「た…助けてください~~」
ここはアヤベとスズカのトレーナー室。集合時間ギリギリにスズカが飛び込んできた。
「どうしたんだスズカ?まだ走りたりないのか?」
「まだ走ってません!そうじゃなくて…」
「ええと…テストで赤点取ったから自習してたけどさっぱりわからないってこと?」
「そうなんです…トレーナーさん助けてください~~」
「わかったわかったと言いたいところなんだけど、今日はこの後会議なんだよなあ。」
「ええ~追試は明日なのに…ど…どうしよう…」
「しょうがないわね…どこがわからないの?」
ここでアヤベが助け船を出す。なんだかんだ放っておけないのだ。
「アヤベさん~~ありがとうございます~~」
「すまないなアヤベ。スズカを頼んだぞ。」
そう言うとトレーナーは会議に向かっていった。残された二人は勉強会を始めるのだった。
「なるほど、ここでこうすれば解けるわけですね。」
「そういうこと。もう大丈夫そうね。」
「はい!ありがとうございます!」
なんとかスズカの試験対策を終えた二人。ほっと一息つくスズカ。
「ねえ…代わりにと言ったら変だけど…一つ教えてほしいの。」
アヤベがスズカの方を向いて言う。
「トレーナーさんのどこが好き?」
「アヤベさん…」
その目は真剣だった。
「そうですね…優しいですし…いつも私達のことを考えてくれているところ…でしょうか。」
「そう…あなたもそう思ってるのね…」
「アヤベさんは違うんですか?」
「違うということはないと思うけれど…よくわからないの。」
「よくわからない?ですか?」
スズカは不思議そうに見つめる。
「ええ…あの人は…最初の頃私は冷たかったでしょ?それなのにずっと着いてきてくれて…見放さないでくれた…それから私が走れなくなった時は必死になってなんとかしようとしてくれて…そのおかげでこうしていられるわけだけど…その…いつの間にか私もあの人のこと好きになっていたというか…どうしてあそこまでしてくれたのかしら?っていうことをいくら考えても分からないの…」
「それは…そうですねえ…」
スズカは少し考えてから言う…
「なんというか。トレーナーさんの本心だからじゃないでしょうか?」
「本心?」
「ええ。いつもトレーナーさん仰ってるじゃないですか。私達が元気に走れていれば。それこそ生きていてくれればいいって。それから…アヤベさんに関して言えば運命みたいなものだったのかもしれませんね。選抜レースのとき、トレーナーさんアヤベさん以外見てませんでしたよ?それはもう羨ましいくらいでした。」
「そうだったの…」
「考えてもわからないことだってありますよ。でも私達はトレーナーさんが好きで、トレーナーさんも私達が好きってことには変わりありませんから…それでいいんじゃないですか?」
アヤベは少し考えて…
「そうね。そういうものなのかもしれないわね。」
納得したように呟くのだった。
「というかアヤベさん、よく分かってなかったのにあんなに重い愛を向けていたんですか?それはそれですごいですけど。」
「あなただって人のこと言えないじゃない。よく分かってないのに。」
そういうところまで仲が良い二人だった。
実はアヤベさんとスズカさんが仲良くしてるのが好きなんですよね。これはまだ非公開なので誰も知らないと思います。今回は箸休め回です。ネタが無いとも言えますね。ということで二人に仲良く恋バナしてもらいました。青春ですね。久々におやつらしい長さになったと思うのでセーフです。でもネタが無いのでアウトです。どっちやねん。