とある将来の通行禁止   作:るなうるむ

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差押え顕現

学園都市...この都市だけでなく世界中に大きな事件や変革がもたらされ、25年が経過し、学園都市統括理事長が2代目となった今、能力開発のみ行ってきた学園都市は大きく変貌した。

 

今までの都市はそのままで、周りを取り囲む様にイギリス清教、ローマ正教、天草などが管轄する魔術特区が配備された。このために今までlevel0と判定されていた者は魔術を教わることが出来るようになり、治安が大幅に向上した。都市と魔術特区は川で隔てられているが出入りは自由。しかし不可侵条約や能力者と魔術師の戦闘禁止が定められている。

 

また能力開発の精度は増し、25年前と比べると1levelくらいの違いが出るようになってきた。昔にlevel5と判定されても、今の基準値で計測するとlevel4の値がでるといった具合である。

 

 

そして、現在の学園都市のlevel5は8人存在するというが...。

 

ーーーー

 

 

 

 

 

橋の歩道橋、手を繋いで話す1組の親娘がいた

 

「ねぇ、パパって何でも知ってて何でも出来て、すごいね!私のスーパーパパだよ!」

 

 

「あァ、そうか...?......てめェは何でもできるようになりたいのか?」

 

 

 

「うん♪困ってる人がいたら何でもしてあげられる人になりたい!」

 

 

「そりゃア立派だな...。」

 

ポイッ!

 

 

「え゛?」

 

父親は娘を大型の車が通る車道へ投げ込んだ

 

 

ニヤッ

 

「そのためにはまずトラックぐらいぶっ飛ばせるようにならないとなァ?!」

 

 

 

 

 

 

いやああああああァァァァァァァァァァァァァ?!

 

 

 

 

 

 

 

 

ガバッ!!

 

「ハァハァハァ......」

 

 

自分の声で目が覚めた。ちょっとした昔のトラウマの夢を見ていたようだ...。そうだ、早く着替えて学校に行かなきゃ

 

 

 

 

...

「そっか、もう行かなくて良かったんだっけ...」

 

 

ある事件がきっかけで、行方は中学2年の時に学校を退学になった。高校は問題なく入学できるらしいので、この1年間はフリーとなる。

 

 

「行方ー?ご飯って何回呼んでも起きてこないから先に食べてるわよーって、お母さんはお母...」

 

 

「はいはい、今行きますよっ!」

 

 

 

行方の部屋に置いてある薄茶色のセーターと紺色のスカートの制服は、もう使われることはないのだろう

 

 

 

 

 

「え?パパと旅行?」

 

 

 

「そう!アメリカに用事があるついでに、遊びまくるのだ〜って...」

 

「で、いつから?」

 

この母親の夫自慢を聞いていたらきりが無い。要点が分かったらすぐさま次の話をふるのがコツだ。

 

 

沈黙となったので朝のニュースをつける。

 

“昨晩、監視カメラに写った画像によりますと、40代くらいの男性が銀行強盗と鉢合わせし、強盗は重体、周辺のビルが全壊となる事件が発生しました。この男性については分かってはおらず...”

 

 

 

「今日から。」

 

 

ブハァァァッ!

 

いつものことだが、ご飯と鮭を口に含んでいる時にいきなり突拍子もない旅行計画を聞かされたのだ。ご飯の10粒か20粒は致し方ない。

 

 

「もうあの人は空港にいるから、私もはやく準備しなきゃって..」

 

 

「ちょっと!その間の私の生活費はどうするのよ?」

 

 

「あ...もう飛行機の時間が..」

 

 

「ねぇ、待って!ま......」

 

 

小柄な母親は、キャリーケースを片手にスタスタと家の前に呼んでおいたのであろうタクシーに乗って行ってしまった。

 

 

「んぬうぅぅ!」

 

行方が目の前の何もない空間を押す。すると半透明の画面が浮き出てきて、電話のアイコンを押し父親にかける。数年前から普及し始めた携帯電話で、小さな端末本体をポケットに入れて指で近くの空間をつつくと起動し、様々な機能を使うことが出来るのだ。

 

 

「もしもし?!パパ?!」

 

 

“あァ?なンだよ?うるせェなァ...”

 

 

「私の生活費どうするのよ?!ねぇ?」

 

 

“オマェならなんとかできンだろうが。じゃあな”

 

 

 

「え?!ちょっと?」

 

ブツッ!

 

プーップーップーッ

 

 

「だめだこりゃ......」

 

 

とりあえず散歩でもするか......この昼の時間だったら知ってる人もいないだろう。

 

「あーあ、どうしよ〜?」

 

 

トボトボと歩いていると、前に金属バットを持ったヤクザのような大人たちがたむろしていた。

 

 

「すいません、通る邪魔なんですけど...」

 

 

「あぁ?!んだこのガキは?」

 

「だから邪魔だって...」

 

 

「るっセぇ!!」

 

 

一人の男がバットを勢い良く振り下ろす。

 

 

 

ガキイイィィィン!!

 

 

「?!」

 

 

行方に当たった瞬間、バットが振りおろした方向と真逆にへし折れた。

 

「な、なんだぁ?」

 

 

「おい!まて!こいつはまさか、あのlev...」

 

 

「うるさい。」

 

タンっ!

 

 

 

ドゴアアァァォァァ!!!!

 

「うわああぁぁぁぁーー!」

 

行方が足で地面を蹴った瞬間、ヤクザ(みたいな?)たちの下からアスファルトをぶち破り土が吹き出し、大人たちは全員気絶してしまった。

 

 

 

...

 

 

パチパチパチ

 

 

「いやぁぁ、素晴らしいですなぁ!」

 

 

「ん?」

 

行方が振り返ると、白衣を着た博士のような老人がいた。ぐるぐるのメガネをかけ、頭は横のもじゃもじゃ白髪以外は禿げている。

目の前にいたら、床が開いて落とされそうだ...

 

 

とんでもって胡散臭い。だが正体がわからぬ以上、迂闊なことは言うもんじゃない。

 

 

「う......う、」

 

 

「胡散臭っ!」

言っちゃった...

 

 

「な!胡散臭いとは失礼なっ!」

 

「で、なんの用ですか?」

 

 

「そんな白い目で見ないで頂きたい。ただ私は、最強のlevel5に我々のつくった警備ロボの開発に協力して頂きたくて」

 

 

 

 

?なんで私の正体を知っているんだ?

これはアブない...!

 

 

「断ります。結構です。」

 

 

「そ...そんなこと言わずに!ギャラも沢山はずみますから!!」

 

 

「間に合ってるんで。」

 

 

スタスタと何も見ていないかの様に行方は歩き出した。

 

はやく家に帰らねば...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え゛!?」

 

 

家に帰ってみると、家に大きな紙が貼ってあった。

 

 

 

“差押え”

 

 

「はああああぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

家に入ってみると、テレビや冷蔵庫、テーブルやベッドにも“差押え”の紙が貼ってあり、唯一自分の服だけが風呂敷にまとめられて外に出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

「.........嘘...でしょ...?」

 

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 




どうでしょうか?あまり詳しい用語は(知らない)意味ないと思うので、日常的な感じで初めたいと思っています。
感想オナシャス
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