価交換異能を選択し、この町に生まれ落ちたんだ。
さて、僕の等価交換異能を紹介しよう。
1、警官になれる頭脳を絶対に得られるが、極貧家庭。
母親パート。父親は運送会社で働いていたが、過労で業務上過失致死傷をお互いに与えてお亡くなりになった。
保険にも入っていたが、すべて払うことはできない。
母親は複数のバイトを掛け持ちで、体を壊しながら働いている。
しかも、僕と弟がいる。
その時はちょうど弟が思春期で、運動部に所属していたから土まみれで衣服をぼろぼろにしていた。
だけどそんなことはできなくなったから……。
うん、辛気臭い話はいい。
コナン君たちと触れ合えるように頑張るぞ。
じゃあ、今月もお母さんに仕送りだな!
次の等価交換異能を紹介するぞ。
2、基本的に米花町勤務だが、頭脳犯罪ではく暴力犯罪を担う。
これの何がつらいかというと、コナンの漫画の世界ともあって事件発生-調査-真相解明-逮捕が一般的な流れ。
そう。基本的にあばれず、自分のトリックを破られると降参してくれるんだ。
でもそんなトリックを一般警察が解剖できるかというとそうではない。
あれはコナン君という少年だからこそできるわけで、警察の仕組みに雁字搦めな僕には不可能だ。
とにかく無理なものは無理なので、代わりとして暴力犯罪になる。
しかしここはラン=ネーチャンと言われるように、逸般人が多い。ただの逃走犯でも、ゴルフクラブで殴り掛かられると、主柱がへし折られ家屋が倒壊するなんてざらだ。(5敗)
そしてこれが本命の等価交換異能。
3、江戸川コナン(工藤新一)と懇意になれるが、黒の組織関連や凶悪犯罪に巻き込まれる。
はいこれ。
新卒から次の日の交番勤務で、近くを歩いていた令嬢を人質に取った自爆テロが発生しました。
そこからバスジャックをやられそうになったので、銃で牽制しながら応援を待ったんだけど弾丸シュートがやつの頭にめり込んだ。
『助かったよ。君、なんていうの?』
『江戸川コナン。ただの小学生だよ!』
『僕は河野正。これ、僕の携帯電話番号。何かあったら電話してね』
『うん、ありがとう!』
彼のおかげで娘さんの命、たくさんの人、米花町と一つの大企業が救われた。
僕程度の個人情報が報酬なんて、割に合わないかもしれないけどいつかでっかくなったら……。
「きゃああああ!!」
「人がビルから落ちたぞ!」
人がせっかく思い出に浸っているというのに。
なんて日だ!
くっそ、新卒一か月の濃度じゃねえぞ! これで、100件目だ! どうなってんだこの町は!
応援要請とロードバイクを駆って、人込みを回避しつつ落とした犯人を追いかける。
その犯人は車に乗ろうとしたので、そのまま突貫。
この世界は鍛えるほど強くなれる素晴らしい世界だ。
さあ、警察学校で習う柔術で、お前を逮捕してやる!
実力行使で現行犯逮捕をした。
後日巡査部長から聞いたんだけど、死んだ男性は犯人の娘と援助交際してたらしい。
それで妊娠してしまって中絶費用とか払わなかったし、腹いせ等いろいろ問い詰めていたら男性が足を滑らせて落ちたんだと。
誤認逮捕ではないが、追い詰め方が女性特有の陰湿なものと同様で直接ではないが間接的な死因となるため、
裁判までしばらく結果待ちとなった。
とりあえず、落下したところとビルの屋上に、花束と線香を置いておこう。
キャリア組の警察官が重大な問題を起こし、司法取引などを経てノンキャリアと同じような現場勤務に移ることは、現実的にはほぼ不可能です。
まず、司法取引は日本では非常に限定的な制度であり、適用されるケースは少なく、主に経済犯罪や組織犯罪に関するものが中心です2。警察官個人の不祥事が司法取引の対象になることは考えにくく、仮に問題を起こした場合は懲戒処分や退職が一般的な対応となります。
また、キャリア組は警察庁の幹部候補として採用されるため、仮に問題を起こしたとしても、現場勤務に降格するのではなく、辞職や別の行政職への異動が選択されることが多いです。警察組織内での処分は厳格であり、階級を落として現場勤務に戻るという形はほぼ取られません。
つまり、キャリア組がノンキャリアと同じ現場勤務に移るには、制度上の大きな変更がない限り、現実的には難しいと言えるでしょう。