私は、いつもの時間に起きて服を着始めた。
いつものようにお茶を入れる。
いつものように時間が過ぎていく。
「おおーい、れーいむー」
そして、あの酔っぱらい鬼幼女の声が聞こえてくる。
魔理沙同様、毎度毎度意味などなくても神社に来るのでそろそろくるのではないかとおもっていたとこであった。
「はいはい、あんたまた来たのね。萃香」
と、萃香の顔を見た瞬間、言葉が詰まった。
萃香の目からは血と思える赤い液体が涙のように流れだしていた。
「萃香!!あんたそれ!!」
萃香は、よくわからないというように首をかしげる。
その間も真っ赤な液体は絶え間なく流れ出ている。
何かの異変であることは間違いなかった。
しかし、私はいつもの異変だとは思えなかった。
ここまで残酷な事はなかったのだ。
結局少女たちのわがままで起こった異変が全部なのである。
しかし、現実では起こっている。
とにかく、博麗の巫女として異変は解決させなければならない。
「あアあぁア~?」
もう声すらもうまく発音できなくなりかけている萃香。
ここまでくると、もうひどいものであった。
しかし、相手は萃香。生半可な攻撃じゃあ防がれるだけ。
ならば一気に型をつけるしかない。
「・・・霊符「夢想封印」」
その時だった。
ウウーーウーーーウーーーウ
「!!」
頭に直接響く音。不快感を覚え、吐き気すらも感じた。
と、さっきまでゆらゆらとこちらに近づいていた萃香は、何かを悟ったかのように階段を降りていった。
呆然とする。なんだったのかと。
何が何だかわからない頭でなんとか理解しようとするのだが、結局理解できなかった。
しかし、確実にこれは『異変』なのだということがはっきりとわかった。
頬を一度叩き、頭を冷静にする。
この『異変』はいつものとはなにかが違う、異質な物。
この『異変』は早急に解決しなければならないと、そう思った。
博麗の巫女として、博麗霊夢として、そして、萃香を助けたいと思うものとして。
「さてと・・・いくかしら」
神社をあとにして飛ぼうとする。
「・・・面倒くさいことになってきたものだわ」
飛べなかった。正確には『程度の能力』や弾幕が使えないようだ。
そうすると、魔理沙のいる魔法の森には行けないであろう。
魔理沙のことだ、この『異変』にきずけば真っ先にこの神社にくるだろう。
ならば、この神社で待つのが得策なのだが・・・
「ウウー」「アウァー」「ウギュアー」
「簡単には通らせてくれないわね」
萃香と同じような人が続々と階段をのぼってくる。
「博麗の巫女を甘く見ないでね!!」