私、魔術師です   作:みえふぁ

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何なのこの仕事

 乾燥魔術の方が本格的に忙しくなってきて、合間を縫ってこの原稿を書いている今日この頃です。

 冒険者ギルドの依頼も、最近は大したものを受けられていません。転移込みで日帰り可能な仕事を、ほんの二つだけ。物足りませんねえ。息抜きとしては十分ですが、でもそれだけです。仕方ありませんね。

 

 しかし、今はほとんど魔術開発と執筆活動で生計を立てているわけです。これはもう、誰も疑いようのない立派な魔術師と言って差し支えないのではないでしょうか。

 冒険者の友人から「近頃はなんだか魔術師みたいなことをやっているが、どうした」などと言われたのだけど、魔術師そのものですが?この枠のタイトルちゃんと見ました?

 まあ、私らしくないと言われれば、自分でもそうだなあと納得してしまいます。こんな日々も悪くはないですが、いつまでも続けたいとは思えませんし。

 

 と言うことで今回は、最近受けた依頼のうちの一つについて書こうと思います。研究の話ばっかりでもつまらないでしょう?そんなことない?

 今日は、定期的に出されている探索調査の依頼でした。国から出ている依頼で、報酬はまあ、うん。

 未だ人の手の加わっていない、加えることができない土地というのは、結構そこら中にあります。そんな場所で、学者さんとかを守りながら、あちこちウロウロするというのが、この仕事の内容です。

 

 ギルドにおけるこの依頼の人気は、当然のようにイマイチです。

 まず、商人の護衛とはわけが違います。あれは最悪並んで歩いているだけでも「護衛がいる」という威嚇になります。決して好ましくはありませんが、気を張り続ける必要もない。危険地帯に突っ込むわけでもありませんからね。

 そして、悪魔討伐とも決定的に違う。危険な魔物から人を守って進むという点は、よく似ている。だが、悪魔討伐という明確な目標がある。

 これに対して探索調査って、明確な終わりがないんですよねえ。学者さんが満足するか疲れるまで続きます。もちろん、魔物だらけの未開の地で、気を抜ける瞬間なんてありません。いつか来る終了の時間まで、ずっと警戒を続けることになるのです。

 

 学者さんがイメージ通りにすぐバテてくれれば楽なのですが、わざわざ危険な土地なんかに好き好んで足を踏み入れるような学者さんって、疲れ知らずな人ばっかりなんですよ。

 夢中になって疲れを忘れていたり、そもそも外での観察に慣れているから体力があったり、色々。両方だったりした日には、もう悪夢です。

 そのくせ報酬はしょっぱい。そりゃあ不人気なわけです。

 

 今回もその例に漏れず、それはもう大変でしたよ。

 学者さんはずーっと元気にあちこち歩き回る。子どもだってもうちょっと大人しいですよ。

 その間、近づく魔物を追い払ったりぶっ飛ばしたりするのは、当然我々の仕事です。そのために雇われた身ではあるのですが、文句も言いたくなります。

 

 そして、へとへとになって転移で帰宅。今夜はもう、絶対に酒だと決意し、只今その決意通り飲んでおります。

 一杯飲んで、よしもう一杯、というときに、気が付きました。原稿の締め切り明日の昼じゃん。

 

 そのような訳なので、文章がいつも以上に取っ散らかっているかもしれませんが、どうかご容赦ください。お酒に浸された頭から、必死に絞り出したのです。

 もしこれでボツになっても、もう知りません。毎週文章書けなんて仕事寄越す方が悪いんですよバーカバーカ。

 (エスメラ)

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