東方警報伝   作:マヒト

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初日 午前 5:30 魔法の森 霧雨魔理沙

「ふぁぁ・・」

 

徹夜明けの重いまぶたを懸命に上げながら大きな欠伸をこぼす。

私としてはもう少し実験をしたいところだが、人間は休息を取らずに活動はできないので休眠を取ることにした。

魔法の実験は一朝一夕でできることじゃないから気長にやっていくしか無いけど。

夢うつつになりかけていた私は布団に身を投げ、休息を取ろうとしたその時。

 

ウウーーウーーーウーーーウ

 

突然頭のなかで聞こえているかのような音が鳴り響く。

 

「異変か!?」

 

その辺においていたミニ八卦炉を手に取り、乱雑にドアを開けて外に出る。

外に出て真っ先に目に入ったのは、血のように真っ赤な雨がさんさんと降っていることだった。

それはまるで人の血のようで気味が悪い。

この雨ならとうに霊夢は異変に気づいて行動しようとしているだろう。

とにかく今は博麗神社にいってみないと。

空に飛ぶために障害物の確認をしようとあたりを見回すと、見慣れた金髪少女を発見した。

しかし、その動きはいつもより歪な気がした。

 

「おーいルーミア。どうかしたのぜ?」

 

私の声に反応してこちらを振り向く。

その姿に私は絶句した。

振り返ったルーミアは目から赤黒い液体を流しながらこちらを見ていたのだから。

ルーミアは私を見るやいなや変な雄叫びをあげ、ゆらりゆらりとこちらに歩み寄ってくる。

 

「お、おい。ルーミアどうし…」

 

私が言葉を紡ごうとした途端、ルーミアは私めがけて飛びかかってきた。

確実に私を仕留めようとしているのはすぐにわかった。

 

「っ! 恋符『マスタースパーク』!」

 

手に持っていたミニ八卦炉を前に突き出し、スペカを宣言する。

が、スペカは発動せず、ルーミアの一撃をモロに受けてしまう。

ルーミアは私の肩に引きちぎらんとばかりに噛み付いて来た。

 

「あ、ぐっ!」

 

激痛でうめき声が口から漏れ出る。

まずい、このままだとやられる一方だ。

しかし、噛めれたことや痛みによって頭が整理できず、思考が堂々巡りを繰り返す。

でも、このまま貪られていいはずなど無い。

 

「は、なれろぉ!」

 

咄嗟にポケットに入れていた爆破瓶をルーミアの背後に放り投げる。

閃光と共に爆音が轟く。

爆風を受けたルーミアと私は後ろに吹き飛んだ。

 

「ぎゃあ゛あ゛!」

 

ルーミアはうめき声をあげ、体を土下座のように丸める。

ルーミアを盾にしたとはいえ、この至近距離での爆発で無事なはずが無く、爆風をもろに受けてしまう。

このまま博麗神社にいこうとしても途中で倒れるのが目に見える。

 

「ど、こか、休める場…」

 

私は意識を手放した。

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