オリジナルで話を作りたいけど、ストーリーの方向性は変えたく無いジレンマ。
ルルの自宅にて
提出用課題を纏めて封筒に入れたところで机の上の携帯がブルブルと震えた。着信だ。
「あれ、電話だ。重曹先輩じゃん、今日アクアとデートのはずだけどどうしたんだろ?取り敢えず出てみるか」
電話が鳴り始めてから結構経ってはいるが未だに鳴り続けているので受話器を取るマークを押して通話に出る。
『遅いっ!』
「うるさっ...。どうしたんですか、今日ってアクアとデートの日じゃなかったでしたっけ?」
『そうっ!そうなの♪けどね、上手くお買い物できるか心配になってきたのよ...。まだ着ていく服も決まってないから』
(えっと...?確か待ち合わせが16時で現時刻は13:48、結構ヤバめ?)
「そろそろ二時間前なのにそれはやばいですね。それで私にどうしろと?私にファッションセンスは無いので服選びに協力は出来ませんよ」
『そっちは自分で決めるからいいわ。ルルって変装が得意だったわよね?』
「そんな情報どこから...」
『忘れたの?以前ファッションモデルの代役であなたが出る際にやってたじゃない?あれがルルだって聞かされなかったら他人だって思ってたわ』
「そういやそんなこともありましたね。それで今回は、ってまさか!?」
『そう、私達の買い物について来なさい!別人として変装してかつ、アクアにも気付かれないようにね!報酬は弾むわ!』
「むむ...いくら有馬先輩の頼みでも、それは...」
『スイーツ食べ放題、行きたくない?』
「有馬先輩の頼みなんですから受けない訳ないじゃ無いですかー、引き受けますよぉ♪」
『それでいいのよ。あなたは私の行動を見て問題点があったらそれをノートにまとめて提出してくれればいいわ。あなたの感性は男性寄りだもの、期待してるわよ?』
「期待に添えられるように精一杯頑張ります!」
『それじゃ、頼むわね』
通話が終わって数分。
冷静な頭で考えて、自分の単純さに頭を抱えて蹲った。
(スイーツ食べ放題に釣られた...!!)
とはいえ、約束してしまったものは仕方がない。いくつか服装パターンとコスメセットとウィッグをカバンに詰める。
最初の格好は地毛をツーサイドアップにして青いカラコンを入れる。
私の顔は整っている方らしい(以前友人から「TRPGで言うとAPP15くらいの美少女」と言われた)のでナチュラルメイクに控えめな付けまつげを付けるだけで完成する。
服装は例の地雷系ファッション(上:白、下:黒)だ。この入手経路は友人。
何かと色々な分野に精通している友人達に助けられることが多い。わたしから何を返せているのか不安だが...。
黒いオーバーニーソックスを履き、収納から厚底に見えなくもないスニーカーを取り出す。
何かと準備には時間が掛かるもので、時計を見ると15:21となっていた。
私は普段使わないおシャンティーなリュックを背負って家から出た。
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やぁ!16時に新宿駅東口に集合って聞いてたのに重曹先輩の姿が見えなくてアクアしかいない事に動揺している白帝ルルです!
あの感じだと重曹先輩はまだ服選びをやっている可能性がありますね。
早速減点です。幾ら自宅が待ち合わせ場所に近かったとしても待ち合わせ時刻に10分か15分刻みでアラームをかけるべきなのにそれをやってない。
時間にルーズな人は好感度を落としやすいですからね。何事も時間厳守、理想としては待ち合わせ五分前に着くぐらいがいいでしょう。
というかこれってデート以前に友達との待ち合わせでも言える事なんですけど重曹先輩ホント何やってんですか...。
16:10
いまだに現れませんね。アクアは携帯の画面を見ながらたまに周囲をチラッと見て重曹先輩を探しています。
16:20
まだまだ来る気配がないね〜。アクアはというと携帯をポケットにしまって天を仰いでいる。今日は晴れてるし空を見てると落ち着くよね〜。
16:30
流石に遅くない...?重曹先輩の家って待ち合わせ場所から結構遠かったりするのかな?
16:40
流石にアクアも呆れてしまったのかどこかに歩いていく。あぁ、これはお開きってやつかな?でも違う可能性もあるしとりあえず後を追うか。
喫茶店ルルアールというお店に入ったアクアくんはドリンクを頼んでテーブル席で本を開いて読み始めた。
携帯でどこかにメッセを送った感じがしたので重曹先輩にここの事を教えたのだと思われる。
私もアクアとは離れた席でココアをちびちびと飲む。
喫茶店でライトノベルを読みながらココアを飲む地雷系女子...なんか合わないな。
でもこういった組み合わせのほうが自然で変に目立ちにくい。
最近地雷系ファッションする人増えてきたからね。
街中で見ても対して興味の湧く対象ではないことは明らかだ。
どれだけの時間がたったのか、といっても10分もたっていないのだろうけど、やっと重曹先輩が到着したようだ。
アクアのいるテーブルに歩いて行き、謝罪をして...あれ、なんか嘘ついて誤魔化そうとしてる?
はい、減点です。
自分の過ちは誤魔化さずにしっかり謝りましょう。誠実さが欠けている人は信用されにくいです。
有馬先輩のその嘘のつき方は下手な部類なので余計に嘘をつくのは悪手です。
数分後、有馬先輩が伝票を持ってレジの方に向かう。
あの感じからしてアクアの分も自分が出すという魂胆なのでしょう。
まぁ加点対象ですかね。今や男女平等といわれる時代ですから、逆に女の子側が支払う事で相手に意外性や良い印象を刻み付けることができます。
しかし、有馬先輩の前にいるカップルの男側の発言は危険ですね。
もしもあの発言をSNSで呟いたらとんでもないことになるでしょうね。
ああ、考えただけでも恐ろしい。
それであのやりとりを有馬先輩は複雑な視線で見ています。
一体なにを考えてるんですかね?
...おっと!?
アクアが有馬先輩の支払いを横取りするというスマート過ぎる行為をしました。
これには流石に有馬先輩も...ときめいていらっしゃる。
有馬先輩からキラキラしたオーラが出まくってます。おそらく内心キュンキュンしまくっているのではないでしょうか。
こういう事をさりげなくできるアクアってもしや普段から女の子と遊んでいたりするのでしょうか?
だとしたらアクアは減点ですね。あかねさんという彼女がいながら他の女の子達とあんなことやこんなこと、挙げ句の果てにはそんなことまで...!?
っと、ちょっと考えが暴走してしまいましたね反省反省。
んじゃ私も支払い済ませてついていこっと。
おそらくep05以降は週一投稿になる可能性があります。
元々私は読み専なとこありますので生産が遅いんですよ...。