今日はおやつがあります!やったね!!
重馬場描写がありませんそんなあ…
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「アヤベさん?あそこに誰かいませんか?」
「いるわね…一人?もう一人はどうしたのかしら?」
ここは夏合宿の行われる海岸近くの山の中。今日は肝試しが行われている。アドマイヤベガとサイレンススズカのコンビは山の中の神社までお札を取りに行くというよくある肝試しに挑んでいた。そこで一人佇むウマ娘を見つけたのがついさっきの事。
「あれ、仕掛けでしょうか?」
「でも道の真ん中に突っ立ってる仕掛けって何かしらね?」
そのウマ娘は林道の真ん中で二人に背を向けて立っていた。
「そこのあなた。もう一人はどうしたの?はぐれたの?」
アヤベが問いかける。肝試しは二人一組。一人だけポツンと立ってる彼女ははぐれたのか相方に置いていかれたのか。元来世話焼きなアヤベは放っておけなかった。そのウマ娘が中等部くらいに見えたのもある。アヤベが問いかけるとその娘は歩き出した。
「ちょっとあなた!聞こえてるの?」
再度の呼びかけにも応えずその娘は走り出しY字路を左に向かった。
「あれ?あそこは右が正しい道ですよ?」
「ちょっとあなた待ちなさい!そっちは違うわ!」
アヤベとスズカは娘を追いかけた。中等部相手ならすぐ追いつける…はずだった。しかし
「うそ?距離が縮まらない?」
「こっちのペースに合わせて速度を合わせてるの?嘘でしょ!?」
山中とはいえレース経験のある二人が全く追いつけない。ペースを完全に把握されピッタリ同じ距離を保っているのだ。こんな事平地でだってそうはできない。ましてや暗闇の山中でだ。
「くっ先を走られるのは嫌ですねッ!」
「ちょっとスズカさん!ダメッ!」
他人に先を走られるのを嫌うスズカが加速するこの山の中ではオーバースピードだ、かなり危ない。アヤベが止めるのも聞かず飛ばしてしまう。しかし、相手は全く意に介さずさらに加速してスズカとの距離を保つ。そしてカーブの先で…
「えっ?」
その娘はふっと消えてしまった。驚いたスズカは反応が鈍ってしまった。そのカーブの先には倒木がありそのまま走れば転ぶことになる。そして
「キャアッ!!」
スズカは派手に転んでしまった。
「ちょっとスズカさん!大丈夫!?どうしたの!?」
遅れてきたアヤベが倒木の手前から呼びかける。
「アヤベさ〜ん。助けてください〜」
スズカは道の横、少し坂の下に転がっていた。
「とりあえず大丈夫そうね。」
ひとまず無事を確認したアヤベはスズカの元に行き助け起こす。
「ほら立てる?大丈夫?」
「はい、なんとか大丈夫です…」
大きな怪我はないようだった。
「さっきの子は?どこ行ったの?」
「そ…それが急に消えてしまって…」
「あなたみたいに転んだとかじゃなくて?」
「いいえ!本当にふっと消えたんです!それに驚いてたら木に引っかかって転んだんです。」
二人は困惑する。どういうことなのだろうか?
「とりあえず下にいる実行委員に連絡しましょう。迷子がいるって。電話を…あれ?」
「どうしました?」
「圏外だわ…」
「私のもです…麓では使えたのに」
「参ったわね…」
「ですね…」
こうして二人は迷子になってしまった。
それから少しして山の麓では…
「アヤベとスズカが神社にも着いてないって!?」
二人のトレーナーが連絡を受けて困惑していた。
「スズカはともかくアヤベは山に慣れてるから大丈夫のはずなのにどうしたんだ?電話も繋がらないし…」
本来この山は圏内のはずそれなのに電話からは圏外という音声が返ってきている。
「そもそも道なりで迷うはずないのに…どこに行ったんだ…」
とりあえず二人の最終確認地点を把握するために道中を進むトレーナー。途中の仕掛け人たちに聞くとだいたい道中の6割くらいまでは二人を見かけたと言う証言を得た。
「するとこの先か…何か迷う要素あるかな…確か唯一Y字路があってそこは右って散々言ってあるはず…二人してそこを間違えた?」
とりあえずそこまで行ってみるトレーナー。確かにY字路になっているが右は広くて整備された道、左は細い獣道のようなモノだ。普通に考えれば右なのだが…
「万一ということもある…行ってみるか…」
「アヤベさん、ここ見覚えありますか?」
「全然ないわね…というか道が無いのだけど…?」
そのころ二人は道なき道を歩いていた。
スズカが転んだカーブを戻ると道がなくなっていたのだった。そんなバカなと二人して探したが周囲に道が無い。仕方ないので勘で歩いているのだが全く人の気配がない。
「一体どういうことなのかしら…」
「まさか本物の幽霊…」
「まさかね…」
二人は顔を見合わせる。しかしそんなことはないだろうと歩みを進める。そのうち二人は山の中腹にあるであろう少し開けた場所に出た。
「少し開けてるわね。ちょうどいいから休憩しましょうか?」
「そうですね、わあ、星が綺麗に見えますよ」
スズカが呑気に言う。確かに星がよく見える。まったく…と思いつつ空を見上げるアヤベ。仕方がないのでふたりで座って空を見る。
「そうだ、アヤベさん夏の大三角形ってどれですか?」
「そうね…あそこのあたりだけどわかるかしら?」
「あの辺りの…三つ一際輝いてる…アレかな?」
「そう…デネブ、アルタイル、そしてベガ…それから近くに…」
そうやって少し星座を教えたり話をしたりして過ごす二人。そのうちどちらともなく眠ってしまったのだった。
「この細道…どこに繋がってるんだ…?」
トレーナーは先ほどの細道を進んでいた。しばらく行くと人影らしきものが見えた気がした。
「アヤベ!スズカか!?」
トレーナーは呼びかけるが人影はスッと移動してしまう。
「あっおい待て!」
人影はゆっくりと人が追いつけそうで追いつけないスピードで移動し続ける。そしてそのうち小道に出て…
「あれ?どこに行ったんだ…そしてここは…?」
迷い人がもう一人できてしまった…
「どうなってるんだ…?まあ道はあるし歩いていくか…」
そしてどれくらい経ったろうか?もうすぐ夜明けという時間にトレーナーは少し開けた場所に出た…そこには
「アヤベ…スズカ…?」
二人が肩を寄せ合って寝ているのだった。
「ああ…良かった…とりあえず無事で良かった…」
二人の元に進むトレーナー。
ちょうど目の前に着いた時、日の出の光で二人が起きる。
「んん…あれ?トレーナーさん?」
「えっあれ私たち…寝てたの…?」
「どうやらそうみたいだな…無事で良かった。スズカの方は土がついてるけど大丈夫か?」
「ええ、これは…ちょっと転んじゃって」
「ちょっとじゃなかったじゃない…そうだ、あの子はどうしたのかしら?」
「あの子って?」
「実はね…」
アヤベとスズカは何があったのかトレーナーに説明した…
「うーむ、俺が見た人影ももしかしたらその子かもしれないな…とりあえず麓に戻ったら誰か欠けてないか確認しよう。まずは二人が無事で良かったよ。二人とも疲れただろ。」
こうして三人はトレーナーが来た道を戻っていった。少し歩くとすぐに目的地の神社の裏手に出たのだった。道のすぐ側に小さく石が積んであるくらいで他には何もない。
「ここのすぐ近くだったのか。全然違うところだと思ってたよ。」
「ほんとね…結構走ったと思ったのに」
「明るくなればすぐ分かるものですね。」
下山は道なりなのでスムーズに着いた。
「そうだ、例の子を探さないとな、俺は暗くてよく見えなかったんだが二人はどんな子か分かるか?」
「そう言われると…」
「なんとなくしかわからないわね」
実行委員にうろ覚えの特徴を伝えるが…
「全グループ帰ってきてますよ?一番最後があなた達です。それに必ず二人一組ですし他に迷ったと言う報告は受けてないです。」
と言われてしまった。
「それじゃあアレって…」
「あの子は…」
「嘘でしょ…」
あの夜の真実は星だけが知っているのだろう。
実はアヤベさんとスズカさんが好きなんですよ。お化けは苦手です。今日は天気が悪いのに湿気で暑かったからマルテンサイト変態してえなあと思ってたら生えてきました。暑いので実質夏だからおやつも夏モードで肝試しです。明日には夏モードが終わるかもしれませんし南半球はきっと冬なので冬モードになるかもしれません。つまり予定は未定です。
そういえば今回はおやつシリーズなのに愛が重馬場描写がないんですよ!病んでもいません!でも二人の仲がいい描写はありまあす!!これはもうダメかもわかりませんね…いよいよおやつシリーズも来るところまで来ましたね。何が来てるのかはさっぱりわかりませんが。