アヤベさんとスズカさんとの日常   作:鉄鷲

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トレーナー室で行われる過酷な月初めの行事とは…?
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アヤベさんとスズカさんと月初めの行事

「どうしたらトレーナーさんが結婚してくれるのかしら?」

「そうですねえ…なんで結婚してくれないんでしょうか?」

ここはいつもの爛れた愛の巣。一応女子高生であるアヤベとスズカはガールズトークにいそしんでいた。

「このナイフもなかなか出番がなくて寂しがってるわ…ちゃんと研いであげないと…」

「そうですねえ…こっちのロープもほつれてない健全なモノですからねえ…たまに伸ばしてあげないと…」

今は月初めの愛の心中セットの点検中である。ちなみにトレーナーは今月もやってるなあとお茶を啜りながら眺めている。

「これだけ愛を語っているのにまだ足りないのかしら?」

「何が不足してるんでしょうね?走り足りないんでしょうか?」

主に卒業してないからじゃないかなあと思うトレーナー。

「早くトレーナーさんに手を出されて既成事実を作りたいのに…」

「一方的な愛を理不尽にぶつけられたいのに…」

「「どうして手を出してくれないの??」」

「そりゃ手を出したらダメだからだよ??」

得物を持ったまま問いかける二人を軽くいなすトレーナー。毎月のことである。

「トレーナーさん、落ち着いて聞いて?私たちはただトレーナーさんを愛してるだけなのよ?」

「そうです。だから早く押し倒してください。ほらこのか弱い女子高生を好きにしていいんですよ?」

「君らのどこがか弱いんだ?逆にこっちがやられる側だろう?」

もっともな事を言う。

「ダメよ。トレーナーさんが私かスズカさんを押し倒してるところを撮影して動かぬ証拠を作る約束なのよ?」

「もちろんその後は役割を交換してもう片方も押し倒してもらうんですから。これで平等ですよね?」

「なんでそんな妙に仲がいいんだろうなあ…」

「「それはもちろん将来的に結婚するから!!」」

「そういうところなんだよなあ?」

「そういうわけだから早く押し倒してくれていいのよ?」

「そのままプロポーズもオッケーです!!」

「しないからね?」

はぁ…とため息をつく二人。

「今月もダメだったわね…」

「そうですねえ、寒いからいけると思ったんですけど…」

なんで寒いとオッケーすると思ったんだろう?

「それはもちろん人肌、いえウマ肌恋しくなるからですよ?」

そっかあ…

 

心中セットの点検を終えた二人。今月も異常無しだ。今はお茶を飲みながら一息ついているところである。

「どうしてトレーナーさんは私たちと結婚してくれないの?今すぐでいいのよ?」

「そうですよ?早いんですから。」

「それを両耳から浴びせられるこちらの身にもなってもらいたいものだよ。」

ソファでトレーナーを挟んで愛を囁く作戦に切り替えた二人。かなり顔が近い。

「君たち一応学生なんだからそういうのはまだ早いからね?」

「早いからいいんじゃないですか?」

頭先頭民族の緑の方が何か言ってるが華麗にスルーする。

「ダメよスズカさん。トレーナーさんを困らせてはいけないわ?だからすぐ結婚しましょう?早い方がいいわ。」

頭ふわふわな青い方も何か言ってるが華麗にスルーしながらこの窮地をどう脱出するか考えるトレーナー。ちなみに尻尾はすでに巻き付いている。完全敗北一歩手前である。このままでは婚姻届に判を押すのが早いか心中するのが早いかどちらかだろう。まあ婚姻届はここには無いのだが。

「そう言えば今日廊下でこんなものを拾ったんです。」

スズカがカバンから一枚の紙を取り出す。

「これは…」

「あら?婚姻届ね。書きかけの」

そこには書きかけの婚姻届があった。妻のところには塗りつぶされているが何かを書いたあとが見える。

「ということでこれにトレーナーさんの名前と判を押してもらえれば合法的に結婚できると思うんですけどどうでしょう?」

「さすがスズカさんね。これならトレーナーさんもイチコロよ。」

「え、なんでこんな物が落ちてるの?ほんとに落ちてたの?」

「実物は初めて見ましたけど…私…がんばりますね。」

「何をどうがんばる予定なのかな…?」

「いよいよトレーナーさんと結婚できるのね…」

「そうです。夢の監禁ライフが待ってますよ…」

二人は夢の監禁ライフとやらに脳を侵蝕されているようだ。

「ところでこれ…妻のところはどっちの名前を書くんだ…?」

「「もちろん両方の名前に決まってるじゃない!」」

「ええ…」

「あら?でもこれ…」

「一人分しか書く欄がありませんね?」

ついに気づいてしまったか?結婚とは二人でする物だという事に…いよいよ血で血を争う大戦争が始まってしまうのか…トレーナーが頭を抱えたそのとき…

「これは…使えないわね…」

「そうですね…残念ながら…」

「え?」

「だってこれ二人用でしょ?」

「三人用じゃないとダメですものね。」

「残念ね…ついに夢の監禁ライフだと思ったのに…」

「そうですねえ…次の婚姻届に期待しましょう…」

ええ…これは…助かったのか…?それとも地獄への入り口が深くなっただけなのか…?二人が真実に気付いたときどうなってしまうのかは誰にも分からない…

 




実はアヤベさんとスズカさんが毎月心中セットの点検をしてるのが好きなんですよね。これはちょうど月初めに作ったお話だからちょうどいいなあと思ったから生えてきたお話なんですよ。いつになったらこの三人結婚して夢の監禁ライフからの心中コースになるんでしょうか?なかなか話が進みませんね?そもそもゴールはどこなんでしょうか?
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