アヤベさんとスズカさんとの日常   作:鉄鷲

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3分で読めるほのぼの日常ものです 今日は病んでます アヤベさんとスズカさんは病みかけが一番カワイイのでうまぴょいです
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アヤベさんとスズカさんと新幹線

「そう…どうしても譲る気はないと言うことね?スズカさん。」

「アヤベさんも渡したくないものはありますよね?同じことです。」

「いくらあなたでも無謀という言葉を覚えるべきよ。流石にお勧めしないわ」

「いくらアヤベさんに言われても…先頭の景色は譲れません!!」

とあるトレーナー室で二人のウマ娘が言い争いをしている。「異次元の逃亡者サイレンススズカ」と「輝く一等星アドマイヤベガ」だ。二人の前にはトレーナーのノートパソコンがある。どうやら争いの原因はこのパソコンのようだ。

 

「スズカさん、落ち着いて聞きなさい。あなたは京都レース場に行くために新幹線に乗る。ここまではいいわね?」

「そうです。アヤベさんも一緒じゃないですか。どうしてわかってくれないんですか!」

スズカの顔は悲壮感そのものに包まれている。余程の事があるようだ。

「そうね。私とトレーナーさんも一緒に行くわ。それは私たちのレースのため。」

「そうです!だから…だからこそ譲れないんじゃないですか!!」

「だからこそよ。レースを移動の翌日に控えるのよ?間違いがあってはいけないわ。」

なにやらレースのための移動で揉めているようだ。

「同じウマ娘のアヤベさんなら分かってくれると思ったのに…こうなったらトレーナーさんに直談判を!」

「いいえ。それはさせないわ。そんなことでトレーナーさんの手を煩わせるわけにはいかない!」

スズカが何かを求めアヤベがそれを止めているようだ。スズカは泣き崩れる。

「どうして…どうしてわかってくれないんですか…」

アヤベは答える。表情は固い

「わからないわよ。新幹線の座席も先頭がいいって駄々をこねるなんて。そこは自由席だから座れるとは限らないからやめなさいって言ってるだけなのに。」

 

そう、今度京都で行われるレースに参加するために新幹線で移動する際の席の予約で揉めているのだ。スズカは「先頭がいいです!」と譲らないがそこは自由席。座れる保証はないどころか座れても別に前の景色は見えない。大事なレースが控えてるのだから指定席を予約しようとしているアヤベと揉めてかれこれ5分。戦いは泥沼の長期戦になるかと思われたが、

「なんだ、二人ともいたのか。どうしたんだ?」

「トレーナーさん〜 アヤベさんが…アヤベさんがイジメるんです〜」

「おお、よしよし。おおかたスズカが悪いんだろ。泣くのはおよしよ。」

部屋に戻ってきたトレーナーに抱きつきながらアヤベの非道…スズカにとってだが。非道を訴えるが頭を撫でられながらあえなく一蹴されてしまう。

「羨ましい…じゃなくてそうなのよ。スズカさんったら撫でられながら胸に顔を埋めて彼の匂いを肺一杯に吸い込むなんてもう絶対許さない」

スズカの駄々を説明しようとして欲望がダダ漏れになってるアヤベである。

「アヤベもおいで。ナデナデとハグどっちがいい?」

「ハグで」

流石は流星との二つ名もあるアヤベである。即答だ。

 

こうして二人をあやす事30分。長期戦になった。落ち着いた二人を引き剥がした後トレーナーが尋ねる。

「それで?座席は予約したのかい?」

「いいえ、まだよ。もう一つ重要な事が決まってないわ。」

アヤベの目が細まる。スズカの気配も先程までの駄々っ子ではなくターフ上の逃亡者の様相と化す。

「そうです。先頭が取れないのならこちらは譲れません」

「そうよね。そうくると思ったわ。」

「なんだ?最近は座席でタバコは吸えないから喫煙禁煙じゃないよな?」

誰も吸わないし最近ではないしこの男分かってて言ってるのかどうなのか。

「何言ってるんですか。」「どっちがトレーナーさんの隣に座るかよ」

「なんだそんなことか…」

「そんな事とはなによ!」「そんな事とはなんですか!!」

やはりこの二人は仲が良い。タイミングがピッタリである。

「これは翌日のレースにも影響する重要な問題なのよ!」

「そうです!もし隣に座れなかったら…違う列で一人ポツンと捨てられたかのように身を縮こまらせながら約9000秒も二人がいちゃついてるのを見せられるんですよ??」

「しかも自分の隣には酒臭いオジサンが座って横目でチラチラ見られながら追加の缶ビールの肴にされてしまうんだわ…そんな恐ろしい目に遭って翌日まともに走れると思うの!?」

後半は妄想だが確かにそれは嫌だなとトレーナーも事の重大性に気付いたようだ。

「しかしだな…そんなに慌てる話でも…」

「どうしてわかってくれないんですか!?先頭にも行けない…トレーナーさんにも見捨てられる…こんな酷い仕打ちってあんまりじゃないですか!!」

「あなたは私たちを捨てると言うの!?ずっと死ぬまで。いいえ死の瞬間もその先まで永遠に一緒って約束したじゃない!!」

「いや、だから…」

「そうです。トレーナーさんは言ってくれました。死ぬまで…いえ死というゴールまでずっと待っているし一緒に超えようって…あれは嘘だったんですか!?」

アヤベもスズカも自分が捨てられる想像に混乱しているようだ。やはり仲が良い。

大体この男が思わせぶりなことを言うからいけないのである。ついでにその男は「小腹が空いたなあ」などと考えている。

 

その時混乱していた二人がピタリと泣き止んだ。ここで正気に戻ったかと思うのはまだ早い。この二人を理解できていないということだ。現にトレーナーは次に何を言い出すか大体想像がついて茶を飲んでいる。

「そうよ…捨てられるのが怖いなら捨てられなければいいのよ」

「そうですよね捨てられなければいいんです。だから…」

「<捨てられる前に心中しよう>だろ?」

「さすがトレーナーさん。私を救ってくれて理解してくれる唯一の人…」

目から光が消えているスズカがうっとりと肯定する。

「そうよ私のアルタイル…ねえ、どの方法にする??」

アヤベも錯乱しているようだ。これは刃物を探してるようだ。

「二人ともカワイイから落ち着きなさい。いい方法があるから。」

二人を両脇に抱き抱えながらトレーナーが言う。

「三人席を予約すればいいだけじゃないか。」

「「あ、」」

三人は一心同体なのである。




実は病みやすいアヤベさんとスズカさん好きなんですよね。これは秘密なんですけど新幹線より飛行機の方が好きなんです。おやつシリーズにあるまじき長さなのでアウトです。でも今日は分かりやすい病みを入れられたのでセーフです。混乱してる二人はカワイイですね。今日は雨で湿度マシマシだから病みも増してえなあということで時速300キロを超えました。
この世界でのファンがこの二人を見たらなんで言うんですかね?カワイイ〜推せる〜ってなるのは間違いないと思うんですよねだって病んでるアヤベさんとスズカさんってカワイイじゃないですか。
もっと病んでるアヤベさんとスズカさんの可愛さを広めたいですね。尊みが深い…
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