ひょこ
「ホッほっほ。お困りのようですなぁ」
家の前で呆然とする行方の後ろから、先ほどの胡散臭い博士が現れた。
「アンタかーーー!!」
「え?」
「アンタの仕業かぁーー?!」
博士の胸ぐらを思い切り掴み持ち上げ、すごい勢いで前後に振る
「か、勘違いしてもらっては困る...私はただ諦めきれずに後ろからずっとついてきただけで...」
ズドオォォォーーン!!
2人の周りの地面がコンクリートごと吹き出した
「え?なんて?もう一回。」
「ひいいぃぃ!嘘です!嘘!実はあなたの御両親から実験の手伝いを娘にさせろと言付かっておりましてて...」
「...パパとママに?」
「はい、...小金井研究所はご存知でしょうか?」
「えぇ、小さい頃に何度か能力開発で通ったことがあるけど?」
「我々はそこから分岐した研究所なのです。ですので、最強のlevel5、鈴科 行方さんのデータがある訳です。新型の警備ロボの実践データが欲しかった所、ちょうど御両親から娘を働かせて欲しいとのご連絡を頂き、向かっている途中だったのですが...」
(あんの2人は...)
「はぁ...で?その新型警備ロボと戦えば言い訳?1万円くらいはくれるの?」
「いえいえ!そんな危険な実験、少なくとも500万は堅いでしょう!」
「ご、五百万?!」
いきなり想像も出来ない額を提示され、普通の中学生なら呆気にとられるだろう
しかし、
「...ちわーっす。鈴科 行方さんでよろしいですね?」
「はい、そうですけど?」
「学園都市運営委員の者です。昨晩にビルが10件ほど崩壊した事件についてご存知ですよね?監視カメラの映像によりますと、どうやら行方さんのお父様が破壊活動を行ったみたいなんですよ。」
「え゛!?」
(まさか今日ニュースでやってたアレ?!)
「という訳で、運営委員としては賠償として4億は頂かないと...」
。
。
。
。
「よ、ん、お、く?」
「はい、4億です。総勢すると20億はいくのですが、統括理事会から多くの支援金が出されたため、4億で済んだと言ってもいいでしょう。」
「ただの女子中学生に払える額とでも???」
「本来ならば御両親から徴収するのが筋ですが、お二人ともいらっしゃらないようなので、とりあえず家は換金させて頂きます。とりあえずご返却なさる期間は設けませんので、返せる時に返して貰えれば結構です。では。」
一通りの説明を終えると、スーツを着た運営委員は帰ってしまった。
(あんの親父はぁぁぁぁ!!!!)
だからか、だから急に旅行とか言い出したのか...
規模が大きすぎて逆に怒る気もしなくなった。
「......」
「ど、どこへ行くのです?実験は?」
とりあえずどうしようか。叔母さんの所へでも行こうか...いや、なにかにつけてケンカを売ってくるあの叔母の世話には絶対なりたくない。手を出したら私がパパとママに殺されてしまう......。じゃあ他の叔母さんに...いや、笑いものにされるだけだ...。かといってこのまま公園に住み着いてホーム●ス中学生になるのだけはごめんだ。 ならば...
「600万...」
「え?」
「600万だったら研究手伝ってもいいわよ?!」
「え...えぇ!もちろん!分かりました。宜しくお願いします。」
さて、最強の能力者は借金を返しきる事が出来るのであろうか?!
現在の負債 4億円
外見こんなです。はい。
外見は普通のボブカットの女子中学生。基本薄茶色い髪に、生え際は白に近い感じです。